千疋屋のメロン
「明日はお母さんの命日ね。お仏前に。」
と生前母と親しかった方がメロンを供えてくださいました。
母が亡くなってもう五年。
こうやって命日を覚えている方がまだいてくださるのは、
本当にうれしいことです。
母もきっと喜んでいることでしょう。
母もですが・・私もです。
だって頂いたのは"千疋屋のメロン"だったのですもの。
食べごろまでの間、母に見守っていてもらって、
時期が来たら私のものです。
早く食べごろになあれ~
90才近くなるまで母はとても元気に歩き回っていました。
デパート歩きが大好きで、一緒に付き添う私の暇な時間を見つけては、
そわそわとしていたものです。
そんな母も、ちょっとした足のけがが元で、
出歩けなくなってから、急にすべてが衰えたように思います。
自分の足で歩くというのは本当に大切なことなのですね。
実は私の右足が今朝から痛い。
ふた月近く前に捻挫をしましたが、
最近痛めた記憶がないので、
もしかしたら古傷の痛みかしらと。
梅雨のこんな気候ですから。
お稽古での立ち座りにはそれほど影響はないのですが、
歩くときに痛みを感じます。
湿布をして一日過ごしました。
明日はよくなっているとよいのですが。
母の命日にこんなことになるなんて、
母が「気を付けなさい」と言ってくれているような気もします。
「足は大切にするからね」
熟れ始めたメロンの香りにくらくらしながら、
仏壇の母の写真に話しかけています。
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