A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

【えいたそモダニズム】Episode 33『シャツの細道』~Shirts/ヤバT/明菜/愛理/キリンジ/サニーデイ/TMGE/AKB/NSP/ヘアカット100/ドクロズ/J.ジャクソンetc.

2020年05月18日 00時22分05秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


新型コロナウィルス感染防止の緊急事態宣言外出自粛期間を楽しく過ごせるようにエンタメ界ではインターネットを使った様々な試みが実施されている。その中でも秋葉原発、“萌えキュンソングを世界にお届け”でんぱ組.incの試みは画期的。SNSでのトークやLIVE配信やインターネットサイン会を何度も実施し、タイムラインのファンのコメントにも即神対応、さらにSNSを駆使してたった8日間で新曲&MVを制作してしまった。

でんぱ組.inc テレワークMV「なんと!世界公認 引きこもり!」

でんぱ組.incはいかにして自宅にいながら8日間で楽曲を完パケたのか?

2020年5月3日(日) 
でんぱ組.inc世界公認!星降る引きこもりのGW インターネットサイン会



ネットイベントの中でも推しメンがリアルタイムで直接名前を書いてくれるインターネットサイン会は格別の催し。5月3日憲法記念日、何もなければ高円寺ShowBoatで灰野敬二生誕ライブが開催されていたハズの日に、パソコンの前に座ってアイドルの一挙一動を姿を楽しむ一方、名前が呼ばれるのを緊張しながら待つというお預け&引きこもり状態。推しメンのえいたそこと成瀬瑛美は、たまご色のぺろりんこと鹿目凛と一緒に登場。ハイテンションなマキシマムえいたそと、おっとり型のぶりっ子担当ぺろりんのやり取りは、漫才そっちのけのお笑いショー。笑って観てるうちに唐突に名前を呼ばれいきなりテンションマックス!ずうずうしくも「ブログのお題を二つくれ」と頼んでしまった無茶ぶりに、機転を利かせて身に着けていた「シャツ」と色紙を入れる袋の「透明・クリア」をお題に選んでくれた瑛美を見た瞬間に、オレのハートのBPMは813を遥かに超えていた。過呼吸状態の心臓発作で絶命寸前の危機的状況を何とか脱したオレの汗ばんだ黄色いTシャツの袖から、透明な風のように瑛美の笑顔が通り抜けた日曜日の午後の出来事だった。



でんぱ組ならずともアイドルを含めたミュージシャンやアーティストにとって、シャツは重要なグッズである。ロゴやアー写を使ったTシャツや、メンバー自身がデザインしたアパレルは、本人やファンにとって貴重な宝物である。漫画家やアニメーターに憧れる少女時代を過ごしたえいたそもイラストや檄文入りのTシャツを作ったり、自分のブランドBABYUUNからスウェットシャツ等のアパレルグッズを世に送り出している。



【えいたそモダニズム】Episode 33『シャツの細道』
しかし瑛美が衆人環視のインターネットサイン会の場で「シャツ」というお題を出した意図は、アイドルグッズだけでなく、シャツ一般の効用を、衣服やアパレルの範囲を超えて形而上学的(Metaphysics)に考察せよ、というハイレベルな試問に違いない。えいたそ女神の仰せの通り、オレの黄色い大脳皮質は、萌えシャツ探しの奥の細道へと没入した。

●ザ・シャーツ『Tell Me Your Plans』


ザ・シャーツ(The Shirts)は1975年にニューヨークで結成されたパンクバンド。CBGBを中心に活動しCapitolレコードで3枚のアルバムを発表し1981年に解散。2003年に再結成された。

「シャツ」というお題を聞いてオレの頭に浮かんだのがこのバンド。70年代末パンク勃発時に日本盤もリリースされたが、きちんと聴いたことがなかった。女性ヴォーカリスト、アニー・ゴールデンは目がクリっとしていて可愛いが男性メンバーがダサ過ぎ。バンド名は前のバンドが解散して自暴自棄になったメンバーが「シャツでもパンツでもシューズでも何とでも呼べ」と適当につけたという。こんな個性のないバンド名じゃ成功しそうもない。ちなみにザ・シューズというパワーポップバンドもいた。

The Shirts - Tell Me Your Plans • TopPop



●ヤバイTシャツ屋さん『Tank-top of the world』


大阪で2013年結成、2015年になり本格的に活動を開始。以降、数々のオーディションライヴで賞を獲得、サーキットイベントでは軒並み入場規制という驚異の急成長を遂げ、予想の斜め上をいくメロコア界の異端児、通称ヤバT。バンド名に反して、バンドの公式マスコットはタンクトップくんで、「バンド名でハードルが上がりすぎた」という理由から結成以来長らくオフィシャルグッズでTシャツを販売していなかったが、2016年にようやく初のオフィシャルTシャツを販売した。

瑛美の頭の中に浮かんでいたのはこのバンドかもしれない。元々ももいろクローバーZのコピーをやっていて、モーニング娘。やPerfumeを好きなメンバーもいるから、アイドル界に近いバンドと言えるだろう。実際にでんぱ組と同じフェスに出ることも多い。人目を惹くバンド名は、大学の先輩が発した言葉の語感が良かったから、という直感型。上記のザ・シャーツと明暗を分けた。

Tank-top of the world - ヤバイTシャツ屋さん [インディーズ版]



●中森明菜『Tシャツ・サンセット』


松田聖子と並び80年代を代表する女性アイドル歌手・中森明菜のデビュー・アルバム『プロローグ〈序幕〉』(1982/7/1)に収録。キャッチフレーズは「ちょっとエッチな美新人娘(ミルキーっこ)」であった。

夏のデート、Tシャツ姿で見る夕日に、生まれ変わろうと誓う女の姿をドラマチックに歌う。明菜が脱いだTシャツならば、ヤフオクでいくらで落札されるだろう。

中森明菜 - Tシャツ・サンセット /// Akina Nakamori - T-Shirt Sunset



●平松愛理『部屋とYシャツと私』


1989年デビューのシンガーソングライター平松愛理の8枚目のシングル(1992/3/21)。3rdアルバム『MY DEAR』に収録。歌詞の内容から、さだまさしのヒット曲「関白宣言」になぞらえ「女性版関白宣言」ともいわれる。100万枚以上を売り上げ、平松のシングルとしては自身最大の売上を記録した。93年に映画化。2019年8月28日には同メロディーで本曲の続編的歌詞(アンサーソング)となる『部屋とYシャツと私 〜あれから〜』がリリースされた。

