十七音のアンソロジー★。・.:・゜'☆,。.:・゜'★

虚と実のあはひに遊ぶ  Since 2008 by Midori♡ H

晩夏光

2008-10-08 | Weblog
晩夏光背中の砂を払ひけり   小林邦子
                            「滝」10月号<滝集>
晩夏の太陽が輝いている海辺だろうか・・・
砂浜に寝転がれば、さまざまな記憶が蘇ってきたのだろう。
真夏のきらめきもいくらか褪せた光の中、過去を払拭するかのように、
背中の砂を払っている作者の姿を思った。
何かを諦め、何かに解放された思いが、少しわかる気がした。(Midori)

2 コメント

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晩夏光 (翡翠)
2008-10-09 15:14:10
晩夏光背中の砂を払ひけり   小林邦子
最近では日焼けサロンまで出来ましたが、
やはり自然が一番癒されます、
サングラスにハット、惜しげなく太陽に素肌をさらす、
何かを忘れたくて天地に身を清めているよおうに感じます。
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背中の砂 (みどり)
2008-10-09 20:49:49
>惜しげなく太陽に素肌をさらす

晩夏にてっきり服についた砂を払う作者を想像してしまいましたが、もしかしたら水着ってこともあるのですね~!
季語のつけ方で、いろいろと想像の膨らむ句ですね。

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