ガリバー通信

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アメリカ大統領選挙

2008年02月02日 | 世界の問題
 アメリカ大統領選挙が連日大きく報道されているが、一年以上の長期にわたる民主、共和両党の候補者選考過程は、テレビや新聞だけでなく各界の著名人も候補者支持を表明したりして、とんでもなく盛り上がっている様子である。

 日本でも今年中には衆議院選挙が行われるであろうとの見方が有力なのだが、総選挙より米大統領選挙の方が話題性としては大きい様である。

 アメリカ大統領選挙の候補者選びは、日本の首相を決めるべき党大会や、その背景にある総選挙などとは比べ物にならないほど、制度や期間など根本的な違いもあるが面白いドラマである。

 大統領の任期は4年間だが、その半分は次期大統領の決定のためにに時間を費やしていると言っても過言ではないくらいに、アメリカ全土が大統領候補者選びに熱中するのである。

 今回は、ジョージ・ブッシュ大統領の二期8年間の政治に対する批判や問題提起も多くあるが、民主党の候補者選考でのビル・クリントン前大統領夫人のヒラリー・クリントンと初の黒人大統領を目指すバラク・オバマ氏の一騎打ちに世界中の注目が集まっている。

 女性大統領か黒人大統領かという選択肢が大きな話題だが、実は米国庶民の願いや希望とは裏腹に、背景では米国財界の世界的大手資本の利害や上流階級の思惑が大きく左右すると言われている。

 あのイラク戦争を始めたジョージ・ブッシュ現大統領も、大手石油資本をバックに選挙戦を戦って、石油による大きな利益を守るための「イラク戦争」をしかけたと言われている。

 あの「9.11」世界同時テロに端を発したと言われている「反テロを掲げた戦争の理由」が現在もろくも崩れて、大量の化学兵器もアメリカのでっち上げの嘘っぱちだったことが明らかになっている。

 「アルカイダ」と称する世界的テロ集団とアメリカが吹聴していたグループの実態もつかめず、首謀者「ビン・ラディン」容疑者の拘束、逮捕もできない「世界の警察・アメリカ」とは、一体なんという国なのだろうか。

 アメリカ中心の世界経済を守るための、「世界的謀略」をでっち上げる国・アメリカ合衆国は、アフガニスタン、イランと戦争を仕掛け、かつてのベトナム戦争同様の混迷の中で何一つ解決もせず、アメリカの実質的敗北である。

 しかし、アメリカ合衆国の財界、大手資本にとっては、多くの中近東の名もない貧しい国民、庶民を多数殺戮し、米軍兵士が戦死しても、アメリカの正義と利害を守れればいいのである。
 
 アメリカ大統領選挙は確かにドラマチックで面白いが、その背景にある「ドルマネー」とアメリカを牛耳っている特権階級を守るための戦いと見れば、少しばかり興ざめしてしまう。

 民主党のどちらが大統領になるとすれば、黒人青年オバマにぜひ大統領になってもらいたいと思う一日本国民である。
コメント (1)
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