金曜日の夜、仕事から帰って来るのは大抵10時を回っているが、仕事の片付けを済ませて、遅い夕食を食べた後の楽しみが、朝日放送TVの深夜の長寿高視聴率番組である、あの「探偵ナイトスクープ」だ。
何時頃からかは定かではないが、当然初代局長の上岡龍太郎氏の時代の極初期から見ていると思うが、上岡龍太郎が芸能界を引退して以来、暫く2代目局長が決まらない時代を経て、たぶん21世紀のはじめ2001年1月頃からの、2代目局長として俳優のの西田敏行さんが着任してからは、ほとんど見ている様に思う。
深夜にも関わらず,高視聴率の人気番組になったのは、ともかく面白いからである。素人のちょつとした依頼から、思わぬドラマやドキュメンタリーが生まれ、時には感動巨編、時にはお粗末なチャンチャンで終わることもあるが、次はもっと面白いだろうと期待させ、飽きささないテレビ演出である。
今夜の作品は、ご存知小枝の小ネタ集、間寛平のお屋敷の埋蔵物堀り、そして石田靖の一升枡に入った米は何粒あるかの3本であった。評価をすれば、期待してなかった桂小枝の小ネタ集の中の、缶入りお汁粉を小豆の一粒も残さず飲み干したいとの若い女性の依頼に、小枝が缶をひっくり返して、よく下に沈殿させてから一気にプルトップを開けて、流れ落ちるお汁粉を口にダイレクトに流し込もうとした、ほんの数秒の映像に笑いが止まらなかった。最高!に面白かったよ。ほとんどがチャンチャンの感じで続く小ネタ集なのだが、見落とせないのは今回のような傑作が登場するからである。
西田敏行局長、岡部まり秘書、そして毎回著名な顧問と称する芸能人やスポーツ関係者がメイン司会席に陣取っており、北野誠、立原啓祐、長原成樹、石田靖、間寛平、松村邦洋、桂小枝の探偵たちが、視聴者の
依頼に基づいて、難問珍問のテーマの解決に向けて、一緒になって取り組むのである。
テレビ文化とでも言うべきか、当然演出やいいとこ撮りや構成、脚色があるわけだが、毎回3つの依頼の内で何かひとつは視聴者を満足させる位、楽しませてくれるのである。時には3本とも秀作ということもあるが、逆に駄作の連続の時もある。しかし飽きないし、次は面白いのではと期待させてくれる、不思議な魔力いや魅力のある、上方テレビ文化の最高傑作ではなかろうか。
相当な長寿番組であり、毎週20%を越す勢いの深夜の時間帯ではダントツの卓越したテレビエンターテーメントと言っても過言ではないだろう。今後も金曜夜のお楽しみ番組として続くことを願いながら、いつか一度は自分の依頼で自らが登場できたらと夢に見ることも可能な、気さくに素人が参画できるチャンスのあるテレビそのものではないだろうか。おやすみなさい。あぁ面白かったね。


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