ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

甘南備山初登山

2008年01月03日 | 地域の話題
 正月も三が日が終わろうとしている。

 今朝は、ここ数年の恒例となっている、わが町京田辺の薪甘南備山への「初登山」であった。

 例年の正月のことを思えば比較的暖かいと思える今朝の天候の中、薪小学校横から、娘と孫と三人での今年の初仕事・・?であった。

 昨春生まれたR君とばあばはお留守番で、娘は京田辺の薪に住ま様になって初めての「甘南備山」登頂となったみたいで、とりあえず好天気でよかった。

 薪の田畑は冬の真っ最中ではあるが、大根、白菜、キャベツ、ニンジンの植わった畑と稲刈りが済んで、地元の幼稚園園児や地域の人々による「案山子コンテスト」の名残の案山子たちが、ちょっぴり寂しそうに初登山に向かう我々を見送っているが如く、清清しい気分の中での山歩きとなった。

 登山口の手前で「第44回、甘南備山初登山者記帳録」があり、今年初めての「初登山」という称し方のやや子しさで、娘は「初めて登る人だけが書くんですか?」と問うていた。

 孫のK君は、昨年からの甘南備山初登山に張り切って参加して、登山者記帳所では、自分の名前を時間をかけて一生懸命に、漢字で記帳していた。

 上り口では、文化協会の方々が登山者に対して、「みかんと記念品」の入ったビニール袋を渡しながら、「おめでとうございます」の挨拶を交わしながら、登り始めた。

 「甘南備山」と言っても、たった標高217メートルの小高い丘のような山なのだが、京田辺市と市民にとっては、とっても愛着のある由緒ある山なのである。

 十数年前に、登山道が整備されて車の通行もできる結構広い道となったのだが、我々三人は、好き好んで「旧登山道」と記された方の地道を登ることとした。

 今年小学校に入学する予定のK君は、「広い道はなかなか頂上に着かないけれど、狭い道は急だけれど早く頂上に尽く」と長々と説明をしながら元気に頂上を目指して登って行った。

 ちょうど頂上付近では、文化協会主催の新年初登山の集いが開催されていて、文化協会の代表や市長の挨拶に続き、恒例の「京田辺市歌」の斉唱が始まった。

 私は友人、知人に出会ったために、近況や昔話をしながら、失礼ながら挨拶は少しも聞くことができなかった。

 でも、「京田辺市歌」だけは、きっちりと歌詞が配られていたので、歌いきった。

 一月三日、2008年の家族の健康を願いながら、神奈備神社の祠の前で、三代の家族でお宮の鈴を鳴らして手を合わせた。

 しかし、お賽銭にするべき小銭も持っていなかったので、神様もさぞかし失礼と思われて、私たちの願いを聞き入れて下さるかは確かではない。

 少し汗ばんだが、気持ちよく下山し、三が日の御節とお餅で膨れた身体を少しは動かしての一年の始まりの行事となった。

 「甘南備山」は、「神奈備」とも記す歴史上にも名を残す由緒ある古代からの神聖な場所であり、一年の計は元旦にありだが、二日遅れの「一年の始まり」を誓い願ったのである。
コメント (1)
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