JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

古いヤツだとお思いでしょうが・・・

2017年08月23日 | m-o

遅ればせながら?やっと?『処暑』を迎えて夏の暑さが戻ってくるという何だか変な感じです。
「アジィー・・・・先週の涼しさが懐かしい」
夏が恋しいと言っていた事はすっかり忘れています、勝手なものですな。(笑)

歳をとった話はもう聞き飽きたでしょうけど、ちょっくらお付き合いを。

毎度毎度申しますが、昔はジャズ喫茶にでも通わないとそうそう多くの演奏を聴くわけにはいかなかったのが、最近は容易に音源を入手し、自宅でもジャズ喫茶なみの選曲が可能となりました。
これに対する賛否は他の機会として、それでも古い人間は物欲てぇもんがあって、「レコードがダメならCDででも集めてやる」的思考がどうしても捨てられないという、これは以前お話ししましたよね。
さりとて、私なんざぁ今でさえ「なんとかしろ!」と言われる枚数のCDを所有しており、これ以上増やすことに無言のプレッシャーを・・・・
いやいや、じつはこれ言い訳でしてね。

最近の新譜リリースの枚数ときたら半端じゃありませんでしょ、それにジャンルだって単純じゃない「そのスピードと複雑さにオヤジはついて行けない」というのが本音のような気がします。
いやいやいやいやこれも言い訳か?昔はジャズ喫茶に行ってもラジオを聴いても姿勢が違いました。気になるものは何でも手に入れたい、もちろん手に入れる資金は乏しかったものの意欲がありましたもんねぇ。

それでいて
「古いヤツだとお思いでしょうが 古いヤツこそ新しいものを欲しがるもんでございます。どこに新しいものがございましょう。生まれた土地は荒れ放題、今の世の中、右も左も真っ暗闇じゃござんせんか。♪何から何まで真っ暗闇よ・・・♪」
心境は鶴田浩二?
「そりぁ古いわ」
そう、私ゃ古いヤツでござんすからね、新しいものも欲するのでありますよ。(笑)

ありがたいのか?迷惑なのか?そんな私に「こんなんあるよ」と、音楽を進めてくれるお方もけっこういらっしゃいます。
そんなお一人から先日お借りしたのが、セシル・マクロリン・サルヴァントという南仏に住むジャズボーカリストのアルバムです。

 

2010年『セロニアス・モンク・コンベンション』のボーカル部門で優勝したほどの実力ですから、まぁ悪いはずは無いんですがね。
最近はジャズ・ボーカルといっても明確なジャンル分けも難しいし、「えっ?こりぁジャズかぁ?」と疑いたくなるような演奏も多々あります。
まぁねぇ「基本好きか嫌いか」につきるわけで、「ジャンルなど関係ねぇ!」

「よし、ほんじゃまぁセシル・マクロリン・サルヴァントの「FOR ONE TO LOVE」をここは一つ買ってみようか・・・」

ここからですよ問題は。
自分の直感に自信が無いんでしょうな、突然保守的な自分が動き出すんであります。

自由が丘のジャズ喫茶『ALFEE』で直もんの「FORCE」を聴いて、日本発売になったら直ぐに買った、あんな・・・
1987年でしたかねぇ『Mt.フジ・ジャズフェス』で、ダイアン・リーブスを初めて聴いた時、翌日には彼女のアルバムを買ってましまった、あんな・・・
そんな思いっ切りが無いんですなぁ歳を取ると
「いや、待てよ、セシル・マクロリン・サルヴァントはこのお借りしたアルバム2枚をコピーすりゃイイじゃん。」
ってね。

「いやだいやだ、真っ暗闇なのは世間じゃ無くて歳を取った自分自身じゃん。」

とまぁ、「歳を取ったなぁ」というお話しでありました。

さて、今日の一枚は、流れでボーカルもの、カーメン・マクレエです。
しかも、つい最近入手したCDです。(ほらね、前々から買おうと思っていたアルバムしか買わんのですよ。)

いわゆるモンクのトリビュート・アルバム的一枚で、モンクの曲を歌ったライブとスタジオ録音が収録されています。

元々歌詞があったもの、そしてわざわざ歌詞を付けたものが混在しておりますが、そのおかげで「PANNONICA」は「LITTLE BUTTERFLY」てな題名に変わっておりますですな。

モンク好きの私としては、じつに興味深い?いやありがたい一枚です。というのも難解であるはずの曲に歌詞を付けて、さらにそれを歌い上げる・・・・歌詞の意味はよう分かりませんが(笑)、それを難なくこなすカーメンの実力を改めて感じる思いです。

さらに、ベースですよ、私の大好きなジョージ・ムラーツ
ライブ録音の「GET IT STRAIGHT (STRAIGHT NO CHASER)」の出だしを筆頭にカッコ良すぎるでしょ

このアルバムは買って良かった。(笑)

CARMEN SINGS MONK / CARMEN McRAE
1988年1月20日, 2月1日, 4月録音
CARMEN McRAE(vo)
CLIFFORD JORDAN(ts,ss) CHARLIE ROUSE(ts)ERIC GUNNISON, LARRY WILLIS(p) GEORGE MRAZ(b) AL FOSTER(ds)

1.GET IT STRAIGHT
2.DEAR RUDY
3.IT'S OVER NOW
4.MONKERY'S THE BLUES
5.YOU KNOW WHO
6.LITTLE BUTTERFLY
7.LISTEN TO MONK
8.HOW I WISH
9.MAN. THAT WAS A DREAM
10.'ROUND MIDNIGHT
11.STILL WE DREAM
12.SUDDENLY
13.LOOKING BACK
14.SUDDENLY(Studio)
15.GET IT STRAIGHT(Studio)
16.'ROUND MIDNIGHT(Alternat)
17.LISTEN TO MONK(Alternat)
18.MAN. THAT WAS A DREAM(Alternat)


