ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

スノボーの7人無事!

2008年02月05日 | とんでもない!
広島県と島根県の県境の恐羅漢スキー場でスノーボード仲間の7人の男性が行方不明になっていたが、5日朝9時半過ぎに益田市の林道付近で救助活動中の自衛隊に発見され、救急ヘリコプターで輸送され全員無事であることが確認された。

 一昼夜以上の時間の経過を夜も眠れず心配と不安、諦めなどが交錯する中で待ち続けていたご家族や知人、友人の皆さんにとっては、ほんとうに良かった結果であった。

 しかし、30代を中心とするスノーボードの上級者たちだったとの事だが、大変なお騒がせと多くの救援活動に関わった人たちに迷惑とお世話になったことは、はなはだ厳しく批判されなければならないであろう。

 「山を侮っていた」と下山したメンバーの一人は後悔の念を込めて記者会見で語っていたが、当然進入禁止区域を自分たちのスノーボードの技量の高さに自信を持っていた連中なので、大丈夫とたかをくくって進んで行った模様だったらしい。

 驚いたのは7人のうち2人は、このスキー場の臨時職員であり、当然顔見知りの仲間意識があったのだろうが、管理監督と指導をするべき立場のスタッフも同行しての「危険なチャレンジ」をしてしまったわけである。

 何事にもリスクは伴うだろうが、多くのお客さんが利用し楽しんでいたであろう一般のスキー場で、管理区域を大きく離れて、新雪のまだ誰も踏み入れたことりのないゲレンデや山深く入ったところへ誘導したと思われる行為は、責められるべき重大な過失であった。

 まだ詳しい事情が全て報道されてはいないが、「赤信号みんなで渡れば怖くない」的な、冒険と言う名の危険な行為であったことは間違いない。

 スポーツや趣味に限らず、確かに慣れて来ると、新たなチャレンジをしたくなるのはやまやまだが、集団でしかも指導的立場のスタッフも含めて、無謀な挑戦をしたこととなったのである。

 ニュースを通じて見たり聞いたりする範囲でしか判断はできないが、携帯電話も通じないと思われる山深くに入ってしまって、幸いなのは若さと仲間がいたからこそ、脱出、救出されたわけだが、厳しい反省を余儀なくされるであろう。

 遭難を余儀なくされた30代の息子を持つ60代の母親が、息子が無事帰ったことは嬉しいが、厳しく「お灸をすえます」と語っておられたのが印象的であった。

 これからさらに春にかけて雪山、冬山での遭難や雪崩に巻き込まれる事件、事故が増えることと思われるが、決して油断や気を緩めてはいけないのだ。

 どんな経験や若さがあったとしても、自然は突然猛威を振るったり、人間の能力をはるかに超える力で人の行く末を閉ざしてしまうこともあるのである。

 過信と自信は根本的には違うようである。より慎重により命を大切にね。
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君が代斉唱不起立指導

2008年02月04日 | 季節の話題
 本格的な大学受験シーズンになり、何校も受験をする高校生たちにとっては大変な時期に高校卒業という式典がある。

 小学校、中学校の公教育機関でも卒業式が近づいている今日、神奈川県教育委員会が国歌斉唱時に起立しなかった教職員の氏名を収集し、教員への指導を徹底することを決めたというニュースがあった。

 神奈川県教育委員会は05年度から卒業式、入学式などの学校行事の際に「国歌斉唱時」に起立しなかった教職員の氏名の収集を、校長らに監視、監督させて教育委員会に報告させていたのである。

 この行為に対する教職員たちの抗議、是正申請に対して、県個人情報保護審議会は今年1月に、不起立教職員の氏名の収集は「不適当」と答申したにもかかわらず、県教委が再び答申を無視して「起立を粘り強く指導するために氏名が必要」と判断し、継続を決めたというのである。

