ガリバー通信

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明日は節分。

2009年02月02日 | 季節の話題
 明日は「節分」で、その翌日が「立春」というから、もう「春がそこまでやってきている」のだそうである。

 ところで、中国から伝来したことなのだろうが、一年の24節季と言われる、春夏秋冬の四季の流れの中で、春の到来を告げる「節分」には、いろいろな風習やイベントがつき物なのである。

 2月3日が「節分」なのだが、実は年に4回節分があるのだが、立春、立夏、立秋、立冬の前日をさすのだが、やはり「春の到来」を待ちわびる気持ちが強いせいで、「立春」前の「節分」だけがクローズアップされているのだろう。

 そこで「立春」を新年と考えれば、「節分」は大晦日にあたるので、一年の邪気を祓うという意味をこめて、追儺式という行事が行われたのが、節分の「豆まき」の始まりだそうです。

 追儺とは、悪鬼・疫癘(えきれい)を追い払う行事のことで、平安時代は、陰陽師たちにより、宮中において大晦日に盛大に行われ、その後、諸国の社寺でも行われるようになったものです。

 古くは中国に始まり、日本には文武天皇の頃、8世紀のはじめの頃に伝わったといわれています。

 一般的には、豆まきは年男または一家の主人が煎った大豆をまき、家族は自分の歳の数だけ豆を食べると、その年は病気にならず長生きするといわれています。

 何故「豆まき」をするのかといえば、陰陽五行、十千十二支の考え方が大きく関わっていて、「鬼門」と呼ばれる風水や家相などの東洋占星術でよく使われる言葉で北東が鬼門とされ、中国の道教の教えからの「鬼門」は、12支の丑と寅の方向に当たり、鬼は丑の角を持ち寅のパンツを身につけているのです。

 丑は12月、寅は1月を指しますので、十二月から一月にかけての季節の節目に「鬼門」があるとされ、鬼門から出入りする「鬼を退治」することで、邪気を祓うこととなり、春を無事迎えることができると考えられたのです。

 豆まきについては、五行といわれる自然の道理、つまり、木、火、土、金、水の五元素が関わっていて、「鬼を退治」して、「春を呼ぶ」こととなるそうです。

 でも、あの節分のイベントとして定着しつつある「巻き寿司の丸かじり」の「恵方巻」は、どこからきたのでしょうか。

 大阪海苔問屋協同組合が道頓堀で行った行事をマスコミが取り上げたことがきっかけで、全国の食品メーカーなどが便乗し、太巻き寿司を咥えて恵方に向かって私語を交えず食べると、一年間良いことがあるとしたのです。

 巻き寿司を使う理由は、「福を巻き込む」からで、丸ごと食べるのは「縁を切らないために包丁を入れない」などという理屈で、その年の干支にちなんだ方向を見つめて食べるとしたのです。

 今年の恵方は「東北東」だそうです。明日は「豆まき」と「恵方巻き」を楽しんでやり、一年の幸せと健康を祈りましょう。

 
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