追伸、
近々に買ったCDは、桑田佳祐の『がらくた』です。Mさんのお店にもう届いているはずで、今晩持って帰ります。

♪ 愛の言葉をリル シャイなハートがドキドキ ・・・・♪
ちょっくら楽しみ。


♪ ・・・ああ栄冠は 君に輝く ♪

2017年08月18日 | m-o

お盆が終わっても天候不順は続いております。昨日はちょっとだけ青空も見えたんですけどねぇ・・・・

夏の高校野球もベスト16が出そろい、いよいよ佳境へと近づいてまいりました。
今年は東北6県の内、青森、岩手、宮城、福島の代表校が残っております。まぁ春の大会は別として、近年夏の大会は「ベスト16に4校残る」てなことは間々あることなんですが、ここから先がどうにも難しい、
過去、準優勝はあれど『深紅の優勝旗』は東北を飛び越えて北海道に行っちゃいましたからねぇ、なんとか悲願の「東北勢優勝」の姿を見てみたいのは、東北人であれば誰もが思うところでしょう。

「もう十何年も連続で出てんだから、優勝でもしてみろや」

と、つぶやく母は、福島代表の聖光学院をやはり応援しているようです。
あまりにも毎年毎年代表なんで県大会の時には「聖光負けろ!」と念じていたくせにね。(笑)

1971年(昭和46年)の夏、私が福島市からこの地に移り住んだまさにその夏であります。
その時、いわきの街は閑散としておりました。それは何故か?この年閉山した常磐炭鉱のせいじゃありません。

8月16日、東北代表(当事は東北から3校しか出場できませんでした。)磐城高校は神奈川代表桐蔭学園と『深紅の優勝旗』を懸けた大一番、決勝戦を迎えておりました。

先発は、当事「小さな大投手」と呼ばれた磐城の田村と桐蔭は大塚、両エースが持ち味を出し緊迫した投手戦が繰り広げられました。
そりゃねぇ、お盆もへったくれもありゃしない、ほとんどの市民がこの決勝戦に釘付けとなり、街は閑散としていたというわけです。
結果は0対1で桐蔭学園が勝利、惜しくも優勝を逃したもののその雄志に市民一同感動を満喫したと、てなことですね。

私が上京した頃は、いわきと言っても「福島県の」と付けないとよく分からない人が多くて、「福島だと雪が凄いんだろうねぇ」なんて大きな勘違いをされることが多かったんですが、「磐城高校のいわき」って言うと「あ~~~」って、この決勝の影響はしばらく続きました。

ともかく、福島代表聖光学院はもちろん、青森山田も盛岡大付属も、仙台育英も
「がんばってちょうだい!東北人の悲願『深紅の優勝旗、白河の関越え』お願いします。」

さて、今日の一枚は、チャールズ・マクファーソンです。

何でこんなアルバムを引っ張り出してしまったのか?
夕べ聴きながらそんなことを思ってしまいました。酷い話です。

1964年、すでに私はこの世に生を得ていました。つまりですね「バップ時代は今や昔」という時代ですよ。
「その時代にあえてバップを前面に」この姿勢は嫌いじゃありません。ありませんが、ならば・・・・・
なんであります。
ソニー・スティットやマクリーンのような個性というか特徴というか、それはあまり見えず、ただバード風?
いやそれでもスラーッと聴けるし、バリー・ハリスのピアノも悪くないし、どこがどうだと言うんじゃ無いんですよ。
ただ、お好きな方がいれば本当に申し訳ないんですが
「バップを聴くなら他にもっとイイのがあるよ」って、私的にはそういう評価です。

と言いながら、夕べは全曲聴きましたけどね。(笑)

BEBOP REVISITED ! / CHARLES McPHERSON
1964年11月20日録音
CHARLES McPHERSON(as) CARMELL JONES(tp)[5] BARRY HARRIS(p) NELSON BOYD(b) ALBERT HEATH(ds)

1.HOT HOUSE
2.NOSTALGIA
3.VARIATIONS ON A BLUES BY BIRD
4.WAIL
5.EMBRACEABLE YOU
6.SI SI

追伸、
年々甲子園に出てくる選手も、一生懸命応援をする高校生も、どんどん可愛く思えてくるのは・・・・歳のせいでしょうね。(笑)
東北の高校だけじゃなく、どこの高校の子も
「みんな頑張れ!栄冠は君に輝くでよ!」


大人の女を背中に感じ

2017年08月01日 | m-o

今日は曇り空で、とても風が涼しい感じです。

ここ一週間、理由はともかくPCを極力開かないようにしておりました。
そんなこんなで書きたいことは、いっぱい?少々?ちょっとだけ?溜まってはおります、おりますが、まずはフランスからの訃報をお話しせねばならんでしょう。

女優ジャンヌ・モローがお亡くなりになりましたですねぇ
「フランス映画好き」を公言していた元映画少年として、そして「ジャズと映画」を語る上で、最も思い出深い女優がお亡くなりになったことは、時代の流れを感じずにはいられません。
まずは遠い日本の地からご冥福をお祈りいたします。

 

『死刑台のエレベーター』『危険な関係』もちろんジャズつながりで見た作品も、ジャン・ポール・ベルモンドと共演した『雨のしのび逢い』、ビビ様と共演した『ビバ!マリア』・・・・・思い出す作品は数多くあります。

 

私が好きだったのは『突然炎のごとく』かなぁ?

三角関係の美?『明日に向かって撃て』の原点とも言われてますが・・・・
私は『明日に向かって撃て』より後でこの映画を観たんですけどね(時代が逆転していますが)、キャサリン・ロス(エッタ)とジャンヌ・モロー(カトリーヌ)は全く別人格ですしねぇ・・・・
いわゆるヨーロッパ映画と米映画の根本的違いなのかなぁ?

ともかく、ジャンヌ・モロー(カトリーヌ)の「つむじ風(Le Tourbillon)」あの歌声は忘れられません。

ヨーロッパ映画といえば
朝ドラ『ひよっこ』の展開が、私の最も好きな映画『ひまわり』に近い感じになっていると思ってしまったのは私だけでしょうか?