当時「関白宣言」に吐き気を催した経験がある者は筆者を含め少なくなかったが、アンサーソングのこの歌を聴くと当時の「乙女チック」ブームの延長のように思えて許す気にならなくもない。しかしながら男女別姓が認可されつつある現代に、果たして旦那のYシャツを従順に洗って尽くす“良妻宣言”が受入られるだろうか。

部屋とYシャツと私(PV)



●キリンジ『奴のシャツ』


1996年デビューの兄弟ポップ・デュオ、キリンジの5thアルバム『For Beautiful Human Life』(2003/9/26)に収録。

70年代後半、力士の麒麟児関を応援していたが、同じ名前のこのバンドをきちんと聴いたことはない。飄々としたポップセンスは悪くないが、シャツの着こなしで年齢が分かると歌う本人の赤シャツに言いようのない違和感を感じる。

奴のシャツ  2003 / LIVE at BUDOKAN キリンジ




●サニーデイ・サービス『Tシャツ』


ボーカル、ギターの曽我部恵一を中心として1992年に結成されたサニーデイ・サービスの11thアルバム『Popcorn Ballads』(2017/12/25)に収録。

和ロック/フォーキー精神を継承する90’sバンドが放つTシャツ・ソング。古今東西バンドにとってロゴ入りTシャツは、団結と友愛を示すとともに、歩く宣伝販促物として貴重な武器だろう。ポスト・コロナの世界では、バンドTを通行人に無理やり着せる犯罪が流行るかもしれない。

Sunny Day Service - Tシャツ【Official Video】



●THE BOHEMIANS『ジーン・ヴィンセントのTシャツ』


2005年結成のロックンロール・アイドル、THE BOHEMIANSの3rdアルバム『THIS IS POP』(2012/4/25)に収録。理屈なしでグッとくるロックンロール・ポップソングの決定盤!約100曲から選ばれた宝石のような曲は全曲キラー・チューン。メロディー・メーカーとしての才能がさらにアップした一枚。

ロックTはバンドマンも大好き。洗濯しすぎてボロボロになったロックTはロックンローラーの勲章と言えるだろう。キャッチフレーズは「ボロをまといて心はロック」。

ジーン・ヴィンセントのTシャツ



●AKB48『白いシャツ』


AKB48 team B 3rd stage公演「パジャマドライブ」(2008~9)のエンディング曲。その後他のAKBグループでも再演されている。CD『チームB 3rd Stage「パジャマドライブ」 (2013/1/1)に収録。

嫌なことや辛いことがあったらシャツを洗濯するように洗い流せれば人生は楽だろう。リアル人生では不可能でも、歌の世界では何でもできる。夢を与えてくれるのがアイドル現場なのだから。白いシャツは処女性の証。

AKB48 - Shiroi Shirts (白いシャツ)



●NSP『シャツのほころび涙のかけら』


岩手県出身、一関工業高等専門学校の同級生であった三人が在学中の1972年に結成したフォーク・グループNSPの5thアルバム(1976/5/25)。オリコン10位を記録した。

ほころびたシャツを縫いながら分かれた彼女の涙を思う。四畳半フォークにふさわしい歌だが、令和になっても別れの苦しみに違いはない。シャツと涙は仲良しだから。

シャツのほころび涙のかけら



●Drop's『Tシャツと涙』


2009年に結成されたガールズバンド、Drop'sの5thアルバム『Tiny Ground』 (2019/9/20)のリード・トラック。新ドラマー石川ミナ子が加入、キーボードが抜け4人組なり、結成10周年を迎えた新生Drop'sサウンドはもう鳴り止まない!

ブルース女子が歌うTシャツソングは涙を拭くためのタオル替わりとしての効用を歌い上げる。10年以上も活動してきた彼女たちの涙は、白いシャツを何色に染めるのだろう。

Drop's「Tシャツと涙」Music Video



●ジョー・ジャクソン『ブルー・シャツのイカしたバンド(The Band Wore Blue Shirts)』


イギリス・スタッフォードシャー生まれのミュージシャン、ジョー・ジャクソン(Joe Jackson)の2ndアルバム『アイム・ザ・マン(I'm the Man)』(1979/10/2)に収録。

黒いジャケットばかりの洒落たクラブで青いシャツのバンドが演奏する。労働者階級の誇りを歌ったジョー・ジャクソンはジャズやクラシックに走り気取った音楽家の仲間になってしまった。

Joe Jackson - The Band Wore Blue Shirts



●THEE MICHELLE GUN ELEPHANT『blue nylon shirts (from bathroom)』


90年代後半から日本のロックンロールをけん引したTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTの2ndアルバム『High Time』(1996/11/1)収録曲。

ロックンローラーにとってのシャツはステージ衣装であるとともに生き様でもある。青いナイロンのシャツに込めた思いは、8ビートで歌うたびに心のどこかで翻っているに違いない。ジョー・ジャクソンが失ってしまったブルー・シャツへの情熱がチバユウスケの心の中に息づいている。

『blue nylon shirts』/THEE MICHELLE GUN ELEPHANT



●ザ・ドクロズ『しまのシャツ』


1995年結成。「村八分」や「ボ・ガンボス」から脈々と続く「狂都」音楽界の流れを、女性にしかない感性で鳴らせてみせた空気感。 京都ライブハウス・シーンの中で、凛とした輝きを放つ女バンド、ザ・ドクロズの4thアルバム『遅い昼食』(2008/7/23)に収録。

10年くらい前に知り合いからこのバンドを勧められたが、聴くチャンスがなかった。今聴いてみるとなるほど地下ロック臭がかなり好み。当時のオレならハマっていたに違いない。しまシャツはアングラの香りがする。今の地下アイドルなら始発待ちアンダーグラウンドにその残り香りを嗅ぐ。

しまのシャツ



●ヘアカット100『好き好きシャーツ(Favourite Shirts (Boy Meets Girl))』


1980年、イギリスのケント州にてニック・ヘイワードを中心に結成されたニューウェイヴバンド、ヘアカット100(Haircut 100)のデビュー・シングル。1981年10月に全英4位を記録した。1stアルバム『ペリカン・ウェスト』(1982/2)に収録。

82,3年学生の頃ディスコに行くと必ずかかっていた曲。まさかこんな邦題だとは知らなかったが、ファンカラティーナの明るさは、浮ついたエイティーズの幕開けにはふさわしかった。奴らのシャツは白いスウェットだったが、乗り遅れたオレは黒いシャツにフロックコートで沈んでいた。

Haircut 100 - Favourite Shirts (Boy Meets Girl)


オレはそのまま早40年近く地下に沈降したままである。地下こそ我が住処。アイドルTシャツに身を包んで、世界公認!地下こもり人生を全うするしかない。



シャツの色
白かブルーか
イエローか

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【作業用BGM】JAPANESE POST-PUNK & NEW WAVE SPECIAL・合計14時間51分21秒

2020年05月15日 00時06分58秒 | ロッケンロール万歳!


CROSSED WIRES - JAPANESE POST-PUNK & NEW WAVE SPECIAL
(写真をクリックするとNTS Radioのページに移動します)

1時間59分12秒

TRACKLIST
1. PALE COOCOON / Sora
2. E.D.P.S. / Turnin' Loose
3. PTAS / Ishizune
4. CHANCE OPERATION / Wine Color Sick
5. THE STUCK / Not Dark
6. ZELDA / エスケイプ
7. KAIBASHIRA-ZU / Fuck In The Night
8. チャクラ / Medaka
9. BIZET / Mrs. Y Takes A Walk In The Park
10. FRICTION / I Can Tell
11. COMMUNE / I Can't Believe
12. DAISUCK + PROSTITUTE / 涙ぐむ火山を見つめて
13. GEIL / Stay
14. キャ→ / Shan Shan
15. 財団法人じゃがたら / Last Tango In Juku
16. STILL / Sweet Warm Rain
17. SURREALISTIC MEN / Dark
18. SODOM / Castle In The Air
19. FUNERAL PARTY / Double Platonic Suicide
20. COMA / Isolation
21. EARTHLING / You Go On Natural
22. G-SCHMITT / Holy Celebration
23. P-MODEL / Art Blind
24. SADIE SADS / Unknown
25. THE STUCK / Glassy
26. THE NURSE / ナース
27. BIZET / Feel A Boy
28. GOÓNZEES / This Is A Love Song
29. 暗黒大陸じゃがたら / 季節のおわり


Japanese Female Punk 1978 - 1987 (mixtape)

55分40秒

Small mixtape I made of female-fronted (and often times, all-female) punk bands from Japan, circa 1978 - 1987. Some obscure, some not. This isn't supposed to be a comprehensive mix, so there are many bands left off. Tracklist with release info below.

Tracklist:
01. Boys Boys "Control Tower" (1980)
02. Boys Boys "Monkey Dance" (1980)
• from their s/t 7" on Pass Records

03. Mr. Kite "共犯者" (1978)
04. Mr. Kite "Exit B9" (1978)
• from their s/t 7" on Gozira Records

05. 水玉消防団 "ジークフリードはジッパーさげて" (1981)
• aka: Mizutama Shobodan, from their LP "乙女の祈りはダッダッダッ!" released by Kinniku-Bijo

06. 水玉消防団 "まな板の上の恋" (1985)
• aka: Mizutama Shobodan, from their LP " 満天に赤い花びら" also released by Kinniku-Bijo

07. サボテン (Saboten) "エメラルドの山彦" (1982)
• from their s/t LP on Floor Records, a compilation has been reissued titled "Floor et Satie" by EM Records that's still pretty affordable

08. Gomess "War to the Knife" (1987)
• from their "Demonstration" 12" released by R.B.F.

09. キャ→ "I Am Bitch, Or Not" (1986)
• aka: Kyah, from the "Rebel Point" EP released by Spankids

10. キャ→ "ピラニアBoy" (1985)
• aka Kyah, from the "Slapdash" 7" on AA Records

11. RAP "迷宮" (1986)
• from the "Trap" 7", released by Dogma Records

12. RAP "Legend" (1986)
• from the "Rapout" 7", released by Dogma Records

13. OXZ "Vivian" (1984)
14. OXZ "Be Run Down" (1984)
• from their self-released eponymous 8"

15. Typhus "ノータッチ" (1980)
16. Typhus "香港ガール" (1980)
• from the "1980.10.28" demo, the vocalist here is Miina Yasue who also worked w/ The Willard and The Stalin

17. The Comes "Public Cicle" (1983)
18. The Comes "さらけだせ" (1983)
• from the legendary "No Side" LP, released by Dogma Records

19. GAS "Defend" (1984)
20. GAS "Kill The Baby" (1984)
• originally released on their "The Day After" flexi on 自殺レーベル, also featured on the "1982 - 1986" compilation by Arise (JP) and Partners In Crime (USA)

21. Brain Death "Funny Dancing" (1987)
22. Brain Death "Whistle" (1987)
23. Brain Death "Sacrifice" (1987)
• from their lone 7", "Personal Affair" released by Low Brow / Selfish


Japanese New Wave - Post Punk - Gothic: 1st Selection

1時間13分16秒

1. Aunt Sally - Aunt Sally
2. Morio Agata - Submarine
3. Kokushoku Elegy - 太陽眼
4. D-Day - Memory
5. Auto-Mod - Deathtopia
6. Pale Cocoon - Brain To Vain
7. Phew - Signal
8. G-Schmitt - K No Souretsu
9. Allergy - Joker
10. Zelda - 真暗闇 -ある日の光景-
11. Phaidia - Dark Side
12. Dendö Marionette - Frozen ・Edge
13. Mizutama Shobodan - Goblin's Eye
14. Madame Edwarda - Lorelei


