想はざり秋高き日の別れとは 佐藤憲一
「滝」12月号<滝集>
いきなり、「想はざり」という終止形の否定にはじまっている。
具象性は少ないが、「秋高き日の別れとは」の「ア」の母音のリフレインに、
作者の思いが切々と伝わってくる。別れは突然にやってきたのだ。
高く晴れ渡った空が、一層悲しみを深くすることがあることを知った。
「虫の音に送られ母の逝きにけり」が、この後に掲載されている。(Midori)
「滝」12月号<滝集>
いきなり、「想はざり」という終止形の否定にはじまっている。
具象性は少ないが、「秋高き日の別れとは」の「ア」の母音のリフレインに、
作者の思いが切々と伝わってくる。別れは突然にやってきたのだ。
高く晴れ渡った空が、一層悲しみを深くすることがあることを知った。
「虫の音に送られ母の逝きにけり」が、この後に掲載されている。(Midori)