「松風庵日記」 心はいつもお茶日和  

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花蘇芳の蕾

2011年02月08日 | お茶三昧
花蘇芳の枝を頂きました。
お茶花として床に挿したくて。

まだ寒さの厳しかった一月のある日、
訪れたお庭の一隅で、肌をさすような冷たい風を受けて震えていた枝でした。
固い小さな芽が幾つもついていましたが、
よく見ないとそれとは気づかないくらいに小さなものでした。

こんなに固い芽が、はたして花瓶の中で膨らんでくれるものやらと、
毎日楽しみに眺めていました。

暖かい部屋に置かれた花瓶の中で、三週間が経ちました。



今にも咲きそうに膨らんだ蕾です。
三寒四温の続く庭でも、春は感じられるけれど、
きっとこんなに膨らんではいないでしょう。

めぐってきた春を知らせたくて、
仏壇の母に供えました。

あの日から半年が過ぎましたが、
季節の流れはまだ私に、
母の思い出を鮮明に呼び起こしてしまうようです。



裏千家我孫子茶道教室

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