Japanese New Wave - Post Punk - Gothic: 2nd Selection

1時間08分01秒

1. Funeral Party - Double Platonic Suicide
2. Sarasvati - O.N.I.
3. Portray Heads - Yume Wo Yume Ni
4. Sex Android - Sister Guy
5. G-Schmitt - Balsam
6. The Willard - Shot In The Dark
7. The Lautrec - Canary
8. Madame Edwarda - Étranger
9. Kyah - Conception
10. Libido - Hadaka No Niku No
11. Zoa - All Disease Human
12. Surrealistic Men - Kakuseiki
13. Michiro Endo - Water Sister


NU メシ喰うな! Japanese post punk & new wave 1976-1982 Rare Tracks

1時間42分50秒

1. INU メジャー盤用のデモ。鳥井ガクプロデュース。
2. FUNA INU解散後、アントサリーのビッケと組んだバンド。
3. 3/3 復刻された3/3のCDのボーナスとも違うテイク
4. Mr.KITE ライブテイク。
5. ZELDA 初期のスリッツ、デルタ5、レインコーツのような。
6. ALCOHOL42% ドッキリレコードにも入っていたバンドのライブテイク。
7. NASHI ベースはラフィンのPON
8. BEEF スタジオ版のバックはかのYMOでしたが、このライブではデビュー前のジューシーフルーツが務めています。 詞は楳図かずお
9. COCKC'NELL
10. PHEW
11. BOYS BOYS フリクションの前座のようです。
12. AUNT SALLY ライブCDにも入ってないテイク。
13. ONNA 宮西計三。ギターはクリハラミチオ。
14. GUERNICA 京都のライブハウスが発売したカセット。


Japanese Post Punk New Wave Rare Tracks vol.2 1978-1982

1時間43分37秒

1. 午前四時 gozen yoji 1978
2. Tolerance 1981 詳細不明。古いテープの中から。
3. 螺旋rasen 紅蜥蜴付録ソノシートより。 
4. Non Band 1980 live at 吉祥寺マイナー
5. Maria 023 1979 live at CITY
6. Zelda 1981 live at 渋谷屋根裏
7. Funa(町田町蔵) 1982 新宿ロフト and 大阪城野音
8. 詳細不明。古いテープの中から。工藤冬里のなにか
9. Phew Die Moorsoldaten 1981 live at 日比谷野音 天国注射の昼
10. Neo Matisse ネオマティス 1980 live 元・杏、C. Memi
11. SPY 1980 テレビスタジオライブより 佐藤奈々子
12. 詳細不明。古いテープの中から。光束夜か。
13. ロリータ順子 Lolita Junko(from taco)
14. you 1980 Unbalance record UNB-1


Japanese Punk New Wave Rare Tracks vol.3 1976-1984

1時間55分55秒

1. Lizard
  Robot Love 1979クリスマス S-KENスタジオ
2. INU
  タイトル不明 800504天王寺野音
  メアリー 800504クルセイド
  金魚  1981目黒鹿鳴館
  ハンバーガー 800824渋谷屋根裏
  305 801104 関西学院大学
3. Bradbury(tam/g-zet)
  Bondage 1984
  ADK REDCORDS Telephone service
  TAM
4. Gaddess
  Bun-Bun-Bun
5. Cain
  さつき病 Satsuki Byo
  1983 ADK Omnibus Vol.1 より
6. Henshin Kirin 変身キリン
  熱血サーカス少年 1980
7. B-2 UNITS
  Demo 4 820426 NHK509スタジオ
8. Les Rallizes Dénudés
  70's Live
9. Contortions
  I Don't Want To Be Happy
  1977 1ST LIVE (Dr. Chiko Hige, Bass Reck)
10. Teenage Jesus And The Jerks
  Closet 771115 (Bass, Reck)
11. Friction
  790430 京大西部講堂
12. BoysBoys
  800501 クラブモダン
13. Pain
  Demo Tape
14. The Original Ultra Bide
  1979 Kid Ailack Hall
15. Heidinasch
  Early 80's ソノシートAoi Sora
16. Birei 美れい 都市通信より
  悲しい町で
  岩本 清顕在籍 1980
17. Gilles De Lais 811217 PICT
18. Fushitsusha
  Early 80's ヘブン創刊号付録カセットより
19. Kogen No Muse
  北条美奈子  Words By太田螢一
  1984
20. Jagatara
  Tango
  無差別テロ
  ヴァギナFUCK
  810419 yaneura
21. Aburadako
  Genbaku
  1983京都磔磔
22. Michiro Endo(THE STALIN)
  聖なるかな願い
  闇のカーニバルに捧げる歌(カノン)
  1981年頃


Japanese Punk New Wave Rare Tracks vol.5 1978-1985

1時間37分34秒

1. MANDRAKE 田島が原大野外フリーコンサート7809
2. Tolerance LIVE 801108
3. P-MODEL FM SENDAI 810418
4. GOZEN YOJI Kagurazaka Explosion 801119  vo.HAINO KEIJI
5. MACHIDA MACHIZOU With RENZOKU SHASATSUMA STREET CELEBRATE 821231 "甘美陰鬱" "G線上のアリア" いずれも連続射殺魔の曲
6. ILL BONE LA MAMA 840224
7. PHEW "終曲" LOFT with Gunjogacrayon+SAKAMOTO RYUICHI<PASS EXPRESS#1> 800319
8. PHEW with bikke MEGURO ROKUMEIKAN 810705
9. TEN-NO Flexi
10. MIN HISAKO with TEN-NO gate of heaven 1985
11. D-DAY 1985
(((bonus track
12. AGI YUZURU 7"俺らは悲しいウィークエンドヒッピー1970?


ジェニーはご機嫌ななめPV /初期の日本のニューウェーブ・パンク系特集 Japanese punk new wave Techno Pop 1978-1984 TV

1時間16分16秒

1. 11PM 野際陽子セックスピストルズを語る
2. Haruophone 1978
3. Anarchy 1980
4. Chakra 1980
5. P-Model 1980
6. AKIKO YANO 1978
7. Plastics 1976?-1980
8. Juicy Fruits 1980
9. Hikashu 1980
10. The Rokkets 1979?
11. The Roosters 1981
12. Machizo Machida 1982
13. Ankoku Tairiku Jagatara 1982
14. The Stalin 1982
15. Zelda 1982
16. Togawa JUN 1984

ポストパンク
聴くと仕事が
はかどりマス

Ongaku 80 - Alternative Waves From Japan (Vinyl)

49分

1. EP-4 - Robothood Process
2. Ryuichi Sakamoto - Riot In Lagos
3. Lizard - Modern Beat
4. Portray Heads - Elaborate Dummy
5. Gunjogacrayon - ム
6. Phew - Urahara
7. Tako - 人質ファンク
8. Daisuck & Prostitute - ジグラットの魔女狩り
9. Shinobu - Earth
10. PTA's - Woo-Guy After Dark
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【総力特集④】最新CD海外レビュー:キカンジュ・バク & シチズンズ・オブ・ノーホェア『正義はない=正当化』『国家が刺激したストックホルム症候群への反乱』

2020年05月14日 02時02分31秒 | 素晴らしき変態音楽


The Something Else! DECEMBER 25, 2019
BY S. VICTOR AARON Original Article

Kikanju Baku and Citizens of Nowhere – ‘No Justice = Justification’ and ‘Revolt Against State Stimulated Stockholm Syndrome’ (2019)

Ethnicity Against The Error ‎– 003 / 2 × CD, Album, Limited Edition, Numbered / Released:Nov 2019

Revolt Against State Simulated Stockholm Syndrome
1-1 The Serpent Devouring The Banker
1-2 Swamp Thing To Drain The Swamp America Worst
1-3 Riddance Of Rulers
1-4 The Go-to Guy In The Rare Instance That Subcultural Credibility Is Required Vending For Establishment Institutions / The Camae Cocksuck Complicité
1-5 Mmere Dane
1-6 Jobs-Growth-Death-Apocalypse
1-7 Mike Pompeo Assassination Strategy

No Justice = Justification
2-1 Societal Destruction And The Austerity Abattoir - Homan Square - Gezi Park - Elm House Rana Plaza - Tian Jin Crater - Moria Reception Centre
2-2 Child Killer Given A Knighthood By Thrice Disgraced Necrophile For Crimes Against Humanity (The Kushner-Kohn-Kissinger-Carcino Gen)
2-3 Knocking
2-4 Moai-Maya-Mishin



キカンジュ・バクがロスコー・ミッチェルのドラマーとして注目されるようになったのは5、6年前のことで、2014年の『Conversations I』と『Conversations II』から始まった一連のレコーディングの中でのことだ。しかし、これらのアルバムのような小規模なプロジェクトであろうと、2017年の『Bells For The South Side』のような大規模なプロジェクトであろうと、彼のパーカッション・スタイルは常に際立っていて、現代の真のオリジナルの一つである。

非常に機敏で、ほとんどが軽快な音色を多用し、ドラムと多彩なパーカッションを駆使して最前線で活躍しているキカンジュ・バクは、抜群のフィーリングを持つ大胆なドラマーである。ミッチェルやマイケル・グレゴリー・ジャクソンのような偉大な前衛アーティストとのコラボレーションの他に、ロンドンを拠点に活動する彼は自身のプロジェクトでも多忙を極めている。



バクの最新のグループは、クリス・ピッツィオコス(sax)、レグ・ブロアー(el-g)、ルーク・スチュワート(b)、イグナチオ・ルズ(noise)、マッド・スワン・フア(vo)を含む、志を同じくする音楽の異端者たちの集合体である「シチズンズ・オブ・ノーホェア(無国籍市民)」と題されている。慌ただしいレコーディング活動の中で、バクと彼の一座は『No Justice = Justification(正義はない=正当化)』と『Revolt Against State Stimulated Stockholm Syndrome(国家が刺激したストックホルム症候群への反乱)』という2枚のアルバムを録音した。この2枚のアルバムは、ひとつにパッケージされているので、2枚組アルバムと考えられる。

アートワークのレイアウトと曲のタイトルを見ただけで、バクが根本的に反体制的であることがわかるが、音楽自体が適合性や企業音楽全体への反発というメッセージを最も大きく発している。もしアリアナ・グランデが好きなら、今すぐこの場所から出て行った方がいいかもしれない。



パフォーマンス形態には3種類ある。「Societal Destruction And The Austerity Abattoir(社会的破壊と緊縮財政の食肉処理場)」 のようなフリーフォームのジャズでは、バク、スチュワート、ピッツィオコスのトリオによる30分に渡る容赦ない三者三様の即興演奏と、ランダムなエレクトロ・ノイズがルズによって投げ込まれている。「The Serpent Devouring The Banker(銀行家を食い荒らす蛇)」 も同様の音楽性を持ち、11分という短い時間の中で語られている。「Moai-Maya-Mishin(モアイ-マヤ-ミシン)」 は基本トリオのアコースティック演奏で、バクの気まぐれなアタックを披露している。「The Go-To Guy In The Rare Instance That Subcultural Credibility Is Required Vending For Establishment Institutions/Reewarding Weakness/The Camae Cocksuck Complicité(サブカルチャーの信頼性が必要とされる稀有なケースでのイケイケ野郎は確立された機関に求められる自販機 / カマエのちんぽの共犯者)」 は、この中で最もまばらだが、控えめな特徴を持つ豊かな曲。

第二のタイプの曲は、私が愛称で「部屋掃除の音楽」と呼んでいるもので、即興があまりにも混沌とし過ぎてジャズの要素が少しも入っていない濃密なノイズである(フアは、他の人たちを楽しませるために、スクリームを少し貸している)。しかし、このカオスこそがポイントであり、これは音楽の中でも妥協のないものである。「Child Killer Given A Knighthood By Thrice Disgraced Necrophile For Crimes Against Humanity(人道に反する罪で3度も不名誉を受けた死霊愛好家によって、騎士の称号を与えられた幼児殺人者)」、「Riddance of Rulers(律令者の退治)」、「Mike Pompeo Assassination Strategy(マイク・ポンペオの暗殺戦略)」などがその範疇に入る。

