動くとも見えぬ大河や揚雲雀 三品知司
地表に降った雨は、湧水となりやがては川となって流れはじめる。
いくつもの川が一つになって、満々と水を湛える大河となれば、
一滴の雨からはじまる長い年月は、ゆったりと動かぬ存在となる。
空には春を告げる雲雀の声・・・、対照的な構図に自然のロマンが
感じられた。「滝」7月号「滝集」より抄出。(Midori)
地表に降った雨は、湧水となりやがては川となって流れはじめる。
いくつもの川が一つになって、満々と水を湛える大河となれば、
一滴の雨からはじまる長い年月は、ゆったりと動かぬ存在となる。
空には春を告げる雲雀の声・・・、対照的な構図に自然のロマンが
感じられた。「滝」7月号「滝集」より抄出。(Midori)
季題は動くかもしれないが[自然のロマンが
感じられた]に同感。
大空高く雲雀の声、
対照的だと思うけどな~♪
征一さんのロマンってどんな句かな?
揚雲雀と大河にロマンを感じた詩情豊かな句です。
ただ「動くとも見えぬ川」は他の季題でも詠めるような気がしたからです。
麦の秋 五月雨るる 今なら蝉時雨など
提案のような季語は、やや漠然としているような気がします。
駄目な句とは言つていませんよ。
配合の鉄則は全く異質のものを取り合わせることでした。
そうすることによって、一句に広がりが出るからです。
鬨也主宰のCDを何度も聴いているので、
すっかり、身体で覚えこんだという感じです。
結社によっては、それほど厳しくはないのかもしれませんが、
「滝」の句であれば、それは絶対なんです。