妻はパンセなど読んでをり窓若葉 岩岡中正
フラゴナールの代表作、「読書する娘」をふと思い出す。読んでいる本が「パンセ」だからか、あるいは「窓若葉」によって本を読んでいる場所や構図が想定できるからだろうか。「パンセなど」の「など」の措辞によって引き出されるものは、いかにも平和で、ゆったりとした豊かな時間。「窓若葉」の季語の選択によって、日常のほんのひとコマを美しく透明感のある詩に変えている。「阿蘇」6月号より抄出。(Midori)
フラゴナールの代表作、「読書する娘」をふと思い出す。読んでいる本が「パンセ」だからか、あるいは「窓若葉」によって本を読んでいる場所や構図が想定できるからだろうか。「パンセなど」の「など」の措辞によって引き出されるものは、いかにも平和で、ゆったりとした豊かな時間。「窓若葉」の季語の選択によって、日常のほんのひとコマを美しく透明感のある詩に変えている。「阿蘇」6月号より抄出。(Midori)
若き日々のお二人のままのお暮らしなのでしょう。
素敵な句だと思いました☆
本を広げて居られる姿に、お若い頃を重ねられての愛情溢れる一句と思います。