ガリバー通信

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青島だぁー!死す。

2006年12月20日 | テレビマスコミ
 あの「青島だぁー」で有名だった、元参議院議員、東京都知事、放送作家、直木賞受賞者でもある青島幸男さんが今日亡くなった。

 女優の岸田今日子さんも、三日前にお亡くなりになったそうである。

 どちらも70代の半ばで、昨今の日本の長寿傾向の中では、少し早いといった感のある病死であった。

 非常に個性的で、芸能界での活躍は改めて語ることのないほどのユニークな足跡を残された御両人として、視聴者や一般の人々にも印象深い方だったと思われる。

 私達の世代では、「大人の漫画」などのテレビ発祥期からの、ナンセンスギャグや、クレージーキャッツの植木等が歌ったり、演じた「無責任男」のキャラクター、そして圧巻は、長谷川町子の漫画を脚色して本人が演じた「意地悪ばぁさん」である。

 そんなギャグとナンセンスパロディを書いたり、演じていた、面白い放送作家のおじさんが、参議院全国区に出馬し、現東京都知事の石原慎太郎が一位で、青島幸男が二位という得票数で、当選した時には、まったく参議院は政治家というより、有名人の副業的国会議員輩出の場だと思った初期であった。

 そして何と東京都知事になってしまい、ただ政策と言えば、世界都市博覧会という、巨額の税金をつぎ込む、あまり意味のないお祭りを中止させただけで、一期で多くの批判を浴びてやめてしまって、またもや問題の石原慎太郎がそのあと、東京都知事に当選し、今度はオリンピックを東京にと騒いでいる。

 なんとも皮肉と言うか、日本の首都、東京都民をバカにしたような、ただ有名人というだけで、参議院議員など国会議員となって、都知事になってしまうという、都民をあざ笑うような首長が続いて誕生し、多くの問題が露呈しているのである。

 青島幸男氏は、まだ一期でそそくさと退任し、参議院での存在感をもう一度と、二院クラブとしての政治活動を続けようとしたが、あえなく落選し、政治家としての返り咲きは叶わなかった。

 彼のパロディやナンセンスギャグは、我々の世代も含めて、テレビ界を席捲するほどのインパクトがあったと思うが、政治家としてのインパクトは、それほどではなかったと思われる。

 一方で直木賞を受賞した小説「人間万事寒翁が丙牛」を書いたり、まじめに社会状況を分析する姿も垣間見たが、やっぱり社会を皮肉ったり、おちょっ食ったり下センスの方が天性ではなかったかと偲ばれる、故人ではなかったかと思うのである。

 岸田今日子さんは、文学座の立派な女優さんなのだが、私達には、たぶんアニメの「ムーミン」の声優さんとしてのキャラや声の出演者として馴染み深い芸能人であった。

 お二人のご冥福を心より祈りたいと思います。

 

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1 コメント

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明日があるさ。 (イナバウワー)
2006-12-21 17:46:17
 数年前に再び脚光を浴びた「明日があるさ」も青島幸男氏の作詞だったと聞く。あのあっけらかんとした楽観的な生き方、多種多様な才能なのか、自分らしく勝手気ままに生きた人なのか、周辺のご家族や関係者は一喜一憂されていたのかも知れないが、幸せな男だったことだけは間違いないだろう。無責任男や公約破りの都知事など、批判も多かったが、憎めない茶目っ気が彼の人間性であり、救われたのだろう。
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