十七音のアンソロジー★。・.:・゜'☆,。.:・゜'★

虚と実のあはひに遊ぶ  Since 2008 by Midori♡ H

雲雀

2011-07-13 | Weblog
   動くとも見えぬ大河や揚雲雀    三品知司

地表に降った雨は、湧水となりやがては川となって流れはじめる。
いくつもの川が一つになって、満々と水を湛える大河となれば、
一滴の雨からはじまる長い年月は、ゆったりと動かぬ存在となる。
空には春を告げる雲雀の声・・・、対照的な構図に自然のロマンが
感じられた。「滝」7月号「滝集」より抄出。(Midori)

9 コメント

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大河 (今村征一)
2011-07-13 22:02:46
「動くとも見えぬ」という措辞を発見した句。
季題は動くかもしれないが[自然のロマンが
感じられた]に同感。
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動くかな~? (みどり)
2011-07-13 22:19:59
動かぬ大河と
大空高く雲雀の声、
対照的だと思うけどな~♪
征一さんのロマンってどんな句かな?
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この季語良いと思います。 (博子)
2011-07-14 08:37:10
 大河の横の流れと、揚げ雲雀の縦の直線。一気に景が大きく広がって行きます。だからこそ大河の動かないような「ゆったり感」がいきてくる。雲雀の澄んだ声が雪解けの水の澄みにまで繋がっいるようで私は好きな句です。
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大河 (今村征一)
2011-07-14 10:27:53
稚拙な表現でご両人に誤解を与えたようだ。
揚雲雀と大河にロマンを感じた詩情豊かな句です。
ただ「動くとも見えぬ川」は他の季題でも詠めるような気がしたからです。
麦の秋 五月雨るる 今なら蝉時雨など
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配合 (みどり)
2011-07-14 19:34:37
「大河」という大景に「揚雲雀」という点描。
提案のような季語は、やや漠然としているような気がします。
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みどりさんと同じです。 (博子)
2011-07-14 19:57:30
 揚雲雀の季語は動かないと思います。
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漠然 (今村征一)
2011-07-14 22:04:18
十七文字ではすべては詠めません。漠然としていて良いのではないでしょうかみどりさん!。
駄目な句とは言つていませんよ。
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二物配合 (みどり)
2011-07-15 06:00:57
私が最初に出合った俳句が、「滝」の二物配合でした。
配合の鉄則は全く異質のものを取り合わせることでした。
そうすることによって、一句に広がりが出るからです。
鬨也主宰のCDを何度も聴いているので、
すっかり、身体で覚えこんだという感じです。
結社によっては、それほど厳しくはないのかもしれませんが、
「滝」の句であれば、それは絶対なんです。
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滝の句 (今村征一)
2011-07-15 09:11:46
ご説明があり滝俳句の詠み方が読み方が分かりました。二物配合を絶対とする主張はある程度理解できた。
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