最後に、いくつかのパフォーマンス(「Knocking(ノッキング)」 と「Mmmere Dane(ミュメア・デーン)」)では、アッシュバー&ジ・アフリカン・レヴォリューションのリーダーとして知られてるナイルズ・アッシュバーが、バクのパーカッションとコントラバスによる簡素な伴奏で、現代のイギリスの政治やグレンフェル・タワーの火災について、気の利いた語り口で解説しているのが特徴。



怒りと反省に満ちたこの音楽のモンタージュは、捉えどころのないキカンジュ・バクの姿を描き出している。本作のような彼自身の作品を聴くと、なぜ彼の周りには多くの有名な才能が集まっているのかがはっきりとわかる。

演奏で
有言実行
キカンジュ・バク

*本作の注文はKIKANJU BAKU CONTACT FORMよりお問い合わせください。

【キカンジュ・バク総力特集バックナンバー】
【総力特集】キカンジュ・バク~爆裂ドラマーにして挑発的音楽テロリスト①出会い。ロスコー・ミッチェル、クレイグ・テイボーンとクリス・ピッツィオコス
【総力特集②】本邦初インタビュー!覆面即興ドラマー、キカンジュ・バク Kikanju Baku~Part 1:前衛ジャズと日本カルチャーへの愛を語る
【総力特集③】過激発言続出!覆面ドラマー、キカンジュ・バク Kikanju Baku インタビュー~Part 2:「僕は扇動者」SNS,U$A,ロンドンの欺瞞を弾劾する。



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【追悼? F.シュナイダー】クラフトワーク『モデル』カヴァーズ~スネークフィンガー/ヒカシュー/ビッグ・ブラック/ロベール/ラムシュタイン/カーディガンズetc.

2020年05月13日 01時12分32秒 | 素晴らしき変態音楽


クラフトワークのオリジナル・メンバーの一人、フローリアン・シュナイダーが癌のため73歳で死去したというニュースがゴールデンウィーク明けの5月7日に報じられ、国内外で大きな反響を呼んだ。彼は2009年正式にクラフトワークを脱退しているので、筆者が観た2013年の日本公演には参加していなかったようだ。オールスタンディングで3Dメガネを着用しての赤坂ブリッツ公演は、アミューズメントパークのアトラクション並みにメチャクチャ楽しいエンターテインメントだった。個人的な好みでは、初期3枚の実験的電子音楽がお気に入りだが、音楽シーンへの影響力は『アウトバーン』(74)以降のシンセポップ~テクノポップが絶大。その時代の代表作『人間解体』(78)収録の「ザ・モデル」は筆者が最も親しんだクラフトワークの曲であるが、彼らのオリジナル・ヴァージョンではなく他者のカヴァー・ヴァージョンで耳に馴染んだという特異なナンバーである。シュナイダーへの追悼文では「アウトバーン - Autobahn」を代表作として評価する傾向が高いが、筆者にとってのNo.1クラフトワーク・ナンバーは、シュナイダー作品ではない「ザ・モデル - The Model - Das Model」なのである。という訳で、天国のフローリアン・シュナイダー氏には申し訳ないが、筆者なりに追悼を捧げたい。

●クラフトワーク(1978)


78年5月にリリースされた7thアルバム『人間解体 - The Man-Machine - Die Mensch-Maschine』は、『ロック・マガジン』誌上で阿木譲が世界で初めて「テクノポップ」という言葉を使って紹介したという記念碑的作品。「ザ・モデル」は78年にシングルカットされ、その後81年に「コンピューター・ラヴ」のB面に収録されると人気となり、AB面を入れ替えて再リリースしたところイギリスでNo.1に輝いた。単調なエレクトロビートに乗るマイナーなメロディが琴線に触れ、華やかなモデルさんの人知れぬ悩みに思いを馳せる。

Kraftwerk: The Model



●スネークフィンガー(1979)


サンフランシスコの覆面コンボ、ザ・レジデンツの重要な共演ミュージシャンとして知られるスネークフィンガーことフィリップ・リスマンの1stソロ・アルバム『Chewing Hides the Sound』(79)の1曲目に「ザ・モデル」のカヴァーが収録された。レジデンツの奇妙奇天烈な世界を期待した筆者にとっては、あまりに真っ当な曲調に拍子抜けした記憶がある。ライヴ動画を観て、トレードマークのエキセントリックなスライドギターがスチールギターだったことを知り、ジョニー・ウィンター張りにスライドバーを指に嵌めて必死に練習した当時の自分を慰めてやりたくなった。

Snakefinger 09 - The Model



●ヒカシュー(1980)


巻上公一率いるアヴァンロックバンド、ヒカシューのデビュー・アルバム『ヒカシュー』(80)にも「モデル」として日本語カヴァーが収録されている。当時スネークフィンガーとヒカシューのどっちを先に聴いたのか記憶ははっきりしないが、日米それぞれの変態ロッカーがほぼ同時期にカヴァーした事実の裏には何か隠された秘密があるのではないだろうか。いつか巻上氏に尋ねてみたい。当時テクノ御三家として話題になったが、ヒカシューの不気味な笑いは、地下日本の陰鬱精神が流れている。なお、1stアルバムの現物が行方不明のため、2nd『夏』のジャケットをメインの写真に掲載したことをお許し願いたい。

ヒカシュー モデル PV



●ビッグ・ブラック(1987)


81年にデビューしたアメリカン・パンク・バンド、ビッグ・ブラックの2ndアルバム『Songs About Fucking』(87)に収録。骨太ベースにノイジーなギターが絡むオルタナロック・ヴァージョンだが、曲の基本にある哀愁のポップセンスは引き継がれており、ダウナーな演奏がヴェルヴェット・アンダーグラウンドやジョイ・ディヴィジョンに通じる。

Big Black (Seattle 1987) [05]. The Model



●バラネスク・カルテット(1992)


現代音楽演奏で名高いアルディッティ・カルテットのメンバーだったヴァイオリニスト、アレクサンダー・バラネスクが、1987年に結成した弦楽四重奏団、バラネスク・カルテットによるクロスオーバー・アルバム『ポゼスト』(92)に収録。クラフトワークは他にも4曲「ロボット」「アウトバーン」「コンピューター・ラヴ」「電卓」カヴァーされている。テクノポップの反復ビートはそのままミニマルミュージックになる。ビートルズやプログレのクラシック・アレンジより断然聴いていて違和感がない。

