あいかわらず頭痛と少々の下痢に悩まされておりますが、熱も下がり確実に回復へ向かっております。(ほんとか?)今日はレコードの音も軽やかに体内へ入ってきましたので、明日あたりは限りなく床上げ全快に近づくでしょう。
話は変わりますが、昨日11月22日は『いい夫婦の日』だったのですね。私が夫婦に関して偉そうなことを言える立場でないのは充分承知の上で、男の身勝手な言いぶんをちょっとだけ言わせていただこうと・・・・・
♪お前を嫁にもらう前に行っておきたい事がある
かなりきびしい話もするが俺の本音を聴いておけ ・・・・・・♪
よく『男の言いぶん』というと、さだまさしの歌『関白宣言』が取り上げられたりしますが、私が最初に浮かぶのは
たった一言申し上げやんす
おらに嫁さま世話してくれるだば
どうかこういう嫁こをお願い申しやす
気をもたせたり気をひいたり
さわらせたりよく見せっぺとしたり
喋ってばかりでハイカラが好きは御免でやす
丈夫な体でやや子生める腰をもち
子供がごっくんごっくんのめるおっぱいをもち
手首はまあるく目は子供っぽく
遠いところから おらを見ていて
おらが目をやると目をふせてしまう
がんばりできかなくて押しが強くて
それをしんにひそめて口に出さず
一俵の米を背負い
あいさついい声で おじぎつつましく
ぼろを着て色っぽく
・・・・・・・・・
『嫁こ』という東北の方言詩です。
かなり古い『男の言いぶん』ではありますが、未だ日本男児にはこんな『嫁こ』を妄想する傾向は消えていないのではないか、と勝手に思っています。
可愛らしいのにシャイで、そのくせ愛嬌もあって人付き合いもそこそこ上手い
頭がよくて(勉強が出来るの意ではなく)しんが強いのに「隠してこその強さ」を知っている
きらびやかに飾ることを良しとせず、そこに真の美しさを見せる
柔らかさと包容力こそが、女性の女性たらん・・・・・
ほら、何と理想的な女性像ではありませんか。
男たるもの、大なり小なりマザコンなわけで、妻には理想の母親像をも求めるものなのかもしれません。
あららら、今日はなんだか、世の女性全てから反感をかいそうな・・・・・・
いやいや、勘違いしてもらっては困ります。
所詮、男は女性から生まれた半端物。女性にかなう術は基本的に持ち合わせていないわけで、女性の手のひらで踊らされることは、もとより覚悟のことなのです。
だからこそ、せめてもの妄想だけは許していただきたいと・・・・・・
妻をめとらば才たけて 顔(みめ)うるはしくなさけある
今、私が本当に欲しいのは「な・さ・け」かな(笑)
明けて今日は『小雪』-冷ゆるが故に雨も雪となりてくだるがゆへ也-であります。私だけでなく急激な気候変動で体調を崩していらっしゃる方も多いと聞きます。ちょっと熱でも出せば、私みたいに有りもしない妄想にうなされることになりますよ。みなさまにはくれぐれもお気を付け下さいますようにね。
さて、今日の一枚は、久しぶりのボーカルものダイナ・ワシントンです。
なにしろ得意のボーカルもの(笑)ですから、ありきたりのアルバムしか所有していないわけで・・・・
では、何故あえて得意のボーカルものをここで持ち出したのか?
いみじくも、本日は夫婦の話をしているわけで(完全に一方的なお話ではありますが)、その点から言って、ダイナ・ワシントンという方はけして見習ってはいけない女性であったわけです。(笑)
結婚して離婚して、結婚して離婚して・・なんと、結婚歴7回、離婚歴6回を誇るダイナ。まるで体力勝負のように結婚離婚を繰り返した彼女ですが、彼女が旦那を選んだ基準、そして、旦那達が彼女を選んだ基準は何だったのでしょうか?
結婚などせずに、恋愛をもっと楽しんで人生をおくれば、39才なんて短い生涯でこの世を去ることも無かったかもしれません。
基本的に女性にしても男性にしても、結婚すべき人と、結婚すべきではない人、この二種類がいるのかもしれませんよね。
私なんかどちらかといえば、結婚すべき人では無かったんだ・・・きっと!!!!(大笑)
まぁ、そんなことはともかく、1954年8月14日、ロサンゼルスのスタジオに、ダイナと彼女のレギュラー伴奏、結成間もなかったブラウン=ローチ・クインテット、そして人気トランペッター二人が招集されました。
もちろん、スタジオですから素直に録音すればよいところを、それはリスナーを引っ張り込んでのライブ・ジャム・セッションという異例の形をとり、20時間にも及ぶ長丁場の演奏が始まったのでした。
録音されたのは計12曲、うち6曲が今日のアルバム、4曲が「ALL STARS JAM SESSION / CLIFFORD BROWN」という形で発売になりました。
えっ?あと2曲ですか?
「CRAZY HE CALLS ME」と「I'LL REMEMBER APRIL」は、1983年まで倉庫に眠り続け、その後やっと世に出た2曲です。(追伸を参考)
ともかく、ボーカルが得意な私としては(しつこい!)今日のアルバム4曲目、短い演奏ではありますが「I'VE GOT YOU UNDER MY SKIN」でのトランペット・バトルをぜひとも注意深くお聴きいただきたいのでありまして、クラーク・テリー(当時33才)、メイナード・ファーガソン(当時26才)を相手に二人を確実に上回る23才のクリフォード・ブラウンがそこにいた事を、おわかりいただけると思います。
DINAH JAMS / DINAH WASHINGTON
1954年8月14日録音
DINAH WASHINGTON(vo) CLIFFORD BROWN, CLARK TERRY, MAYNARD FERGUSON(tp) HERB GELLER(as) HAROLD GELLER(ts) RICHIE POWELL, JUNIOR MANCE(p) KETER BETTS, GEORGE MORROW(b) MAX ROACH(ds)
1.LOVE COME BACK TO ME
2.ALONE TOGETHER ~ SUMMERTIME ~ COME RAIN OR COME SHINE
3.NO MORE
4.I'VE GOT YOU UNDER MY SKIN
5.THERE IS NO GREATER LOVE
6.YOU GO TO MY HEAD
追伸、
当日の演奏曲と収録アルバムをザッと記しておきます。
アルバム名:DINAH JAMS = ○ ALL STARS JAM SESSION = △ JAMS 2 = ×
△1. What Is This Thing Called Love ?
○2. I've Got You Under My Skin
○3. No More
△4. Move
△5. Darn That Dream
○6. You Go to My Head
△7.My Funny Valentine - Don't Worry 'Bout Me
- Bess, You Is My Woman Now - It Might As Well Be Spring
○8. Lover Come Back to Me
○9. Alone Together ~ Summertime ~ Come Rain or Come Shine
×10. Crazy He Calls Me
○11. There Is No Greater Love
×12. I'll Remember April
ちなみに、全曲が収まったこんなんもあります。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます