狐火に眼あづけて飢きざす 石母田星人
闇夜に出現する正体不明の青白い炎、狐火。たまたま出遭ったのか、狐火から目が離せないでいる。「眼あづけて」とはそんな状況だろうか。一方、「飢え」は、生体の一次的欲求の一つであり、生命の根源に関わるもの。幻想的な季語、「狐火」に対照的に配された「飢きざす」であるが、狐火が作者に宿ったかのような錯覚を起こさせる「飢きざす」でもある。「滝」1月号〈渓流集〉より抄出。(Midori
闇夜に出現する正体不明の青白い炎、狐火。たまたま出遭ったのか、狐火から目が離せないでいる。「眼あづけて」とはそんな状況だろうか。一方、「飢え」は、生体の一次的欲求の一つであり、生命の根源に関わるもの。幻想的な季語、「狐火」に対照的に配された「飢きざす」であるが、狐火が作者に宿ったかのような錯覚を起こさせる「飢きざす」でもある。「滝」1月号〈渓流集〉より抄出。(Midori
きざした飢えとはどのような飢えなのでしょうか。
作者の言わんとされることはどういうことなのでしょうか?
私にはとても難しい句です。
「飢きざす」は、動物的な原初の欲求ではないかと感じました。
「狐火」の狐と呼応しているような・・・?!
浩子さんの
>「きざした飢え」とは“生”すなはち“生きること”への渇望
というコメントを読むと、また違った側面が見えてきますね。
宇宙観が大好きです。遠く及びませんが、
いつもお手本にしています☆
私も、朱鳥の句は大好きです。
作者の句を理解できるというより、
想像する楽しさでしょうか?