Balanescu Quartet - The Model (Short Circuit presents Mute 2011)



●ロベール(1993)


90年にデビューしたフレンチポップ・シンガー、ロベール(RoBERT)の1stアルバム『シィヌ Sine』(93)に収録。本国フランスではほとんどヒットしなかったにもかかわらず、渋谷系・フレンチポップスブームに乗って日本ではヒットした。ウィスパー・ボイスと姫カットの美貌は確かに日本人好みだが、ブックレットに掲載されたヌード写真の意外な貧乳に萎える。

RoBERT - Das Modell



●ジェネレーター(1996)


90年代ハウスミュージックやテクノのブームで7,80年代ダンスヒットが多数再利用(リミックス/サンプリング)された。特にクラフトワークはドイツのクラブシーンでは定番で「Das Model」も数多くのカヴァー/リミックスが存在する。いろいろ聴いた中では、ドイツの人気女性シンガーBlümchenを手掛けるプロデューサー・チームによるプロジェクトGenerator名義の96年のカヴァーが一番心地よい。

Generator Das Model



●ラムシュタイン(1997)


94年にデビューしたドイツのインダストリアル・メタル・バンド、ラムシュタインの97年のシングル曲。タイトルは「Das Modell」となっており、フランス語のナレーションで始まる。ドイツらしい硬質なデジタルメタルにアレンジされているが、展開や構成はオリジナルに忠実。今や世界的な人気メタルバンドだが、どこか野暮ったい印象が否めないのは筆者の偏見だろうか。

Rammstein - Das Modell (Official Video) HD lyrics Multilanguage Version



●ザ・カーディガンズ(2000)


90年代スウェディッシュ・ポップ・ブームの人気バンド、ザ・カーディガンズによるカヴァー。CD Maxi『For What It's Worth』(2003)に収録。さわやかなオシャレポップを期待したら、歪んだビートのインダストリアルサウンドで驚いた。この曲だけセルフプロデュースなので、本当はイメージとは裏腹に毒のあるバンドなのかもしれない。

The Cardigans - Das model



●スカラ&カロクニ―・ブラザーズ(2006)


ベルギーのモダン・クラシカル合唱団スカラのアルバム『It All Leads To This』(2006)に収録。元々ロックやポップスのヒット曲をレパートリーとしており、ニルヴァーナ、レディオヘッド、ポリス、カイリー・ミノーグなどのカヴァーもやっている。ピアノと合唱だけで演奏される「モデル」を聴くと、メロディの良さがヒットの秘訣であることを実感する。

Scala & Kolacny Brothers - Das Model


テクノポップや電子音楽でも、人の心を掴むのは「印象的なメロディ」であることは間違いない。その意味ではクラフトワークを「エレクトロニック・ダンス・ミュージックのビートルズ (the Beatles Of Electronic Dance Music)」と評価したジャーナリストは的を得ていたことになる。

世界中
みんな憧れる
モデルさん

個人的にはポール(と言えばモーリア)による「ザ・モデル」ラブサウンド・ヴァージョンを聴いてみたかった。



▼こんなロシア語のサイトを発見した。音源がダウンロードできるとか書いてあるが、”新型モデルウィルス”に感染したら怖いのでやめておこう。
70 каверов "Das Modell"(70曲の「ザ・モデル」カヴァー)

01. Rammstein - Das Modell
02. Tremolo Beer Gut - Das Modell
03. Novocaine 2001 - The Model
04. Das Reut - The Model
05. Scala & Kolacny Brothers - The Model
06. The Members - The Model
07. Ambidextrous - The Model
08. Generator - The Model
09. The Cardigans - Das Model
10. Polkaholix - Das Modell
11. Somegirl - The Model
12. Funkstar Deluxe - The Model
13. Elakelaiset - Das Model
14. Stelsi - Модель
15. Veronika Zemanova - The Model
16. Canasta - The Model
17. Digital Hero - The Model
18. Papa Dee - The Model
19. The Last Ninja - The (8-Bit) Model
20. Banda Los Breggas - Bole Rebole
21. Megabeat - The Model
22. Overproof Sound System - The Model
23. Dr. Flanger - The Model
24. The Klopeks - The Model
25. Index - The Model
26. Balanescu Quartet - The Model
27. Wunderkind - The Model
28. Moby - The Model (live)
29. Commodore 64 Orchestra - The Model
30. Malcolm McLaren - The Model
31. Warm Jets - The Model
32. Garden Eden - Das Modell
33. Brian Eno, David Byrne & Balanescu Quartet - The Model
34. DJ Murphy - The Model
35. 30-Sicks - The Model
36. Mannequin Depressives - The Model
37. Fink - The Model
38. Zoot Woman - The Model
39. Ed Starink - The Model
40. Green Hill - The Model
41. Flamman & Abraxas - The Model
42. Aqua Vista - The Model
43. Zhou Qisheng - The Model
44. Nigra Nebula - Das Model
45. Treble Spankers - The Model
46. Hikashu - The Model
47. Die Schwiegersöhne - Das Model
48. Big Black - The Model
49. Spizzenergi - The Model
50. Demolition Group - The Model (live)
51. Nullsleep - The Model
52. Ride - The Model
53. King Automatic - The Model
54. The Divine Comedy - The Model (live)
55. Electric Six - The Model
56. DJ TA - The Model
57. Snakefinger - The Model
58. Terrorvision - The Model
59. Kollo - Das Modell
60. Sky Gravity - The Model (live)
61. Dance Robots - Das Modell
62. Sopor Aeternus & The Ensemble of Shadows - Modela Est
63. Carter The Unstoppable Sex Machine - The Model (live)
64. Markus & Kristian - Hän Malli On
65. Kröger - The Model
66. Niños Del Brasil - La Modelo
67. MakroSoft - Das Modell
68. Terra Cadaveris - The Model
69. Планетарий - Модель
70. Gaudi & Nusrat Fateh Ali Khan - Dil Da Rog Muka Ja Mahi
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【特別寄稿】“パンデミックの中で生き延びる希望” (宇田川岳夫)~『春日井直樹&剛田武 - Walk 2020 / 1 /30』『春日井直樹 / VINYL MASOCHISM』レコード評

