十七音のアンソロジー★。・.:・゜'☆,。.:・゜'★

虚と実のあはひに遊ぶ  Since 2008 by Midori♡ H

虚子忌

2011-07-02 | Weblog
  大木魚ぽくぽく虚子の忌なりけり    利光釈郎

ここ熊本、春光寺においても虚子忌に先んじて法要が営まれたが、
大虚子に相応しい木魚の巨大さとその音が、いまだ印象に残っている。
しかし「ぽくぽく」とは、何と飾らない思い切ったオノマトペだろうか?
虚子の句が、「花鳥諷詠の思想」だと言われる一方で、
朴訥、飾りっ気のない、愚直などと評されることもあるようだ。
「ぽくぽく」には、そんな虚子らしいヒューマンな個性が感じられてよかった。
「阿蘇」7月号より抄出。(Midori)

4 コメント

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ぽくぽく (浩子)
2011-07-02 22:50:53
どんな言葉を並べられるよりも、「ぽくぽく」一語で、ゆったりと厳かに流れる法要の臨場感がおかしいほどに伝わりました。
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虚子 (みどり)
2011-07-03 07:25:26
虚子の句、大好きな句がたくさんありますが、
朴訥で飾らない句が圧倒的に多いようですね。
そこが虚子の魅力なのでしょうか?
もし、虚子がこの日の木魚を聞いていたら、
虚子もきっと、「ぽくぽく」と詠んだと思います(笑)
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木魚 (今村征一)
2011-07-05 13:38:15
「大木魚」の大と『虚子忌』の虚子を合わせれば「大虚子」
虚子の偉大さを詠んだ句だと思った
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虚子忌 (みどり)
2011-07-05 20:25:09
来年こそは、鎌倉に行きますε=ε=ε=ε=
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