ちやんちやんこ死なねばならぬ一大事 木田千女
「生」と「死」は、文字にするとそれぞれたったの一文字だが、誰もが等しく一度は経験しなければならない一大事だ。生老病死の対極にあって、いつかは迎える「死」を「死なねばならぬ一大事」と達観している作者だ。「ちやんちやんこ」という庶民的な衣服を配合して、「一大事」と言いながらそれ程には思っていないらしい作者のしたたかさが感じられた。大正13年生まれ。「天塚」主宰、「狩」同人。「平成秀句選集」より抄出。(Midori)
「生」と「死」は、文字にするとそれぞれたったの一文字だが、誰もが等しく一度は経験しなければならない一大事だ。生老病死の対極にあって、いつかは迎える「死」を「死なねばならぬ一大事」と達観している作者だ。「ちやんちやんこ」という庶民的な衣服を配合して、「一大事」と言いながらそれ程には思っていないらしい作者のしたたかさが感じられた。大正13年生まれ。「天塚」主宰、「狩」同人。「平成秀句選集」より抄出。(Midori)
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