「深山の錦繍」
銘も色も、これから訪れる紅葉の季節を、
一足先に感じさせてくれますね。
10月になり少し涼しくなって、
名残の茶事を計画している皆さんの動きも、
あわただしくなってきました。
ご招待状を出したり、御返事を書いたり、
道具の取り合わせを決めたり、
懐石の献立に頭を悩ましたり…
でも皆さんとても楽しそう。
亭主七分で客三部( 六分、四分かしら)
どちらにしても、亭主が一番喜びを味わうのがお茶事ですから、
ご亭主役さん頑張ってくださいね。
初めて参加する方は、いろいろと話を聞いただけで、
もう、期待感でいっぱいのようです。
水を差すようですが、初めてのお茶事は楽しいけれど、
足の痛さに耐えきれなかった思い出の方が残るかも。
名残の茶事の次には、
少しお若い方達が、「口きりの茶事」を準備しています。
炉になってすぐですから、こちらの亭主役さんは大変です。
10月に入ると、早速、
「炉のお稽古をさせていただけますか」
「炉縁だけ置いて形だけでも流れをお稽古しないと、
11月になってからでは間に合わないです」
という悲痛な願いに、
昨日こっそりとその方は一人炉開き?をしてしまいました。
そして茶壺を前に、飾りひもの結び方の復習に汗を流しました。
こんな様子を見ていると、
いよいよお茶を楽しむ季節がやってきたと思いますね。