『ひまわり』も関わった人間に悪い人は誰もいないし、『ひよっこ』だって、輪をかけていい人ばっかっしょ、
悪人を探すなら『ひまわり』では「悪いのは戦争」だし、『ひよっこ』だと「お父ちゃんを襲った犯人」かな?
まぁまぁ今後の展開が楽しみです。
最近、時子(佐久間由衣)がときおり見せるハの字眉を「めんこい!」と思うようになったバブでありました。

てなことで『料理当番、本日の一品』です。

私は鰹のお刺身で一杯ひっかけたんですがね、なにしろ生ものは全く口にしないお方がおりますんで、アジフライとトンカツの盛り合わせです。
ミソは茗荷と大葉入りの和風タルタルですかね。

お弁当は、豆ご飯です。

さて、今日の一枚は、映画『危険な関係』
アート・ブレーキーか?はたまたデューク・ジョーダンか?
いえいえ、セロニアス・モンクです。

もちろん、「危険な関係のブルース(NO PROBLEM)」ではござんせん。
みなさんは同映画をご覧になったことがありますかねぇ?
ラスト顔に火傷を負ったジャンヌ・モローがフッと消えて ♪ジャジャジャ ジャジャジャジャー・・・・♪「NO PROBLEM」とともにFainの文字が、
って、まぁまぁそれはそれとして、かしこにモンクがイイ感じで流れていたでしょ
ところが、同映画のサントラはアート・ブレーキーの音源のみ、

この時のモンクの音源がモンクの遺産管理人の正式許諾のもとリリースされたのが、今日のアルバムです。

曲目自体はレイのごとく「モンクのアルバムどこにでも収録された」的、まっこれは仕方が無い。
それでも映画『危険な関係』の中で流れていた演奏は、まさにこれなんでありまして・・・

黒い(白黒なんで実際はどんな色なんか分かりません。笑)背中の大きく空いたドレス?
「あのジャンヌ・モローに大人の色気を感じぬ者はいない!」と、私ゃ思うんですけどねぇ

LES LIAISONS DANGEREUSES 1960 / THELONIOUS MONK
1959年7月27日録音
THELONIOUS MONK(p) CHARLIE ROUSE, BARNEV WILEN(ts) SAM JONES(b) ART TAYLOR(ds)

Disc 1
1.RHYTHM
2.CREPUSCULE WITH NELLIE
3.SIX IN ONE
4.WELL, YOU NEEDN'T
5.PANNONICA(solo)
6.PANNONICA(solo)
7.PANNONICA(quartet)
8.BA
9.LIGHT BLUE
10.BY AND BY

Disc 2
1.RHYTHM
2.CREPUSCULE WITH NELLIE
3.PANNONNICA(45 master)
4.LIGHT BLUE(45 master)
5.WELL, YOU NEEDN'T
6.LIGHT BLUE(making of)


狸は狸、ゴジラはゴジラ

2017年03月27日 | m-o

夕べから春の嵐(気温は冬ですが)が吹き荒れ、何とも凄い天気になっています。

 ♪ 春だというのに 北風にあおられ 街の声にせきたてられ・・・♪

私の場合嵐が来なくてもさすらっておりますが(笑)

昨日は突然やって来た姉夫婦にビックリ、そのおかげで先日行ったばかりの墓参りにまた付き合わされたり、姉のカメラに保存された孫達の写真を母に見せたり印刷したり・・・急に忙しい日曜日になりました。
姉たちが帰った後は、稀勢の里の優勝にもらい泣きしながらの料理当番、まっいつもの日曜日に戻ったのですけどね。

稀勢の里の優勝も9歳女児の遺体発見も栃木の雪崩も気になるニュースではありますけど、ここ何週間も世間の注目を集めているのは「森友学園問題」ですわね。
私なんぞ思うんですけどね、全てのお方が責任逃れというか「私は知らない関係ない」とおっしゃっているのをムリクリ追求しても、狸や狐が突然ウサギに変身するわけも無く、「話をそらされてウヤモヤ」てぇのが悔しいかな結論か、なんてあきらめもあったりして
ただね
役所でも何でも、通常の処理だとお答えなんですから、いろんな申請を行っている方は、これを機にさっさと進めてもらえるというお墨付きをいただいたということになるんじゃないかと
そんでもってそうならなければ、財務省でも何省でも電話すればですな、翌日には局長クラスの方が対応していただけると、そういうことでしょ?
みなさんどんどん電話してみたらいかがでしょうか?(笑)

そもそもさすらっている私には、そんな抵抗も出来ませんがね。イカンイカン変なこと言ってると『テロ等準備罪』で捕まっちゃうか?

話は変わりまして
先日、作曲家の船村徹氏がお亡くなりになりましたですね。
もう一昔以上も前、仕事の関係で船村氏とは酒席を囲んだことがあります。
酒好きのなまったエエオッサンでありました、って失礼な言い方ですね、それだけ親しみのある方であったということです。
そんな酒席の思い出を話すと、今でも演歌歌手の夢を捨てきれぬK太郎は
「へぇ~~~」
と、うらやんでおりましたけどね。

 ♪ 髪のみだれに 手をやれば 紅い蹴出しが 風に舞う・・・♪

まぁ、美空ひばりの『みだれ髪』つながりで、我が田舎は船村氏とは縁浅からぬ地域でありまして、船村氏自身も何度となくこの地を訪れておられました。
心よりご冥福をお祈りいたします。

美空ひばりと言えば、

 ♪ 夜ごとに見る夢は 虹の端のデートの夢・・・・・♪

ひばりの「虹の彼方に」、つまり「OVER THE RAINBOW」の日本語版です。
これをたまたま入っていた携帯プレーヤーで○-クママに聴かせると
「バブ、これ録音して持ってきな」
そりぁアンタ、ゴジラ命令は絶対ですので「美空ひばりJAZZ & STANDARDS」を録音して持ってってあげましたよ

