JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

ジャズ談義は刺激の種

2008年04月12日 | p-r

昨晩はちょっとした買い物を母に頼まれたことをよいことに、娘の写真が載った雑誌片手にMさんのお店まで出かけてしまいました。
「じつはね、娘が載っている雑誌を見せたくて・・・来ちゃいました。」
Mさんは優しいですね、嫌がることもなく「凄いじゃないの」と付き合ってくれました。

そんでもって世辞に喜ぶバブ君は、このまま帰るのがもったいないと飲みに行っちゃいまして、ママにまで
「ママ、見て見て、うちの娘載ってんの」
「まぁ、凄いじゃないの」
デレデレの私の顔はご想像のとおりです。(笑)

そんなこんなで、美酒を味わっていると、ジャズもパイプも嗜むという□□さんがいらっしゃいました。
最初は携帯用パイプを見せていただいたり、酒の話なんかで盛り上がっていたのですが、テキーラなんぞをクーッといって
「ママ、フランシス・アルバート・シナトラ飲んじゃおうかなぁ」
このバーでカクテルを飲むのは初体験です。しかも先日思い出したからってあの異様に強いカクテルを頼むなんて
「ママ、これ3杯飲んだら、おれどうなるか分かんない」
「大丈夫、飲ませないから」

あはははは、3杯飲まなくても出来上がっちゃいました。
それからは□□さんとのジャズ談義です。
「僕はねぇ、オスカー・ペティフォードが好きなんてですよ」
「ペティフォードとはまた渋いところを」
「あっ、ペティフォード知ってます。嬉しいなぁ、ちょっとジャズが好きだっていう人と話してもペティフォードは知らないなんて言われるんですよね」と□□さん
たしかにオスカー・ペティフォードがきわだって好きという方には、私もめったにお会いしたことはありませんけど、それでも知らないという人もそうはいないのではないかと・・・・
「いや、知りませんよ。・・・・・ちょっと古いからでしょうかねぇ」

エリントン楽団のベーシストとして、そしてモダンベースの父とまで呼ばれるペティフォード、知らぬ者はいないと思っていた私が
「だって、ペティフォードといえば・・・・・・・・」
なんとも恥ずかしい、リーダー・アルバムの名前がすぐに出てきません。
「BASICALLY DUKE」「オスカー・ペティフォードの真髄」「IN HI-FI」「IN HI-FI 2」と浮かんできても良さそうなものが、リヴァーサイド時代のモンクのアルバムやら、リー・コニッツ、ケニー・ドーハム、マイルス、そうそう「HELEN MERRILL WITH CLIFFORD BROWN」なんかが浮かんできてしまう。

たしかに私もペティフォードを「いやぁ~~ペティフォードだぁ」てな感覚で聴いたことは無かったのかもしれません。
「モダンベースの父」なんて言いながら、同い年のチャールズ・ミンガスに目が行ってしまう・・・・

□□さん、すいませんでした。そう考えると私もオスカー・ペティフォードを知らない人とあまり変わりが無いように思えてきました。

ということで、今晩は改めて「オスカー・ペティフォードの真髄」を聴き直しています。若干23才での録音、いかに優れたベースマンであったかは推して知るべしです。
ただ、こうして聴いてみると「もう少し特徴も欲しいな」と思うところもあります。「STARDUST」あたりがペティフォードの聴き所なんでしょうが。
・・・・この時期のミンガスにどことなく似ているような部分もありません?(ペティフォードが似ているのか、ミンガスが似ているのかは分かりませんけど)

ともかく、□□さんに言われ、こうして改めて聴き直してみる。ジャズ談義は、新たな刺激と新鮮さを与えてくれる種かもしれません。

さて、今日の一枚は、もちろんその和名「オスカー・ペティフォードの真髄」です。

OSCAR PETTIFORD
1955年8月12日録音
OSCAR PETTIFORD(b) DONALD BYRD(tp) ERNIE ROYAL(tp) BOBBY BROOKMYYER(tb) GIGI GRYCE(as,cl) JEROME RICHARDSON(p) OSCAR PETTIFORD(b) OSIE JOHNSON (ds)

1.ANOTHER ONE
2.MINOR SEVENS HEAVEN
3.STARDUST
4.BOHEMIA AFTER DARK
5.OSCALYPSO
6.SCORPIO
7.TITORO
8.DON'T SQUAWK
9.KAMMAN'S A' COMIN'



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