灯をよぎる雪やモルトの香に二人 佐々木博子
写生の効いたムーディーな句に、作者名を見て、合点した。俳句の構図や発想、言葉の斡旋に独自性が感じられたからだ。さて、窓ガラス越しに、二つの景が、立ち上がってくるが、どちらも琥珀色。統一された色調の中、外と内との温度差に、ドラマティックな時間の経過を感じさせる。「滝」4月号〈滝集〉より抄出。(Midori)
写生の効いたムーディーな句に、作者名を見て、合点した。俳句の構図や発想、言葉の斡旋に独自性が感じられたからだ。さて、窓ガラス越しに、二つの景が、立ち上がってくるが、どちらも琥珀色。統一された色調の中、外と内との温度差に、ドラマティックな時間の経過を感じさせる。「滝」4月号〈滝集〉より抄出。(Midori)