「うん、エエねぇ」
「あれ?ゴジラもたまにはモスラになるか?だとすれば狸や狐もウサギに・・・」
ナイナイ

ということで(どういうことで?)『料理当番、本日の一品』です。

まずは、大量にいただいた水菜を使ったおひたし????
えーとねぇ、牛のコマ肉を炒めて皿に取って、同じ鍋で水菜としらたきを炒めましてね、これをすりゴマ、醤油、酒、みりんで作ったタレ(甘くないヤツね)であえるという・・・・何故かこれは牛嫌いの母も食べました。

 

それに、煮物、春の香りの菜の花です。もちろんお供は日本酒でした。

御弁当はこんなもんでしょ

さて、今日の一枚は、シェリー・マンです。

『PETER GUNN』は、昔アメリカで人気だったテレビドラマでありまして(映画化もされたとか)・・・・とか言いつつ、私は見たことが無いんですけど
音楽を担当していたのは、私にとって最高の映画と評価する『ひまわり』と同じ、あのヘンリー・マンシーになのでありますよ。
しかしまぁ私がこの「PETER GUNN」という曲を最も意識して聴いたのは、映画『ブルース・ブラザース』であったでしょうねぇ

 ♪ ジャカジャカジャカジャカ ジャカジャカジャカジャカ
     ジャカジャカジャカジャカ ジャカジャカジャカジャカ
   プーーーウァ プーープウァ パパパププププププププフゥァプー・・・♪
「それじゃわからんて」(笑)

ともかく、そのドラマ『PETER GUNN』の曲を、カバーしたのがこのアルバムであります。
ところが、「PETER GUNN」なんか、全くテンポが違います。
しかも黒さ全く無し(考えてみりゃ、マンシーニに黒さも無いですが)、泥臭さも無し、ある意味私が嫌っても不思議では無いのですが
「何か何かなぁ」(朝ドラのヒロイン気取りで)
悪くないんですねぇ、

JAZZ GUNN / SHELLY MANNE
1967年6月19,20日録音
SHELLY MANNE(ds) CONTE CANDOLI(tp,flh) FRANK STROZIER(as,fl) MIKE WOFFORD(p) MONTE BUDWIG(b)

1.A BLUISH BAG
2.SILVER TEARS
3.SWEET
4.THEME FOR SAM
5.A QUIET HAPPENING
6.NIGHT OWL
7.PETER GUNN


老いらくじゃ無い!乙女チックオヤジの恋

2017年03月17日 | m-o

昨日あたりから少しだけ暖かくなった気もしますけど、「暑さ寒さも彼岸まで、春分の日が過ぎればいよいよ春本番!」となっていただきたいものです。

そんな3月17日、恥ずかしながら私はまた一つ歳を取りました。
「バブさん、いくつになるんですか?」
「え~~とねぇ・・・教えない」
なんて、可愛く答えてみたりして
じつは自分でも「西暦の足し引きで歳を思い出す」そんな状態でしてね、まっそれほど歳を取ってしまったという事です。(笑)

先日の火曜日には、同じく3月生まれのキングギドラ・・もとい、お嬢様いやお姉様(と言っても年下ですけど)いやいや女王様とともに、ゴジラ・・もとい○-クママに祝っていただきました。
「ごちそうさまでした。」

 ♪ 歌をうたいましょう 今宵はあなたと
   瞳を見つめあえば ほらやってくる幸わせ ・・・・♪

思えばそんな気持ちをもう味わう事は無いでしょうなぁ・・・(笑)
「何でこんな歌を思い出したんだろ?」
遠藤京子(響子)さんの『とても幸わせ』というじつに短い歌なんですが、そうそう、彼女も今日誕生日なんですよ。だから思わず歌っちゃったんですかね
昔、『Be Love』っていう彼女の歌が好きでね、隠れファンでした。(笑)

「いや、願望だろ、無いものねだり?」
「何を言うか、こうみえて、あたしゃねぇ、乙女チックな、夢見る少女的ところがあるんだよ。」
「キモチワリィ!」

キモチワリィのはともかく、我が地で昨夕「67歳の男性が60歳の交際相手を包丁で刺す」という事件が起きました。
本人曰く、「別れ話を持ちかけられ殺そうと思った。」そうで・・・・
まぁまぁ刺されたお相手の命には別状は無さそうなんですけどね。
「お前は18,9のバカ者かぁ!」
と、ツッコミを入れたくなるような

 墓場に近き老いらくの、恋は怖るる何ものもなし

と詠んだのは、川田順でありますねぇ、
『老いらくの恋』というのは、へんにタチが悪い?
私のような『乙女チックオヤジ』は気を付けなければいけないのかもしれません。(笑)

「でも・・・恋かぁ・・あと一、二回してもいいなぁ・・・・」
「オイオイ、ヤメなさい!」
「S君・・・・だってよ。」(イカン、また余計なことを言って怒られる)

さて、今日の一枚は、ディビット・ニューマンです。
先日とある知人が、
「(映画)『Ray』を見たんだけどね、レイ・チャールズのジャズ演奏って何か持ってる?」
今さら『Ray』ってねぇ、まぁまぁ、そこをツッコンでもなんですから
「なんかはあると思うよ」
そこで引っ張り出したのがこのアルバムです。

基本、ソウル・ジャズとかジャズ・ファンクみたいに「節操が無い」のはあまり好みとしなかった私、それも若かったからでありまして
今改めてこのアルバムを聴いたりすると
「そこそこエエよね」
と、素直になれる。

「そっかぁ、『老いらくの恋』だからこそ素直になれる?」
「はいはい、もういいから、それにね恋は一人じゃ出来ないんだよ。綾瀬はるかでも想いながら泣いてなさい。」

FATHEAD / DAVID NEWMAN
1958年11月5日録音
DAVID NEWMAN(as,ts) MARCUS BELGRAVE(tp) BENNIE CRAWFORD(bs) RAY CHARLES(p) EDGAR WILLIS(b) MILTON TURNER(ds)

