うしろ手の決めかねてゐる植木市 保科幸江
「うしろ手に」とすれば、「決めかねてゐる」のは、作者であるが、「うしろ手の」である。「決めかねてゐる」のは、「うしろ手」ということになるだろうか。助詞の使い方一つで、印象は随分と違ってくる。植木市をうしろ手にして、あれかこれかと迷っている作者の映像が鮮明に立ち上がってくる。「阿蘇」5月号より抄出。(Midori)
「うしろ手に」とすれば、「決めかねてゐる」のは、作者であるが、「うしろ手の」である。「決めかねてゐる」のは、「うしろ手」ということになるだろうか。助詞の使い方一つで、印象は随分と違ってくる。植木市をうしろ手にして、あれかこれかと迷っている作者の映像が鮮明に立ち上がってくる。「阿蘇」5月号より抄出。(Midori)