十七音のアンソロジー★。・.:・゜'☆,。.:・゜'★

虚と実のあはひに遊ぶ  Since 2008 by Midori♡ H

年忘

2017-02-01 | Weblog
年忘地震を超え来し人ばかり     岩岡中正

熊本市内で毎月開催される例会は、常に50人ほどの参加者で一杯になる。昨年4月の大地震を境に、「地震」を詠んだ句が大半を占めるようになったが、次第にその数も徐々に減りつつある。それだけ、会員の誰もが地震を目の当たりに経験し、今も尚その復旧の最中にあるということだ。しかし、句会場で見る句友の顔は、いつもと変わらない笑顔である。まるで、地震などなかったかのように・・・。「年忘」で、ともに過ごした人々の顔も、そんな笑顔であったと思われる。「地震を超え来し人ばかり」には、互いに言葉にしなくてもわかり合える共通の感情が、流れているように思えた。「阿蘇」2月号より抄出。(Midori)

4 コメント

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年忘 (久子)
2017-02-01 18:01:23
東北の津波の後の年賀状、「謹んで」の書き出しには心痛む思いがありました。
今年の「謹んで」には一層身近な、申し訳けない様な心地で、一人ひとりのお顔を、お話を思いながら賀状を書いている頃の句会でした。
この一句に、何かしら、ほっとしたのを覚えています。
まだまだ、ようやく片付き始めた方もおられる様子、少しでも早い復興をお祈りいたします。
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年忘 (みどり)
2017-02-01 19:06:09
何気なく使う、新年の言葉にも、今年ばかりは特別な感慨がありますね。
主宰の平明な句にも、深い思いやりが感じられました。
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地震 (今村征一)
2017-02-02 07:37:35
遠くにいて何もお手伝いはできませんが迅い復興を祈念しております。主宰の句を読み何か明るい兆しが見えているのに少し安堵しています。
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地震 (みどり)
2017-02-02 09:22:28
私も征一さんと同じ立場なので、見ているしかないのですが、
皆さん、とっても明るく元気です。
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