1.HARD TIMES
2.WEIRD BEARD
3.WILLOW WEEP FOR ME
4.BILL FOR BENNIE
5.SWEET EYES
6.FATHEAD
7.MEAN TO ME
8.TIN TIN DEO


お父さん(?)は、隠れファン

2017年02月14日 | m-o

相変わらず乾燥した冬晴れが広がっています。
2月14日、今日はバレンタインデーですか?
今晩あたり、下心見え見えの男どもが、チョコレート一つもらうために食事やら何やら準備しとるんでしょうなぁ、アホだ。
女性もしかり、少しの投資で最大の見返りを期待する賢いお方も多いことでしょう。
えっ何ですって?それは単なるヒガミにしか聞こえない?
「アッシには関わりねぇことでござんす」
「やっぱヒガミだ」(笑)

夕べ帰宅後、安ウイスキーを飲みながらBS2(失礼、BSプレミアムって言うのかな?)の『The Covers』を見ていました。

ゲストは、松尾レミと亀本寛貴の男女二人組のロックユニット「GLIM SPANKY」
「ユニット」という時点で、オヤジにはすでについて行けない存在なのかと思ったのですけど、カバー曲がねぇ
山口百恵の「ロックンロール・ウィドウ」
「まぁまぁ」
そしたら、浅川マキの「それはスポットライトではない」、ジャニス・ジョプリンの「MOVE OVER」って、
「アンタはいくつだ!?」(笑)

どうも松尾レミはお父さんの音楽趣味に影響を受けたようですねぇ

「松尾レミ、1991年12月7日生まれの25歳・・・・うちの娘と同い歳ジャン」

お父さんは・・・・まっ私よりは若いんでしょうが、すでにオヤジの域に達しておられるのは間違いない。
「浅川マキ、ジャニス・ジョプリン・・・ん~~~ギリギリ世代かぁ?」

彼女の「MOVE OVER」を聴いて思い出しました。
「アッ?! 軽自動車か何かのCM」
調べてみるとやっぱり『スズキのワゴンR』のCMで「MOVE OVER」を歌っていたのが彼女だったんですねぇ

「こりゃお父さん世代として、「ユニット」に惑わされず彼女の楽曲を聴かねばイカンでしょ」

と、まずはYou Tubeで(ほんと便利な世の中だ)
「焦燥」そして「MOVE OVER」
「う~~~ん、興味わいてきたぁ!」

 結局、ジャニスと彼女たちのアルバム「NEXT ONE」を聴きながら、今日は動き回っております。

「怒りをくれよ」はワンピースの主題歌?アニメを見ない私にはチンプンカンプンです。
そうねぇ「風に唄えば」「闇に目を凝らせば」「時代のヒーロー」「話をしよう」

「エエじゃないですか・・・・父は隠れファンになるよ」
「って、アンタは父じゃない!」(笑)

まぁまぁ、また聴いてみたい若者が見つかった事は、それだけでエガッタということですわ。

さて、今日の一枚は、モンクです、大好きなモンクです。(笑)

もちろん以前紹介済みの一枚ですが、先日○ークママにモンクの話を熱く語り
「それでもオレはモンクのソロが一番イイと思うわけよ」
「ウザイ」
と一蹴されましてね。
自宅に帰って反省しながら聴いた一枚です。(反省しても直ぐ忘れるんですけどね。笑)

この録音にもちょっとした物語があるんですが・・・・・・
それは前回紹介の時に少し語ってしまいましたし、もちろんまだまだ語りたいところではあるんですよ、あるんですが、反省を思いだし自粛します。

MONK. / THELONIOUS MONK
1964年3~10月録音
THELONIOUS MONK(p) CHARLIE ROUSE(ts) LARRY GALES(b) BEN RILEY(ds)

1.LIZA
2.APRIL IN PARIS
3.CHILDREN'S SONG
4.I LOVE YOU
5.JUST YOU, JUAT ME
6.PANNONICA
7.TEO


これもまた良しかな

2017年01月11日 | m-o

昨日帰宅すると母の実家からこんなもんが届いておりました。

イワナの唐揚げです。
母の実家近くに『いわなの里』という所があって?出来て?まっどっちでも良いのですが・・・・
って、んなこたぁない
HPを見ると、
「2011年の豪雨災害(新潟・福島豪雨)により通行できなかったため、いわなの里は5年もの間荒れ放題でした。」
つまり、最近になってやっと再開にこぎ着けた施設なんだそうです。


http://www.iwananosato.com/

詳しくはHPをご覧いただければと思います。(今日は吹雪でしょうねぇ・・・)
ともかくそこの唐揚げだそうで、秋刀魚の煮付けで一杯飲もうと予定したいたのですけど、急遽、これをさっと揚げ直し食べることに

えっ?「バブは川魚も大丈夫なのか?」ってですか?
「基本、茸以外に嫌いな物はございません。」(笑)
頭からガブリと食らいつき日本酒で流し込む「これもまた良しかな」であります。

ビール一杯に日本酒を4合ほどですかね、これをいただきますてぇとそりゃエエ気分にもなります。
『大人のエレガンス・ジャズ・ヴォーカル』なるそもそもはCDなのかなぁ?
モニカ・ゼタールンドやアニー・ロス、ets.ets...... そんな代物を聴いておりますと、Mさんのお店でアルバイトをしているAちゃんから電話が入りました。

「バブさん、いま大丈夫ですか?」

最近、結婚を考えていた彼氏との別れという彼女にとっては重大な恋の事件がありましてね、いくぶん情緒不安定な状況に陥っております。
もちろん、私みたいなロートルは
「んなもんクヨクヨするもんじゃ無い、早く忘れちめぇ」
てな、心ない助言を言うに決まっておりますので、口出しはまったくしておりませんけど、娘を思うような気持ちで心配はしております。

「ん?どうした?」

まぁまぁ、こんなオヤジにも話を聞いて欲しかったのでしょう、聞き役に徹しました。

「でもねバブさん、今日ちょっとだけ吹っ切れる事があって・・・・・」
「そうかい、そうかい」

私ら老を迎えつつある者にはそこまで悩み苦しむものでもない事も、若いときには生死さえ考える重大事項である事は理解できます。
くだらないと思う前に『オヤジに話してまぎれる事』があるなら「これもまた良しかな」じゃないでしょうかねぇ
「オヤジに話したくなったら、いつでも電話をよこしな」
早いとこ彼女のカワイイ笑顔が戻ることを祈っとります。

