「松風庵日記」 心はいつもお茶日和  

後半の人生の楽しみ方見つけましょう!

中置の伝説

2012年10月04日 | お茶三昧



10月に入ると中置のお点前を楽しみます。
五行棚にも、一年に一度お目にかかれますね。

中置になると、水と火の位置が反対に入れ替わります。
このためか、時々おかしなことをしそうになります。

水指からお釜にお水を差そうとして、
反対に水指にお湯を入れそうになるのです。
手の動きが自然にいつもの方向に動いてしまうのでしょうね。

でもたいていは、
「あら危ない」と思いとどまるのですが、
今までに一度だけ、本当に水指にお湯を入れてしまった方が。
皆さんが「あ~」というまもなく、
本人が気がついた時はすでに遅しでした。

それから毎年、中置のお点前の時期が来ると、その話が出ます。
「誰とは言いませんか゛、こんなことがあってね」と。
伝説になって語り継がれているのです。

お稽古や、お茶会では、
後に語り継がれている伝説の『技?』『お点前?』がたくさんあります。
その時は冷や汗ものでも、思い出すと、笑い話になりますが。

皆さんそんな伝説を残したくないと思いますよね。
でもそんな楽しいことがあるのもお茶。
人間ですものね。