ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

パチンコ店の進出!

2006年06月07日 | 地域の話題
私達の住む町の北部地域は大阪経済圏のベッドタウンとして、JR片町線が東西線と接続し学研都市線と親しまれ出し、バブル期前後の住宅開発で多くの新住民が移住する新興住宅地となり、人口が増え10年程前に町は市制に移行したのである。

 学研都市線のJR新駅を中心に、大手私鉄系デベロッパーが開発、造成、分譲した新しい町の住民達が、昨年夏以来「大騒ぎ」になったのは、突然降って沸いた様な「パチンコ店の進出」という寝耳に水の建設計画であった。

 多くの新住民は、大手開発デベロッパーがパンフレット等に記していた理念や理想の街づくりのキャッチフレーズ等から、このJR駅前周辺地区の空地には、大型商業施設やスポーツジムなどの市民にとって、明るく健康でショッピングや文化的生活を愉しめる施設が建設されると期待していたのである。

 しかしバブル経済と呼ばれる好景気がとっくの昔に萎んで、大手電鉄会社も経営環境が必ずしもよいとは言えない状況になっているらしく、計画の大手百貨店などの進出予定用地を不動産業者に売却したことから、転売されてパチンコ店経営者の手に渡ってしまったらしいのである。

 地元の住民を中心に多くの反対署名が集まり、行政に適切な指導と大手デベロッパーや開発業者、出店予定者などへ働きかけ、何とかパチンコ店の出店を阻止しようとの動きが活発に行われ、議会でも問題提起がなされたのである。

 しかし市は商業地域としての地区計画や都市計画に反した建設ではないとの見解から、大手電鉄会社には遺憾の意は表したらしいが、何の強い指導も出来ず終いで、開発申請と造成、建設が着々と進められ、市の幹線道路沿いと第二京阪と呼ばれる自動車専用道に面した一角に大規模なパチンコ店が出現したのである。

 それも赤くペイントされた大きな看板や建物にパチンコ遊技場とすぐわかる名前が白抜きで大きく記された建物が完成し、周りのマンションや飲食店の界隈に異彩を放っているのである。

 ほぼ建物が完成し近々にオープンされるのであろうが、間違いなく近くの人の流れや自動車交通の変化と共に、駅周辺の雰囲気が大きく変化するであろうと推察されるのである。

 数日前にも書いたが「パチンコ」と気安く言うが、間違いなくギャンブル性の高い大人の遊びで、「勝ち負け」があり、負けが必然的に多く出没することで、治安も悪くなるだろうと思われるのである。

 多くの住民の願いが通じることなく、行政も全く無策で、こうしたギャンブル性の高い娯楽場が、静かで明るく文化的と思われていた住宅街に隣接する駅前に出来てしまったことに、やるせなさと共に怒りにも近い行政の責任性の無さと政治的無力を感じざるを得ない。

 住民パワーを背にして地方自治体は、もう少しガンバラねばならないといけないのではないだろうか。
コメント
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