  ♪  いつもいつも思ってた サルビアの花を
    あなたの部屋の中に 投げ入れたくて
    そして君のベットに サルビアの 紅い花敷き詰めて
    僕は君を 死ぬまで抱きしめていようと ・・・・・♪

『サルビアの花』の歌詞を「なんて純粋で素敵な想いだろう」と感じていたあの頃、今や「どう考えてもストーカーの歌だよなぁ」と思うようになる、
この歳でわら人形を送り付ける変態にはなりたかありませんが、純粋な恋をする心は忘れたくないんですけどねぇ
って、んな恋をしたら、かの高校生教師以上の笑い者になってしまいますかね。(笑)

「これもまた良しかな」
ほんとにそうなんでしょうか?(大笑)

さて、今日の一枚は、J.R.モンテローズです。
正直、リーダーがモンテローズかジョン・アードレイかは「?」の一枚ですけど
ジャケのセンスがどうにも評価しがたい感じはしますよねぇ、

そもそもJ.R.モンテローズという人は、もっともっとメジャーであるべきテナーマンだと私なんぞ思っておるのですが、ともかくアルバムが少ない、というか、プレス数が少なすぎたと言うべきなんでしょうかね。
ともかく、「幻の・・・」「幻とも言える・・・」みたいなアルバム率が高すぎますって(笑)

てなことで、このアルバムは彼がヨーロッパに逃げていた(言い方が良くない!笑)時期の録音、
「モンテローズとアードレイへの期待はあるもののリズムセッションは・・・・」
と思いますわね、普通
しかし、これがなかなかのもんでしてね。「HOW DEEP IS THE OCEAN」「FOR HANK」というピアノトリオ演奏が二曲も入っていて、これが悪くないんです。
つまり、このアルバムのリーダーは、じつはレイン・デ・グラーフなんじゃないかと・・・・
いやいや、アルバムタイトル曲「BODY AND SOUL」の出だし、モンテローズのソロが光ります、彼のアルバムです。(笑)

ともかく、ジャケットに惑わされ聴くのをためらう一枚ではない、それだけは確かです。

BODY AND SOUL / J.R. MONTEROSE
J.R. MONTEROSE(ts) JON EARDLEY(tp) REIN DE GRAAFF(p) HANK HAVERHOEK(b) PIEER COURBOIS(ds)
1970年1月31日録音

1.SHORT BRIDGE
2.BODY AND SOUL
3.HOW DEEP IS THE OCEAN
4.JUST BLUES
5.OLD FOLKE
6.FOR HANK


セクハラエロおやじに解決策は無し

2016年12月05日 | m-o

今日は雨を覚悟していたのですが、蓋を開ければまさに快晴、気温も上がっております。
師走を迎え、Mさんのお店で流れるBGMは朝から晩までクリスマスソング(朝から晩までは居ませんが。笑)
いよいよ今年も押し詰まってまいりましたねぇ

「バブさん、ほら見て、甥っ子、小っちゃいわりには目鼻が整ってると思いません。」
親バカならぬ叔母バカ全開なのは、生まれて間もなく手術を余儀なくされた甥っ子の、まるで病気など無かったかのような元気な姿に目を細めるSNちゃんであります。
「はいはい、メンコイメンコイ、オレとしちゃ早くSNちゃんの子供を抱いてみたいけどね。」
そこ!そこは完全なセクハラであります。

「ねぇ、お前さん。この間から言おうと思っていたんだけど、良い折りが無くてね。」
「何だい。折りがなければ、竹の皮ででも間に合わせろ。」
「そうじゃないんだよ。お前さんを喜ばせる事があるんだよ。」
「ありがてぇ、何か拾ったのか。」
「そうじゃないやね。この頃、見るものを見ないんだってば。」
「見ないったって、見たけりゃ見てくればイイじゃねぇかぁ、そうさなぁ最近は『君の名は』が好評らしいよ。」
「だから、そうじゃなくて、すっぱいものが食べたいんだよ。」
「そんなら、梅干しでも食いねぇ。」
       <中略>
「ええ、子供が、出来た?誰の?」
「誰のって、お前さんのにきまってるじゃないか。」
「そりゃありがてぇ、男か、女か。」
「生んでみなきゃ分からないやね。」
「いつ生まれるんだ、二、三日うちにか。」
「そんなわけないじゃないか。ともかく来月が五月(いつつき)だから、おばあさんに頼んで、帯を締めてもらおうと思って。」

落語『安産』の一節でありますが、
今日12月5日は、安産祈願で有名な「情け有馬の水天宮」『納めの水天宮』であります。

久留米藩藩主の有馬家は、城下の筑後川に臨む広大な土地を寄進して水天宮を造営。文政元年(1818)には、芝赤羽根橋の上屋敷内へ国元久留米より御分霊を勧請致しました。
江戸の庶民もその御利益にあやかりたいと、屋敷の中にお賽銭を投げる人が後を絶たちません。
そこで当事の藩主の情けが光る、
「毎月5日に限り参拝を認めよう、門を開けぇ~~~!!」
てんで、「情け有馬の水天宮」でありますよ。
そして12月5日は、その年最後の開門日、『納めの水天宮』となったわけでござんすな。

今月の『戌の日』は明日ですから、「今日の『納めの水天宮』にお詣りして、腹帯をいただき・・・・」がイイのか?江戸時代と違っていつでもお詣り出来る現代、「明日の『戌の日』に腹帯をいただいてくる」のがイイのか?

