ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

奇跡の日

2007年06月27日 | 季節の話題
 今日は、「奇跡の日」だそうである。

 何故かと問えば、三重苦とも言われた聴覚と視覚を失い、話せないという障害を持ちながら、世界各地を歴訪し、自らの障害を背負いつつ、身体障害者の教育、福祉に多大な貢献をした女性だったため、「奇跡の人」と呼ばれるからである。

 彼女が1980年の6月27日にアメリカ合衆国、アラバマ州、タスカンビアの地主の娘として生まれたのだが、2歳になる前の生後19ヶ月の時に熱病にかかって、医師、家族の懸命な治療でいのちは取りとめたが、耳は聞こえず、目は見えず、話すことができない障害を背負ってしまったのである。

 彼女が7歳になった時に、両親は聴覚障害児の研究をしていた電話の発明者でもある、グラハム・ベルに相談し、彼の紹介でパーキンス盲学校の校長に手紙を出し、家庭教師を要請したところ、あの「奇跡の人」で有名な、当時弱冠まだ20歳の同学校を優秀な成績で卒業したばかりのアン・サリヴァンがやってきたのである。

 その出会いが、あの映画や舞台でも有名になった「奇跡の人」のへレン・ケラーと並ぶ主役的存在のサリヴァン女史として、その後約50年間、教師として、友人として、ヘレン・ケラーを支えたのである。

 まさに、奇跡の人はヘレン・ケラー自身と思われがちなのだが、実は、このサリヴァン女史が奇跡を起こした人なのである。

 ヘレン・ケラー自身も、サリヴァン女史によって、ただ三重苦を克服した「奇跡の人」ではないのである。

 彼女は、障害者の教育、福祉活動だけではなく、広範囲な市民活動や政治活動もした人だったのである。

 まだ20世紀の当初から、アメリカ社会党に入党し、男女同権論、婦人参政権、避妊具の普及、人種差別反対、過酷な若年労働禁止、死刑制度反対、戦争での殺戮反対など、多種多様な現代的課題に対する、はっきりとしたメッセージを強く持っていたのである。

 彼女の有名な言葉に、「人生は恐れを知らぬ冒険か、無か。」があるが、彼女こそ、「恐れを知らぬ、本当の人間としての真理を追究した」、「奇跡の人」である。

 私達の日々の生活の中で、どうしたも無難に事なかれ主義的に暮らしてしまう日常を、時には振り返って、「「奇跡の日」にちなんで、少しでも「恐れを知らぬ冒険的な生き方」を試みてみては、どうだろうか。

 一度しかない人生だ。しかも我々は、見え、聞こえ、喋れるではないか。

 「奇跡の日」という、6月27日に、ヘレン・ケラーからのメッセージが届いている。

 彼女は、20世紀の三大重要人物に、エジソン、チャップリン、レーニンを上げているが、私はレーニンではなく、ヘレン・ケラー自身が加わるべきだと思う。
 

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1 コメント

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奇跡は起こらない (おっとどっこい)
2007-07-02 21:28:10
 自分の努力や頑張りが無ければ、決して「棚からボタ餅」の様な「奇跡」は起こらない。
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