「松風庵日記」 心はいつもお茶日和  

後半の人生の楽しみ方見つけましょう!

名残の茶事も無事に終わり

2012年10月18日 | お茶三昧

雨模様の一日、名残の茶事をしました。

メンバーは『木曜会』となずけた、
平日昼間の年長?組さんです。

「お懐石の料理は全部作ってきます」
という頼もしい言葉に、
私も少し楽ができるようになったと嬉しくなりました。

でも前日の真夜中に、
「お出汁の量は・・・」
なんてメールが入ったりしましたが。
ああまだ料理作りで頑張っているのだわと。
そうですね。私も初めて懐石を準備した時は、
下準備に真夜中まてかかっていましたから、さもありなんです。
亭主側四名、客側四名、私を含めて、九名分、
準備は大変だったと思います。


予定通り皆さん集まってお茶事が始まりました。

初座の床


鹿の絵に「秋色深」の画賛です。

後座の花


可愛い瓢の花入れです。
花はメンバーさんがお庭に咲いている花をいろいろと持ってきて、
その中から選びました。
たくさんあって、この花入れに似会うものを選びましたよ。
こうやって写真に撮ると、入れ方の未熟さが目立って嫌ですね。

写真を撮ったのは、は初めと終わりにこれだけでした。


茶入れは半泥子の「芋の子」
茶碗は「長次郎写しの鉢開き」で和楽造り
茶杓の銘は「好日」
亭主の方が、
「これを使ってみたいです」とご持参です。
こういう機会にご自分の道具をどんどん使っていただくのは、
皆さんの目も楽めていいですよね。

そこで私は春斎さんの「秋草蒔絵」のお棗を、
今日のために初めて出しました。
今までなかなかタイムリーに使える機会がありませんでしたので。

道具もお花も、お菓子も、
皆さんで考えて持ち寄って、無事に終わったお茶事。
ただ残念なのはいつものことですが、
出すのに忙しく、食べるのに夢中で、
やっぱり今回も、お料理の写真を撮りそこなったことです。
夜中まで頑張った料理人さんは、
終わって水屋に坐った途端、ちょっと居眠り状態。
そんなに頑張ったのに写真がない。
申し訳なかったですね。

「お料理も材料費を皆さんで分担したら安くあがりました」
と費用を聞いててびっくりしました。

その値段と、労力と、お味に、皆で拍手してしまいました。
けして気張った材料を使っていないのに、とても美味しかったですよ。



終わっての皆さんの感想は、
「またやりたいわね」でした。
次は主客交代で、お礼の茶事でしょうか。
楽しみにしています。

夜には、お勤めの方のお稽古が入っていました。
後見の茶事よろしく、道具をそのまま出しておいたのですが、
お仕事の都合とかで、残念ながら二人ともに振られてしまいました。

きっと、疲れているだろうとの神様の思し召しでしょう。
お稽古茶事の一日も終わりました。