十七音のアンソロジー★。・.:・゜'☆,。.:・゜'★

虚と実のあはひに遊ぶ  Since 2008 by Midori♡ H

風鈴

2017-08-08 | Weblog
風鈴に顔をひらたくねむりたる     成田一子

「風鈴に」の「に」の方向性に、風鈴と作者の位置関係が見えてくる。風鈴の鳴る方向に、顔を横向きに眠っているのである。それを、「顔をひたらく」というのだ。机に頬をぺたりと乗せて寝ている様が容易に想像できる。「ひらたく」眠る姿は、無防備で平和そのものの。風鈴の鳴る懐かしい昭和がふと蘇って来た。「滝」8月号〈飛沫抄〉より抄出。(Midori)

2 コメント

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風鈴 (久子)
2017-08-08 17:48:27
昭和の家は縁側、控えの間、お座敷、広縁と開け放して、風が吹きぬける。思い思いに枕を出して昼寝をしたもの。
現代の家の窓の小さい事!畳と椅子の部屋の違いでしょうか。

時折の風鈴が心地いい。

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風鈴 (みどり)
2017-08-08 19:04:56
小さいながらお座敷、広縁はありますが、
網戸があるので、風鈴とはいきません。
風鈴を付けれるものなら、試してみたいものです。
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