雪をんなひとつ灯に情断ち切れず 菅原鬨也
「情」を断ち切ることは難しい。さまざまな感情の中で、最後に残るものが「情」だからだ。愛と憎しみ、相反する感情は、ともに「情」という人間固有の感情に還る。それを絶ち切ることは、もともと不可能なことかもしれない。さて、雪女とて、断ち切れない「情」は同じ。妖しくも、儚げではあるが、異性を誘惑する魔性も合わせ持つ雪女。「ひとつ灯に」の具象により、不確かな存在が、俄かに現実味を帯びてくる。「滝」1月号〈飛沫抄〉より抄出。(Midori)
「情」を断ち切ることは難しい。さまざまな感情の中で、最後に残るものが「情」だからだ。愛と憎しみ、相反する感情は、ともに「情」という人間固有の感情に還る。それを絶ち切ることは、もともと不可能なことかもしれない。さて、雪女とて、断ち切れない「情」は同じ。妖しくも、儚げではあるが、異性を誘惑する魔性も合わせ持つ雪女。「ひとつ灯に」の具象により、不確かな存在が、俄かに現実味を帯びてくる。「滝」1月号〈飛沫抄〉より抄出。(Midori)
どうも生身の女性が見え隠れしますね。
たぶん、歩九里さんご指摘の「同じ」と同義語だと思います。
そこまで読めた歩九里さん、すご~い!
今夜、素敵な雪女に出会えるといいですね☆
今夜は街灯の下に雪女を捜しに出かけてみようかしら。