ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

ストリートビュー。

2009年02月04日 | 感じたこと
 にわかに、昨日頃からインターネットでの検索で誰でも見ることが出来る「グーグルのストリートビュー」が問題視されている。

 確かに私も以前に何気ない気持ちで、グーグルでの検索で自宅付近を検索している時に、このストリートビューというサービスと言うべきか、自宅前が如実に見えるというべきか、くっきりと観察できる「画像」の存在を知って、驚くやらビックリして不思議な気分になったことがあった。

 私自身は、現在のインターネット上でのプライバシー保護の問題や匿名性の中傷誹謗、または無責任な批判やいじめなどに対して、困ったものだなと感じつつも、規制や削除だけでなく、いい手立てがないものかと思案はしても、「まぁしょうがないか」と言った感じであった。

 しかし、我が家の奥方に、このストリートビューを見せたところ、「とんでもないこと」と彼女自身は、全く見ず知らずの他人にまで、全世界中から自分の家の玄関先、すなわち駐車場の車や形状や時には表札や名前まで特定できる位に精巧な映像が映っていることに驚きだけでなく「削除できないの」と不満の意を表していた。

 テレビマスコミを契機に新聞でも「問題視する声」がたくさん寄せられるようになって、国会や地方議会でも、この映像提供サービスに対しての批判や問題提起が行われている。

 あるご婦人はテレビのインタビューで、自分の家の映像に洗濯物が干してあるのが鮮明に映っていて、下着の枚数や色までわかるので、とんでもないとお怒りのコメントをされていた。

 またある知人は、自分の知っている友人が仕事場の前に立っていたり、愛用の自家用車の車種や色まで鮮明にわかる映像が映っていて「可笑しいやら困る場合もあるのでは」と疑問を投げかけている。

 どうもこのストリートビューなるサービスは、数年前から始まっていて、地域のリサーチや公共的目的、またはビジネスの上でも、いちいち現地に調査や実地検証しなくても済む場合もあって、大変役立っていたり、省力化や人手不足を補う上で便利に使用している企業や人も多いと聞く。

 しかし、他人の家を覗き見するが如き、趣味的な対象や他人の生活の場を盗撮している様な部分もあって、悪用されたり、知らないうちに公開されたり、印刷されたりしていたとしたら、たぶん関係者は気持ちが悪いし、困ったものである。

 世の中、いろいな技術的進歩のお陰で助かったり、省力化がなされたりと便利になったと喜ぶ人がいる一方で、とんでもなく困ったり迷惑に感じる人たちがいる場合もあるのである。

 本当に人の人権やプライバシーを守るという立場からすると、こうしたサービスは公共的な行政や限られた手段のみで使用されるのは止むを得ない場合もあると思われるが、一般大衆が何の許可や許しもなく、多用することが出来る状態で放置することは好ましくないのではないだろうかと思うのである。

 何でも「規制しろ」と言っているのではないが、せめて自己申告で削除を希望したり出来る様にはしていただきたいものである。
コメント (1)
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