「松風庵日記」 心はいつもお茶日和  

後半の人生の楽しみ方見つけましょう!

失くして見つかりました

2012年10月09日 | 日記

読みたいと思った本が見つかりません。
去年の今頃、「口切り」を前にして活躍した本です。
今年は皆さんそれぞれ、その本を買いましたということなので、
無くとも用は足りるのですが、
見つからないというのは気持ちの悪いものです。

どなたかに貸したままなのかし・・とも疑ってみたり。
しかし・・貸した記憶もないのですが。

あちらこちら探していて、
見つかりました!

「ここにあった」

でも見つかったのは、今探している本ではなくて、
三年ほど前に姿をくらました本なのですよ。

確かに貸した記憶はあるけれど、返してもらった記憶がなく、
見当たらなくなった時は、
てっきり、貸した本が戻ってこないのだと思っていた本です。

お稽古を始めたころに手に入れた、何十年も大切にしていた本で、
赤い線がたくさん引いてある、私の歩みの残る「茶の入門書」なのですが、
入門書とは思えないほど詳しくて、すぐれものでした。
四十年近く前の出版物ですから、今はきっと絶版になっているでしょう。

そのあと、同じような新しい本が出版されても、
何かを調べ直すには、何処に何が書いてあるかわかるその本が一番便利で、
見当たらなくなった時は、なんだか片腕をもがれたようなきがしたものです。

大事な本は人には貸さないようにしようと、
心に決めるきっかけになった本なのです。

それが他の本を探していて、こんなにひょっこり見つかるなんて。
返してもらっていないかもと疑って、ほんとうにごめんなさいです。

ということは今ないと思っている本も、そうかしら。

この種類の本はここにあるはずと、思いこむのがいけない。
最近無意識に、いろいろなところに物を置きっぱなしにすることが多いですから。
見当たらなくなった携帯電話が、押入れの中で鳴っていたこともありますし。

何時かひょんな時に、ひょんなところで見つかるのでしようか。
一つ失くしましたが、大事なものが一つ戻ってきたので、

"まあいいかな!"