んなこたぁまぁどうでもいい話で、少子高齢化の現代、まさに『子は社会の宝』でありますから、SNちゃんだけでなく、多くの方々のメンコイ赤ん坊をいっぱい抱かせていただければ、私は幸せであります。

「そこまで言うなら、アンタもつくりゃイイじゃん。我が子は何より可愛いよ」
「そりゃま、実績も自信もありますがね、へえへえ、なにしろ畑が・・・」

自信はイイけど『セクハラエロおやじ』は、けして少子高齢化の解決策にはならない自覚も必要でありますよね。

せいぜい作れるのは『料理当番、本日の一品』であります。

野菜高騰の折、多くを送ってくれた叔母に感謝しつつ、野菜たっぷり雪鍋です。
具らしい具と言えば、鶏団子と揚げ鱈、豆腐くらいで、ひたすら野菜を食べる鍋になってしまいましたが、そこそこイイ出汁が出まして、すこぶる好評でした。
私も、調子こいて〆の雑炊まで食べちゃったもんですからお腹いっぱいで
「酒が減るぅぅぅ・・・」
結局、風呂上がりの酒量が増えたという・・・・意味ねぇ(笑)

弁当のメインはササミの梅肉カツです。

さて、今日の一枚は、テテ・モントリューです。
「CATALONIAN FIRE」と同メンバー同じ年の録音となる一枚です。

盲目のピアニスト、テテ、彼のピアノにはなんとも刃物のような冷たさと洗煉さを私は感じるのであります。
まっそれをいかにも欧州っぽいと言ってしまっては「はい、チャンチャン」てなことになってしまうのですけど、その刃に一度切り捨てられるとそれはそれで心地よさを感じたりします。

泥臭いブルース感は無くとも我が細胞が受け入れる理由は何か?
私自身が分かりませんが、大好きなペデルセンのベースとも相まって、あれほど好きであったケニー・ドリューの一時期より、私としてははるかに評価が高いのは確かです。

TETE! / TETE MONTOLIU
1974年録音
TETE MONTOLIU(p) NIELS-HENNING φRSTED PEDERSEN(b) ALBERT HEATH(ds)

1.GIANT STEPS
2.THEME FOR ERNIE
3.BODY AND SOUL
4.SOLAR
5.I REMEMBER CLIFFORD
6.HOT HOUSE


オヤジも立派な依存症

2016年11月09日 | m-o

秋晴れ?いえいえ完全に冬晴れですなぁこれは
暖かい日差しが時折強い風で流されてきた小さな雲に遮られ、ヒューッと寒さを感じさせる、季節の移ろいの早さは確実に私を置き去りにしているような気がします。
博多の陥没事故、アメリカの大統領選、そんな大きな出来事も今日の私の一日には何の変化ももたらしそうもありませんしね。
「刺激が欲しい!このまま歳を取りたくねぇ!」
そんなことをふと思ったとしても、まぁまぁ、これが震災後一番望んでいた『普通』であることに感謝せねばイカンのですけどね。

変化と言えば
最近、私の音楽の聴きようが少し変わってきたように感じています。
中学・高校生の頃、ラジオを必死にエアチェックして・・・・てなお話しを以前しましたよね。
これに近いことを最近また始めたというか。

世の中全く便利になったもんで、そこそこの新譜はネットでチェックできる時代になりました。
もちろん、それを一つ一つチェックする手もあるのですが、『東京Jazz』のお話しの中でもチラチラ出たように、ラジオ形式(つまりランダムにいろんな曲が聴けるように、まぁこれは新譜とは限りませんが)でも楽しめるわけで、ジャンルも様々用意されているし、曲名・アーチスト名も直ぐにわかってしまう(既存のラジオでも同様のサービスはありますけど)
中学・高校生の頃みたいに、
「あれ?今の曲、何てぇ曲だっけ?・・・・ん~~カセット録音してねぇし」
みたいな事が無いんですよ。
「んな便利なこたぁねぇじゃーねぇですかい」(笑)

夕べも眠りへの誘いにとネットラジオ聴きながらタブレットで『週刊文春』の「小池劇場大混乱」てな記事を読む・・・・
いやいや、まさにネット中毒的親父の姿であります。
ともかく、本格的に寝ようと明かりを消すと、そのラジオから女性ボーカルのじつにソウルフルな歌声が流れてまいりました、しかも日本語?。(あえてジャズチャンネル以外を聴いとります。)

「ん?」
直ぐに明かりを点けて、チェ~~ック!
「RIRI?」
こうなると寝ちゃいられません。
直ぐにググっちゃいました。

「16歳 現役JKシンガー・・・ジュウ、ジュウロク?!」

1999年11月5日生まれ 16歳 。

2011年、ホイットニー・ヒューストンやセリーヌ・ディオンなどを手がけた名プロデューサー"デビッド・フォスター"が主催した世界的次世代スターを発掘するオーディションに出場し、僅か11歳でファイナリストの一人に選ばれる。

翌年2012年には、大手スポーツブランドの夢応援企画を通じて、憧れのAIの前で生歌唱し絶賛を受けたことをきっかけにAIとの交友がはじまる。

そして2016年6月5日。AI THE BEST TOUR 東京国際フォーラム A公演は驚きと興奮に包まれた。AIの紹介を受けてステージに登場した少女が聴いたこともないような、すさまじい歌声を披露したのである。その初パフォーマンスした 「GOLD」は6月24日に配信されるやいなや、iTunes R&B / ソウルランキングで1位を記録した。衝撃的な歌声と歌唱力をもつ現役女子高生シンガーRIRI、今最も注目すべき若手R&Bシンガー。

だそうです。
昨日聴いたのはそんな彼女の今月12日にリリースされた初EP「I LOVE TO SING」の中の一曲でした。
とりあえず全曲チェックしてみましたが・・・・・
16歳ってねぇ、なんなんしょ今時の子は
そういやぁ寺久保エレナちゃんのアルトを初めて聴いたときにも同じような衝撃がありましたっけ・・・

「おまえら、んなことしてると早く年取るよ」

って、無才能のヒガミですかね。(笑)
ともかく、お父さんのように、もといお爺ちゃんのように、彼女の今後の活躍を見守りたいと思ったのでありました。
それにしてもスマホゲームに夢中な若者を笑えませんねぇ。だってオヤジの私もネットに十分依存してますもん。

