
稽古を終えてから、夕方銀座に出ました。
今年最後の歌舞伎見物です。
夜の部は、「瞼の母「」と「楊貴妃」です。
何とも懐かしい「瞼の母」
中車の番場の忠太郎はなかなかよかったです。
何しろほろりと来ましたから。
年のせいでしようか、泣かせどころでは必ず期待に応えてしまいます。
玉三郎の楊貴妃は、まあ美しいことといったら。
能に「楊貴妃」という演目がありますが、筋書きは同じですね。
流れる歌で繰り返されて、心と耳に残った言葉は、やはり、
「天に在らば願わくは、比翼の鳥とならん、地に在らば願わくは連理の枝とならん」
こういう美しいものを見て一年を終えられることの幸せを、
感謝しなくてはなりませんね。
歌舞伎を見る前に少しの間を縫って、友人の展覧会にも立ち寄れました。
学生時代のお仲間と開いた三人展ということ。


あっとホームな作品展でした。
いつも忙しい様子の彼女に、こんなに作品を制作する時間があるとは、
何事も好きなことには、
どんなに時間がなくとも取り組めるものなのですね。
全てが終わってPCの前に座っています。
傍らには赤ワイン。

長い一日でした。
今夜は( も)よく眠れそうです。







