十七音のアンソロジー★。・.:・゜'☆,。.:・゜'★

虚と実のあはひに遊ぶ  Since 2008 by Midori♡ H

風花

2017-02-15 | Weblog
風花や天より剥がれたる詩片
梟の森に息づく闇ありぬ
波音の渚に砕け野水仙
竜の玉魔神のやうな山影に

*「滝」2月号、成田一子選


【選評】
静かに風花の空を見上げていたら、ふと詩のかけらを賜った。真青な冬空とちらちら流れる雪のコントラストの中に、充足感につつまれている作者が見える。賑やかで華やかな世界は心を高揚させるが、本当に何かが生まれるのは、ただ無心で風花を見ているこんな瞬間なのだと思う。「天より剥がれたる詩片」の措辞は見事としか言いようがない。(一子)

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
風花 (今村征一)
2017-02-16 08:18:15
風花や天より剥がれたる詩片
青空から舞って来る雪を詩片だと感じた作者に拍手!
返信する
風花 (みどり)
2017-02-16 09:38:36
ありがとうございます!
有り勝ちかな?とも思いましたが、
感じたままに詠んでみました。
春になって雪が二度ほど降ったので、
また挑戦したいと思っています。
返信する

コメントを投稿