昨日、私は「日本から出て行け!」と、孫に突然言われた。
五歳のK君と仲良く遊んでいたのだが、思い通りにならないことがあり、彼は半べそをかきながら「じいじなんか日本から出て行け!」と突然言ったのである。
子供の頭の中に、どんな発想、言葉が潜んでいるかは知る由もないが、突然の言葉に唖然としながら、「あと二ヶ月もしたら出て行くから」と彼にはよくわからない返答をしている自分がいた。
彼は今までも、何か自分の思い通りにならなかったり、うまく行かなかったら、「じいじのせいや」と他人、特に私に恩着せがましく「責任転嫁」することが「くせ」になっていたのだが、まさか「日本から出て行け」って言われるとは思わなかった。
考えてみれば私に対する一種の甘えかもしれないが、私なら「何を言っても怒らない」と思っているのか、潜在的には一種の対抗心を持っているのかも知れない。
いずれにせよ、「日本から出て行け」という言葉は衝撃的であるのだが、昔一度同様の言葉を言われたことがあるのを思い出した。
今から20年ほど前に、数人の仲間で「教育を考える会」という地域のささやかなグループに加わっていた頃のことだった。
京都の二度目の国体開催を期に、小中学校の入学式や卒業式に、「日の丸の掲揚」と「君が代の斉唱」が義務付けられようとした問題があった。
私たちは子供の保護者として住民として、「学校行事」に、「日の丸、君が代」はいらないとの思いから、ビラを配ったり集会を開いたりしていたら、地域のある人が、「そんなに日本が嫌なら日本から出て行け」と言ったのである。
何とも短絡した発想と言葉に驚いたのだが、彼は「北朝鮮でも何処でも好きな国に行ったらいいやん」と言うのだ。
彼らにとっては、「日の丸や君が代」が嫌な人は日本人ではなく、愛国心のかけらもない人だと思っているみたいで、非常に低次元の発想としか思えない「日本から出て行け」発言となったと思われる。
果たして、「日の丸の掲揚」や「君が代の斉唱」が好きな、いや無意識に従ったり、無批判の人たちの神経は、どないなっているんだろうと当時は思ったものである。
それ以来、全く背景や意味も違うが、同様の「日本から出て行け」という発言を、まさか自分の孫の口から浴びせられるとは夢にも思わなかったのでビックリした。
私は後2ヶ月足らずで、恒例の「中国、内モンゴルツアー」のため、「日本から出て行く」予定なので、孫は「日本から出て行くじいじ」を見送ってくれるのだろか。
この一件を娘に告げると彼女は、「あんたこそ、世界に出て行け!」と期待と呆れた思いをダブらせて息子に言ったのだが、孫にとっては意味不明な言葉だった。
五歳のK君と仲良く遊んでいたのだが、思い通りにならないことがあり、彼は半べそをかきながら「じいじなんか日本から出て行け!」と突然言ったのである。
子供の頭の中に、どんな発想、言葉が潜んでいるかは知る由もないが、突然の言葉に唖然としながら、「あと二ヶ月もしたら出て行くから」と彼にはよくわからない返答をしている自分がいた。
彼は今までも、何か自分の思い通りにならなかったり、うまく行かなかったら、「じいじのせいや」と他人、特に私に恩着せがましく「責任転嫁」することが「くせ」になっていたのだが、まさか「日本から出て行け」って言われるとは思わなかった。
考えてみれば私に対する一種の甘えかもしれないが、私なら「何を言っても怒らない」と思っているのか、潜在的には一種の対抗心を持っているのかも知れない。
いずれにせよ、「日本から出て行け」という言葉は衝撃的であるのだが、昔一度同様の言葉を言われたことがあるのを思い出した。
今から20年ほど前に、数人の仲間で「教育を考える会」という地域のささやかなグループに加わっていた頃のことだった。
京都の二度目の国体開催を期に、小中学校の入学式や卒業式に、「日の丸の掲揚」と「君が代の斉唱」が義務付けられようとした問題があった。
私たちは子供の保護者として住民として、「学校行事」に、「日の丸、君が代」はいらないとの思いから、ビラを配ったり集会を開いたりしていたら、地域のある人が、「そんなに日本が嫌なら日本から出て行け」と言ったのである。
何とも短絡した発想と言葉に驚いたのだが、彼は「北朝鮮でも何処でも好きな国に行ったらいいやん」と言うのだ。
彼らにとっては、「日の丸や君が代」が嫌な人は日本人ではなく、愛国心のかけらもない人だと思っているみたいで、非常に低次元の発想としか思えない「日本から出て行け」発言となったと思われる。
果たして、「日の丸の掲揚」や「君が代の斉唱」が好きな、いや無意識に従ったり、無批判の人たちの神経は、どないなっているんだろうと当時は思ったものである。
それ以来、全く背景や意味も違うが、同様の「日本から出て行け」という発言を、まさか自分の孫の口から浴びせられるとは夢にも思わなかったのでビックリした。
私は後2ヶ月足らずで、恒例の「中国、内モンゴルツアー」のため、「日本から出て行く」予定なので、孫は「日本から出て行くじいじ」を見送ってくれるのだろか。
この一件を娘に告げると彼女は、「あんたこそ、世界に出て行け!」と期待と呆れた思いをダブらせて息子に言ったのだが、孫にとっては意味不明な言葉だった。