さて、今日の一枚は、この人も神童と呼ばれた男、リー・モーガンです。

17歳でガレスピーのバンドに迎えられた彼、それを思えば16歳のRIRIもありかなと・・・・でも彼は34歳で嫁に射殺されてますからねぇ、って縁起でも無い。

このアルバムは、前後左右見回してもこの時期のモーガンとしてはちょっくら雰囲気の違う一枚です。
そもそも15,6分の長さの曲、しかもチト暗めの「SEARCH FOR THE NEW LAND」が、この頃のモーガンではあり得ないような感じをともかく植え付けているんだと思います。(2曲目以降は、若干明るさを取り戻しますもんね。笑)
でもね、私は嫌いじゃ無い。そりゃ「THE SIDEWINDER」もよかろうけれど、これはこれでなかなかのもんでありまして
ただ、ピアノがハンコックってぇのが・・・(これこれ、なしてハンコックを嫌う)

まぁまぁ、このメンバーはこれ一回、周りが期待するモーガンとは、少し違っていたんでしょうかね。

余談ですが「MELANCHOLEE」のグラント・グリーン、好きです。

SEARCH FOR THE NEW LAND / LEE MORGAN
1964年2月15日録音
LEE MORGAN(tp) WAYNE SHORTER(ts) GRANT GREEN(g) HERBIE HANCOCK(p) REGINALD WORKMAN(b) BILLY HIGGINS(ds)

1.SEARCH FOR THE NEW LAND
2.THE JOKER
3.Mr. KENYATTA
4.MELANCHOLEE
5.MORGAN THE PIRATE


月々に月見る月は・・・

2016年09月15日 | m-o

月々に月見る月は多けれど 月見る月はこの月の月

今夜は『中秋の名月』、『望月夜』、『三五の月』って、なんでもいいんですが『十五夜』お月見の日でありますね。
天気予報によれば、この辺りで観られるかは微妙な感じです。

ところで『中秋の名月』に限らず『月』で思い浮かべる歌って多くありません?

♪ 十五夜お月さん 御機嫌さん・・・♪
♪ 雨降りお月さん 雲の蔭・・・♪
は、もとより
ユーミンの『月夜のロケット花火』、陽水の『水無月の夜』『月が笑う』なんてぇのも懐かしい、題名には入りませんが拓郎の『旅の宿』でも月は重要ですよねぇ、
先日ちょっと話題に上げたザ・ピーナッツの『月影のナポリ』なんてぇのもありました(私は森山加代子のイメージが強いのですが)、もちろん菅原都々子の『月がとっても青いから』も、東海林太郎の『名月赤城山』・・・

「って、どんどん古くなってくじゃん!?」(笑)

♪ 遠く遠く海へと下る 忍ぶ川のほとりを歩き
  果ての街にたどり着くころ 空の色が悲しく見える ・・・・・♪

桑田佳祐の『月』、まさにこれは私の「カラオケ十八番」であります。

もちろんジャズにもありますよ。
『HOW HIGH THE MOON』『MOONLIGHT BECOMES YOU』『THE MOON』『VELVET MOON』『FLY ME TO THE MOON』『FULL MOON AND EMPTY ARMS』『NO MOON AT ALL』『OLD DEVIL MOON』『IT'S ONLY A PAPER MOON』『SONNY MOON FOR TWO』『MOONLIGHT IN VERMONT』『POLKA DOTS AND MOONBEAMS』『OH , YOU CRAZY MOON』『MOON AND CYPRESS』『MOON RAYS』『BLUE MOON』『MOONLIGHT IN VERMONT』・・・・
そうそう『MOON RIVER』や『MOONLIGHT SERENADE』も忘れちゃイカンかな?
ともかくキリが無い

「月光には何か不思議な魔力でもあると云うの?」
「伽噺じゃあるまいし。月は太陽の光を反射しているだけさ。だからね、太陽の光は動物や植物に命を与えてくれるけれども、月の光は一度死んだ光だから、生き物には何も与えちゃあくれないのさ」
「それじゃあ無意味じゃない」
「意味があればいいってもんじゃない。生きるってことは衰えて行くってことだろ。つまり死体に近づくってことさ。だから太陽の光を浴びた動物は、精一杯に幸せな顔をして、力一杯に死んで行く速度を早めているんだ。だから私達は、月に反射した、死んだ光を体中に浴びて、少しだけ生きるのを止めるのさ。月光の中でだけ、生き物は生命の呪縛から逃れることが出来るんだ」

京極夏彦の『魍魎の匣』にこんなやり取りがありましたねぇ
さすが売れっ子小説家でありますが
月光に生命の呪縛から逃れる力が有るか無いかは分かりませんけど、太陽の光とは間違いなく違う力を私たちに与えてくれているようには思います。

今宵私は『中秋の名月』に何を得、何を悟るのか?

「馬鹿!撃つ奴があるか。拳銃は最後の武器だ。我々は忍者部隊だ!!」

って、それは『忍者部隊月光』!(また古いねぇ・・・笑)

さて、今日の一枚は、『月』関係で、ウエス・モンゴメリーのこの名盤を選んでみました。(むろん、過去紹介済みです。)

私はとても好きな一枚ですが、この「POLKA DOTS AND MOONBEAMS」は、ちとボケーッとしているところがあるようにも思うんですよねぇ
ということは選択ミスか?
まぁまぁ、他の曲でその分を埋め合わせるには十分でありますので、ご容赦下さい。

THE INCREDIBLE JAZZ GUITAR OF WES MONTGOMERY
1960年1月23,28日録音
WES MONTGOMERY(g) TOMMY FLANAGAN(p) PERCY HEATH(b) ALBERT HEATH(ds)

1.AIREGIN
2.D-NATURAL BLUES
3.POLKA DOTS AND MOONBEAMS
4.FOUR ON SIX
5.WEST COAST BLUES
6.IN YOUR OWN SWEET WAY
7.MISTER WALKER
8.GONE WITH THE WIND