 こうした動きは東京都教育委員会を筆頭に、小泉内閣ならびに安部内閣の時代に激しくなり、児童生徒に「愛国心」を植え付けるための「強制」としか思えない方法論での「君が代、日の丸」への忠誠と尊敬を求め、「思想、信条の自由」に対する明らかな越権行為を、教育委員会がしていたのである。

 「氏名の収集」は不適当と答申したものの、「最終的な職権行使は県教委に委ねられている」との曖昧な判断を審議会が示したため、県教委は再び卒業式時期を前に、脅しの様な氏名収集継続を決めたらしい。

 福田政権に変わって「憲法第9条」などの憲法改悪論議は少し影を潜めてはいるが、自民党をはじめとする勢力は「憲法を変えて」「自衛隊を軍隊として」「国民に愛国心ある戦士に」と願っているらしく、教育現場での「強制」の手を緩めない様である。

 官指導による「上意下達」の教育改革が進められる中で、教育基本法が変わり、学校教育法、教員免許法なども大きく変えられて、益々日本の教育改革は、政治的に恣意的な危険な方向へと大きく歪んできていると思う。

 「君が代、日の丸」の強制は単に歌と旗の強制ではなく、教職員、保護者、地域、そして子供たちの内心の気持ちの強制へと繋がっています。

 卒業式や入学式、そして運動会などの学校行事に必ず「日の丸」を掲げ、「君が代」を斉唱させて、起立しない大人や子供を監視し、「指導」という名の「強制」をすることで、「愛国心」が養われるはずがありません。

 ほんとうの「愛国心」は、自らの国を心から誇りに思い、すばらしい国、美しい国と思える内面の満足感からしか育ってはいかないものではないでしょうか。

 卒業式、入学式、運動会の主役は、それぞれの児童、生徒のはずです。

 教育現場の自主性、民主的な選択の自由を守って、強制や規制の中での重苦しい式典ではない、思い出に残る子供たち主体のセレモニーにしてもらいたいと思います。
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節分善哉・地域の集い。

2008年02月03日 | 季節の話題
 今日は「節分」で、私たちの男の料理サークル「おりじ」が特別企画として、いつもお世話になっている住民センターを借りて「餅つきの集い」を行った。

 昨夜に、今日搗く予定の約20キロの玄米と白米のもち米を洗って水に浸して準備し、丹波産の小豆を1.5キロ用意しての「ぜんざい」づくりをしておいた。

 今朝は、ここ京田辺の住宅街でも雪が積もって、路上に車の轍や出かけた人の靴の後がくっきりとついていて、なんとも嬉しい朝であった。

 近くの旧村と呼ばれる農家や昔からの大きな家がある地域と、ここ30年住宅が立ち並んで新興住宅街となった私たちが住まう地域の、ちょうど中間に幼稚園、小学校、中学校があり、その隣に20年ほど前に住民センターが建って以来、新旧住民の交流の憩い、文化活動や地域活動の場として活用されている。

 その住民センターの調理室を会場に、私たちは13年に及んでおっさんたちだけの男の料理サークルを自主的に続けてきたのである。

 日頃お世話になっているセンターと地域の人たちへ「お礼と感謝」の気持ちで気楽に寄ってもらって「お餅とお善哉」を食べていただける「みんなで餅つき」を催したのである。

 昨年も一月下旬に開催して好評だったので、今年は節分の日の日曜日の開催となったのだが、早朝の雪のために少し心配ではあった。

 仲間が七人ほど寄って、メンバーのお宅で眠っていて暫く使用されていなかった「臼と杵」を借りて、LPガスコンロでの蒸し器でもち米を蒸しだした。

 このセンターのホールで毎週練習している地元の少年少女合唱団の皆さんには昨年同様に声をかけて、練習の合間に子供たちが我々のつき立てのお餅を入れた「お善哉」を食べてくれた。

