花蘇芳の枝を頂きました。
お茶花として床に挿したくて。
まだ寒さの厳しかった一月のある日、
訪れたお庭の一隅で、肌をさすような冷たい風を受けて震えていた枝でした。
固い小さな芽が幾つもついていましたが、
よく見ないとそれとは気づかないくらいに小さなものでした。
こんなに固い芽が、はたして花瓶の中で膨らんでくれるものやらと、
毎日楽しみに眺めていました。
暖かい部屋に置かれた花瓶の中で、三週間が経ちました。
今にも咲きそうに膨らんだ蕾です。
三寒四温の続く庭でも、春は感じられるけれど、
きっとこんなに膨らんではいないでしょう。
めぐってきた春を知らせたくて、
仏壇の母に供えました。
あの日から半年が過ぎましたが、
季節の流れはまだ私に、
母の思い出を鮮明に呼び起こしてしまうようです。
裏千家我孫子茶道教室
お茶花として床に挿したくて。
まだ寒さの厳しかった一月のある日、
訪れたお庭の一隅で、肌をさすような冷たい風を受けて震えていた枝でした。
固い小さな芽が幾つもついていましたが、
よく見ないとそれとは気づかないくらいに小さなものでした。
こんなに固い芽が、はたして花瓶の中で膨らんでくれるものやらと、
毎日楽しみに眺めていました。
暖かい部屋に置かれた花瓶の中で、三週間が経ちました。
今にも咲きそうに膨らんだ蕾です。
三寒四温の続く庭でも、春は感じられるけれど、
きっとこんなに膨らんではいないでしょう。
めぐってきた春を知らせたくて、
仏壇の母に供えました。
あの日から半年が過ぎましたが、
季節の流れはまだ私に、
母の思い出を鮮明に呼び起こしてしまうようです。
裏千家我孫子茶道教室