JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

贅沢なふつう

2011年04月01日 | m-o

4月1日、年度初め、スタートの日です。
地元のスーパーも営業を始め、港にはガソリンを積んだタンカーが数隻入港した等々、徐々にではありますが生活を取り戻そうとする動きが活発化してきました。みんなが前向きに進み始めるスタートの日として今日があると信じたい思いです。
私も今のところ午前中はなんやかやと忙しく動き回り、午後から夜遅くまではMさんのお店と、疲れるのも忘れるほどある意味充実した毎日を過ごしています。

一昨日の晩はO-クのママに再会してきました。
彼女は一時避難所に避難したものの、幸いにも自宅もお店も港の近くにあったにもかかわらず大きな被害を受けずに済んで、元気な様子でした。
ただねぇ、負い目ではないんでしょうけど、家はもちろん生活の糧まで無くしてしまった方々が身近に多くいるママとしては、心のダメージが大きかったようで・・・・・・
私とウダクダ話したことで少しはまぎれたでしょうかねぇ?
最後は「これからは我々被害が少なかった人間が元気をふりまいて行かなくちゃ、元気にいくぞう!」と、食パンのお土産までもらって帰ってきました。
被災者は損害の大小にかかわらず、心には大きな痛手をおっているのだと思います。「心のケアー」これからはそれも大切なことなんでしょうね。

一晩明けて、これも未だ避難所で先が見えない生活をされている被災者には申し訳ないんですが、水のある生活をちょっとだけ満喫させていただきました。
ヤナイ珈琲さんで珈琲豆を仕入れ香りを楽しみ、風呂に入り、溜まっていた洗濯をして、ラップコーティングをしていない器で食事をとりました。(洗い物が出来ないんで、器はきょくりょく使わない、使うにしてもラップで包んで汚さないようにしてましたから)もちろんトイレも(失礼)
一人っきりってぇのがちと寂しかったですが、とても幸せな気分になりました。


洗濯に気を取られ、鮭が焦げてしまいました。(笑)

震災前はごくあたりまえに思っていた「ふつうの事」が、いかに「贅沢で幸せな事」なのか・・・・・この気持ちはこれからも忘れちゃいけませんね。
そうそう、今日の新聞には三枚の折り込みチラシが入ってたんですよ。
え?チラシがどうしたってですか?
だからぁ、新聞の配送が開始されてもチラシなんざぁ今まで一度も入ってなかったんです。
地場のスーパーとその薬屋さん、そして仕出し屋さんのチラシでしたが、いつもならウザイチラシも、復興の兆しのようでなんだか嬉しかったんです。

原発問題は未だ先が見えない常態ですが、避難所生活を余儀なくされているみな様も、いずれ必ず「贅沢なふつう」が味わえます。味わいましょう。
それまでは、ちょっとだけでも味わえるようになった私みたいな贅沢者にどうぞあまえて下さい。金はないけど元気はありますから。

さて、今日の一枚は、まだ新たなアルバム紹介をする気持ちまでは戻っていませんので、今朝も元気をもらった「HARLEM BLUES」が入ったこのアルバムを選びました。
これを聴くと、ムクムクムクっと身体が動き出すんです。(ん?なんだかイヤラシイか?笑)

HARLEM BLUES / PHINEAS NEWBORN Jr.
1969年2月12,13日録音
PHINEAS NEWBORN Jr.(p) RAY BROWN(b) ELVIN JONES(ds)

1.HARLEM BLUES
2.SWEET AND LOVELY
3.LITTLE GIRL BLUE
4.RAY'S IDEA
5.STELLA BY STARLIGHT
6.TENDERLY
7.COOKIN' AT THE CONTINENTAL