ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

中国産餃子食中毒

2008年01月30日 | 感じたこと
 またまた出ました。食の不安を煽る様な事件です。

 千葉や兵庫で販売された「冷凍中国産餃子」で食中毒になり、五歳の女の子が重体になっているとの報道が先ほどありました。

 JTの子会社ジェイティーフーズが輸入し、生協連合などを通じて販売された「手作り中国餃子」などを食べた人が、激しい嘔吐やめまいを感じる症状を起こし救急車で運ばれたと言うのである。

 原因については、輸入業者と生協が中国の工場に急遽社員を派遣して調査にあたるそうだが、今のところ日本では使用が禁止されている有機リン系の農薬反応が餃子のパッケージから検出されたらしい。

 昨年の中国ダンボール肉まん事件も含む多種多様な中国食品の不信感が高まっているさなかに、決定的な事件がまた起きてしまった。

 まだ真相を全て究明するには時間がかかるだろうが、業務用も含め、食品店や生協などで販売された中国河北省の天洋食品製の各種「冷凍食品」が日本の輸入業者19社を通じて大量に販売されていた現状である。

 それにしてもどうしてこういう事態になったのだろうか。

 食品偽装の大問題のきっかけとなった昨年の「北海道ミートホープ社」の「牛肉百パーセント」商品が、豚、鳥、ウサギ肉などや細切れの腐った肉まで混ぜていたとんでもない実態が暴露され、先ほど元社長の裁判でも本人が偽装の全てを認めたという。

 元ミートホープ社長は逮捕時に「消費者が安い商品を求める」からだとの見解を述べ批判されていたが、一理あると言えないことはない。

 騙した者が騙された人が悪いと言うのは如何なものかとは思うが、安い商品を求める消費者がいるから、業者がコストが安い中国産を国産と偽ったり、内容を偽装してでも、安い原価の商品を多売して「金儲け」をしようとするのである。

 「食品」や「農産物」の適正価格なるものは難しいが、それなりの品質管理と「人が食べる大切な食物」を生産しているという自覚があれば、「農薬問題」や「原材料の吟味」なども、責任ある表示を正々堂々とできるはずなのである。

 「中国産食品」に対する問題が、これから再び「バッシング」の様にマスコミを中心として波状攻撃されるが、決して「中国産」だけではなく国産も含めて、全食品の「安全・安心の食材」としての生産、加工、安全基準、見きわめ方、買い方、食べ方と表示の義務など、出来るだけ細かに報道してもらいたい。

 誰もが毎日食する「大切な食物」の安全性について、この機会にしっかりとした認識に基づいて考え直す必要があることを、今回の事件が間違いなく示唆してくれている。

 「安物買いの銭失い」とよく言われているが、これからは「安物食品の健康被害」とならない様に、皆さん「自衛」のための「学習」をしようではありませんか。

 
コメント (1)
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