ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

阪神の阪急との合併

2006年06月29日 | 日本の課題
 我が阪神タイガースの親会社阪神電鉄と何と阪急ホールディングスとの統合を決める各々の株主総会が今日開催された。

 3月末決算の株主会社は三ヶ月以内に株主総会を開催するので、今年も約55%の株主総会が今日に集中して開催された。

 いわゆる「総会屋」と称する連中が株主総会で無理難題や提案をして、株主総会を混乱させたりする迷惑行為の回避のため、解決協力金等を支払う悪習慣を断ち切ろうと、一時は95%もの会社の株主総会が6月末の同じ日に開催された年もある。

 今年は「ホリエモン」ことライブドアの堀江貴文社長と村上ファンドの村上義彰社長の証券取引法等の違反容疑での逮捕と言う日本社会に衝撃と話題を提供した事件が上半期に発生し、特に阪神電鉄株の大量取得による村上ファンドの攻勢に、一時は「村上タイガース」の出現の話題が沸騰した。

 その後阪神株の47%強を巡って、関西大手私鉄の再編へと世論は動き出し、阪神とタッグを組む電鉄として、過去に球団経営をしていない京阪電鉄が路線的にも阪神との競合もなく、現在工事中の中の島線で繋がれば、京都出町柳から神戸三宮までの新たな路線が生まれる可能性もあり期待した。

 しかし庶民の期待や見方とは裏腹に、何と阪神間のライバル会社として長年競い合ってきた阪神と阪急が、互いの全く違う個性と気質を超えて統合する動きへと加速し、大阪梅田と神戸三宮での激しい商戦も含む客の奪い合いも、新たな拡大を期して合併する方向へと歩んだのである。

 どうも阪急の軍門に阪神が下ったと言ってもよい、なんとも少し情けない結論となってしまったと、阪神ファンの大半が感じざるを得ない。

 今や阪神タイガースは関西圏のプロ野球団ではなく、全国的ブランド球団に成長し、2年目の交流戦も含め、全国でたくさんの黄色いタイガースカラーの応援と、あの恒例の風船飛ばしが定着し、アウェイの球場でも阪神ファンが占拠した感じの応援風景が定番となっている。

 阪神電車は阪神間の海側を走り、工業地帯や尼崎あたりのイメージは、派手さは無く庶民的で少し生活臭が漂い、時には神崎川の泥臭い臭い迄が阪神やなと感じさせるほどのイメージである。

 一方山手を走る上品かつ派手なイメージの阪急は、お嬢様やセレブ的なマダムや今風のトレンドやブランド志向の世界が感じられ、全く異なる沿線のキャラが、うまく合体してやっていけるのかが一番不安なのである。

 「阪神タイガース」は創立70周年をセリーグ優勝で飾った老舗球団だが、阪急、阪神ホールディングスの傘下となっても、名は変えることは出来ないが、どうも家柄が違う結婚とのイメージが抜け切らないのである。

 阪急、阪神の株主総会で統合案が今日承認され、今年10月から阪急阪神ホールディングスが発足するが、秋には阪神タイガースがセリーグ連続制覇と念願の日本一を達成し、阪神、阪急の両百貨店や梅田、三宮で、祝優勝セールが開催されることを期待するものである。

 
コメント (1)
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