 女の子でも餅つきをして見たいと申し出る子もいて、おじさんたちが精一杯搗いたお餅を真似事の様に重い杵を持ってやってみたりした。

 同じ住民センターで「在釜」と記されたお茶席が催されていたので、その参加者や他の用事で訪れた人たちも喜んで「善哉」と大根おろし、納豆、きな粉、砂糖醤油と用意した味付けを好きに選んで、玄米もちと白餅を美味しそうに食べていただけた。

 地域の人々が気楽に集って、だべって食べて、餅つきを楽しみながら、昔の住まいの地域には、年末にはこうした光景が当たり前の様にあったねと、薪を燃した簡易なストーブを囲んで昼過ぎまでの時を過ごしたのである。

 60代から70代のおじさんたちの集いだったが、30代の若いお父さんたちも「若い力」で杵つきの手伝いをしてくれて、子供たちも雪遊びをしながら善哉や餅を食べてくれた。

 こんなコミュニケーションの場が多種多様に持てたらいいのにと改めて感じながら、昔から地域やお寺さんでは「厄年善哉」や「節分善哉」という習慣があることを初めて知ったのである。
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アメリカ大統領選挙

2008年02月02日 | 世界の問題
 アメリカ大統領選挙が連日大きく報道されているが、一年以上の長期にわたる民主、共和両党の候補者選考過程は、テレビや新聞だけでなく各界の著名人も候補者支持を表明したりして、とんでもなく盛り上がっている様子である。

 日本でも今年中には衆議院選挙が行われるであろうとの見方が有力なのだが、総選挙より米大統領選挙の方が話題性としては大きい様である。

 アメリカ大統領選挙の候補者選びは、日本の首相を決めるべき党大会や、その背景にある総選挙などとは比べ物にならないほど、制度や期間など根本的な違いもあるが面白いドラマである。

 大統領の任期は4年間だが、その半分は次期大統領の決定のためにに時間を費やしていると言っても過言ではないくらいに、アメリカ全土が大統領候補者選びに熱中するのである。

 今回は、ジョージ・ブッシュ大統領の二期8年間の政治に対する批判や問題提起も多くあるが、民主党の候補者選考でのビル・クリントン前大統領夫人のヒラリー・クリントンと初の黒人大統領を目指すバラク・オバマ氏の一騎打ちに世界中の注目が集まっている。

 女性大統領か黒人大統領かという選択肢が大きな話題だが、実は米国庶民の願いや希望とは裏腹に、背景では米国財界の世界的大手資本の利害や上流階級の思惑が大きく左右すると言われている。

 あのイラク戦争を始めたジョージ・ブッシュ現大統領も、大手石油資本をバックに選挙戦を戦って、石油による大きな利益を守るための「イラク戦争」をしかけたと言われている。

 あの「9.11」世界同時テロに端を発したと言われている「反テロを掲げた戦争の理由」が現在もろくも崩れて、大量の化学兵器もアメリカのでっち上げの嘘っぱちだったことが明らかになっている。

 「アルカイダ」と称する世界的テロ集団とアメリカが吹聴していたグループの実態もつかめず、首謀者「ビン・ラディン」容疑者の拘束、逮捕もできない「世界の警察・アメリカ」とは、一体なんという国なのだろうか。

 アメリカ中心の世界経済を守るための、「世界的謀略」をでっち上げる国・アメリカ合衆国は、アフガニスタン、イランと戦争を仕掛け、かつてのベトナム戦争同様の混迷の中で何一つ解決もせず、アメリカの実質的敗北である。

 しかし、アメリカ合衆国の財界、大手資本にとっては、多くの中近東の名もない貧しい国民、庶民を多数殺戮し、米軍兵士が戦死しても、アメリカの正義と利害を守れればいいのである。
 
 アメリカ大統領選挙は確かにドラマチックで面白いが、その背景にある「ドルマネー」とアメリカを牛耳っている特権階級を守るための戦いと見れば、少しばかり興ざめしてしまう。

 民主党のどちらが大統領になるとすれば、黒人青年オバマにぜひ大統領になってもらいたいと思う一日本国民である。
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