ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

「汚職・贈収賄」

2009年02月24日 | ちょっと可笑しいよ
 一年に何度となく新聞の一面トップを飾っているのが、なんと「汚職」「贈収賄」である。

 特に多いのが、公共事業に関しての入札に絡む情報の漏洩に対する謝礼としての「贈収賄」事件なのだが、先だっても兵庫県宝塚市の現市長が逮捕され、前市長の贈収賄事件の発覚で辞職した市長職を選挙で当選した新市長がまたもや贈収賄事件で逮捕されるという前代未聞の実態が暴露された。

 私が16年間にわたって市民派とでも言うべき無党派、無所属での町議、市議をしていた間でも、何件かの汚職、贈収賄事件が起きていた。

 今から十数年前の事件であるが、当時の役場の課長、係長職の人間が、ある議員の口車に乗って、一般市民の死後の遺産をめぐる相続税を少なくしてあげるとの誘いで、その謝礼に多額の現金の授受を行い、公務員としてあるまじき行為として、職員二人は懲戒免職となった。

 しかし、その事件の背後で多額の現金の授受に関与したと思われる当時の現職議員はなぜかうまく逃げたらしく逮捕も摘発も受けなかった。

 その当時の内情を知る、ある他の職員は自分の立場があるのでと口を閉ざしてはいたが、暗に口封じや警察の調査もあったが言わなかったと供述している。

 つまり、役所内外での自分の立場を保全し、事実よりも将来への計算も含めて、「損か得か」の判断基準で真実よりも「うそ」もしくは「黙る」という姿勢を貫いたと言っていいだろう。

 また数年前に発覚した事件では、市役所に出入りする業者から、随意契約の美味しい仕事を約束し、その見返りに現金数十万円や飲食などの接待を業者から受けたとされる元教師の現職の職員が逮捕され、贈賄側の業者の元社長も逮捕、起訴された。

 つい先日、その逮捕され起訴された元市職員の姿を、ある町で目撃したが、たぶん人目をしのんで新たな仕事に出向いていると思われる姿を見たが、ちょっとした出来心からの誘惑に負けたのかもしれないが、公務員という安定した収入と地位を失った代償はとんでもなく大きかったはずである。

 新聞やテレビで報道される、子うした贈収賄、汚職事件の度に感じることなのだが、公職についている人だけではないが、何故に「口利き」や「斡旋」などで、密室化した約束や漏洩を伴った金銭や利害の授受に至ってしまうのだろうか。

 確かに誰もが、この経済社会で生活している身なのだから、少しでも良い収入を得て、いい暮らしをしたいと思うことはあると思われるが、どう考えても違法であったり、自分だけの利害を考えた「ずるいやり方」で得を得ようとしてしまうのだろうか。

 多くの場合、年収や生活面で、どう見ても庶民の生活感覚から考えると十分な金持ちであったり、エリートと称される立場の人たちが、こうした事件の犯人、容疑者であることが多い。

 人間の欲、特に金銭欲はとどまるところをしらないのだろうが、「足るを知る」こと、身の丈の経済の中で、楽しく幸せに生きる「生き方」がたくさんあるのにと思うものである。

 なくならない汚職、贈収賄を不思議に感じると共に、「足るを知る」精神を大切にしたいと思うのである。
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