さう、こんな恋もあつたと更衣 櫂 未知子
「さう」のあとの「、」に、過去へ遡ろうとする一瞬の間がある。
これまでの彼女の恋の句からすると、諦観というわけではないが、
一種の落着きさえ感じられる。「さう」と「更衣」、文語体と口語体に、
中世の恋物語をふと思い出した。こんなさらりとした「恋の句」も新鮮でいい。
「俳句」平成21年5月号より抄出。(Midori)
「さう」のあとの「、」に、過去へ遡ろうとする一瞬の間がある。
これまでの彼女の恋の句からすると、諦観というわけではないが、
一種の落着きさえ感じられる。「さう」と「更衣」、文語体と口語体に、
中世の恋物語をふと思い出した。こんなさらりとした「恋の句」も新鮮でいい。
「俳句」平成21年5月号より抄出。(Midori)
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