ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

射幸心の落とし穴!!

2006年06月02日 | 日本の課題
一昨日のNHKのクローズアップ現代で、「パチンコ依存症」が特集されていて、まず「病気」であることを認知することから治療が始まると述べていた。

 日本と言う国は、いつの間にか経済大国と呼ばれ、90年代に入る頃まで「バブル経済」と呼ばれた様な「お金余り・?」の好景気をも経験した国である。

 どこの国にもギャンブルがあり、特に貧しい国や社会では、「一攫千金」を狙った「宝くじ」なども大流行である。

 日本も現在、こうした「一攫千金」を狙ったギャンブルやパチンコ遊びなどが、普通の庶民の生活の中に深く根強く浸透してしまっているようである。

 パチンコだけではなく、競馬、競輪、競艇などの公営ギャンブルに加えて、東京都の石原都知事は、東京に公営の賭博場を作利他意と発言しているし、税金と視聴者のお金で成立している公共放送が「NHK杯」という競馬のG1レースに加担している現状がある。

 また世界の人々を熱狂させるサッカーワールドカップが近づいているが、日本サッカー連盟のJ1、J2のゲーム結果を予想してお金をかける「サッカーくじ」なるものは、文部科学省の外郭団体が主催する形で、国がスポーツ振興ののためとギャンブルをさせているのである。

 一方、巷での「のみ行為」や「私的な麻雀やゴルフ」などでの「賭け事」は、見つかると「お咎め」があり、時には検挙され起訴され、罰金、実刑が下されることもある。

 全く矛盾しているではないか。お上が主催すればギャンブルは認められて、堂々と新聞、テレビなどマスコミでも取り上げられるし、パチンコ、バチスロと呼ばれる街中のギャンブルも正々堂々とおこなわれている。

 しかし、このギャンブルの背景に多くの大きな落とし穴があることに、気づいている人も多いのだが、「パチンコ依存症」だけではなく、人間の射幸心を煽って、ついついお金をつぎ込んでしまって、生活費さえ足らなくなって、サラ金などで借金をせざるを得なくなった人が増加し、自己破産宣告に追いやられた人も多数だ。

 国や地方自治体が税金だけでなく公的資金を獲得する手段として主催、もしくは共催している公営ギャンブルをはじめ、競馬、パチンコ、宝くじなどの「射幸心を煽るゲーム」が社会のモラルハザードを破壊しているケースが増えているのではないだろうか。

 つまり「少しの経済的余裕」や「金儲け」を夢見た人々が、こうしたギャンブルや投資に目がくらんで、参加し愉しんでいるうちに、どんどん深みにはまって行って、抜けきれない「依存症」つまり「病気」にさせられて、経済的破綻と日常のリズムや平凡さを忘れて、時にはモラルハザードを突き抜けて、反社会的行為や犯罪にまで及んでいるのではないだろうか。

 日本社会の平凡な庶民を異常に陥れる「危険なシステム」としての「ギャンブル」を見直さねばならない。

 「射幸心の落とし穴は大きすぎる!」

コメント (1)
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