釣忍朝な夕なの風のいろ 上村孝子
釣忍は、忍草を集めて軒先などに吊し、涼感を味わうもの。今ではほとんど見られることもない暮らしの中の文化だが、釣忍の情緒を今もなお楽しんでいる作者だろうか。さて、釣忍の「静」に対して、暮らしの中の時間はゆっくりと過ぎて行く。「朝な夕なの風のいろ」に、吊忍と共にある作者の穏やかな一日が思われた。「阿蘇」10月号より抄出。(Midori)
釣忍は、忍草を集めて軒先などに吊し、涼感を味わうもの。今ではほとんど見られることもない暮らしの中の文化だが、釣忍の情緒を今もなお楽しんでいる作者だろうか。さて、釣忍の「静」に対して、暮らしの中の時間はゆっくりと過ぎて行く。「朝な夕なの風のいろ」に、吊忍と共にある作者の穏やかな一日が思われた。「阿蘇」10月号より抄出。(Midori)