2020年05月12日 00時09分48秒 | 素晴らしき変態音楽


レコード評:宇田川岳夫(フリンジカルチャー研究家)

●春日井直樹&剛田武 - Walk 2020 / 1 / 30




DAYTRIP RECORDS:番号<DTR-LP013> 200枚限定 
定価¥2800 (税込)   
LP盤(限定100枚のみ3曲入りカセットとQRコードポストカード付)

A1 Walk 2020/1/30 Am11:38-pm12:21
B1 Walk 2020/1/30 Am11:38-pm12:21

Takeshi Goda : Walk, Noise Doll, Baby Duck, Flute-sax
Naoki Kasugai : Walk, Electronics, Noise
*recorded data - 2020/1/30 am 11:38 - pm 12:21
*recorded point - nagoya shi nakaku nishiki from nakaku osu

春日井直樹はデイトリップレコードを主宰する孤高のミュージシャン。その活動歴は長く、かつてはサイケデリックな楽曲に絶望の匂いを染み込ませたサイケデリックデスフォークともいうべき作品を発表したり、80年代メールアートを彷彿させるコラージュワークとデスインダストリアルな音の塊が見事にマッチした架空のサウンドトラックfilmmusicシリーズ、日課としている散歩の際のフィールドレコーディングを素材にして道端に廃棄されたカセットに録音し、廃棄物をコラージュしたパッケージに包んで毎日一回一作品をリリースするWalkシリーズなど、多種多様な音源を発表している。一個一個の音源はスカムな雰囲気でありながらどこかレトロな旧東欧の新聞から切り抜いて来たようなコラージュアートに包まれている事が多く、パッケージを含めて一つ一つがコレクターの心理を刺激する。本作品はWalkシリーズの特別編として、地下音楽愛好家剛田武とのコラボレーションとなっている。2020年1月30日、市街地にコロナウィルスが流行し始めた名古屋の町を春日井と剛田が夢遊病者のように彷徨い、二人の会話らしき肉声と道路を疾走する自動車の騒音や街角の雑踏、剛田の演奏するフルートやサックスとノイズドールやベビーダックといったガジェット、春日井の放つアンビエントでミニマルでありながらもどこかザラついた不安感を醸し出すエレクトロニクスとノイズが、レコードの両面を埋め尽くす。A面は取り止めのない会話から始まり、ノイズドールとベビーダックの高周波のノイズを配しながら、自動車の騒音や春日井の放つ低音のノイズが絡み合って、名古屋の町のだだっ広い道路や人気の消えたオフィス街、鬱蒼とした森を都会に展開する熱田神宮など、名古屋の街頭が脳裏に蘇る。ただしそこに流れている空気は既にウイルスに汚染されていて、何とも言いようの無い不安感が聴く者にのしかかって行く。B面はより暗く重さを増した電子音の反復に加えて、軽やかなフルートの演奏とフリーフォームなサックスの演奏が響き渡り、混沌とした風景は大須観音商店街の一角にあるケバブ料理屋やイスラム教徒の経営する雑貨店といったアジア的な無国籍の光景を見ているようだ。個人的にはB面の展開がより重々しく暗さを増し、その後に降りかかるであろう厄災の予兆のように聞こえて、80年代のMBの作品Symphony for Genocideを思い起こすような箇所もあり、非常に楽しめた。

●春日井直樹&剛田武 - Walk 特典カセット
A-1 Walk remix remixed by DJ Necronomicon 2020/4/25
A-2 Euqisumorih 1981 Mix taken from “Hiromisique”(1981/4) and “You KISS Molly”(1981/9)
B-1 Dual Improvisation Bogus recorded in Goda’s room 2020/1/26 & 2020/4/25

A-1はアルバムをサンプリングしたDJ Necronomicon aka Takeshi Goda によるDJプレイ。フリーフォームな演奏とストリートノイズ、地下アイドルなどの自由自在なサウンドコラージュ。
A-2は剛田武の80年代音楽へのオマージュに満ちた作品。自らの演奏になるであろうサイケからパンクスピリッツ溢れるギター、TGやストーンズなど若き日の剛田の心の裡に鳴り響いて止まない音楽、フリーフォームなフルートサックスの演奏は一瞬阿部薫を思い起こさせる。そういった様々な音源は遠き日の日曜日の午後のモダーンミュージックの西陽に照らされた店内に流れていたようでもあるし、吉祥寺マイナーの黒づくめの内装やギャッティのまばらな観客に向かって激しくドラムを打ち鳴らすドラマーだった秋田昌美や、その後ろでドリンクの注文をとったりしていた剛田武の気配さえ浮かんでくる。一瞬パワーエレクトロニクス的展開もあり、曲調は千変万化するのだが、なぜか全体はCome Orgの作品のようだ。
B-1はおそらくフリーフォームなインプロビゼーションを行ったものを合成して出来たトラック。ここで剛田のフルートサックスの演奏が聞けるのだが、即興演奏したものに後で剛田自身がギターを即興で演奏して、全体としての曲を構成しているようだ。ほんの一瞬だが80年代初頭に阿部薫とデレク・ベイリーがアケタの店で共演しているとしたらこのような光景が脳裏に浮かび上がり、脳内麻薬が滲み出るような感覚があったが、何処かの血管が切れたのかもしれない。
個人的にはA-2が楽しく聞けた。


★試聴・問合せ・注文はこちら
*東京・高円寺Los Apson?でも販売中!!

Naoki Kasugai(春日井直樹) / Takeshi ‎ Goda(剛田武)– Walk 2020 / 1 / 30



●春日井直樹 - VINYL MASOCHISM




DAYTRIP RECORDS:番号<DTR-LP012> 30枚限定 
定価¥1000 (税込)   
LP盤

これはレコードの形をした春日井直樹のコラージュアートである。昭和戦前から戦後の雑誌や新聞から切り抜かれた写真や文章が春日井直樹のマニアックな感性によって、1ミクロンの隙もなく配置され、貼り付けられ、紐で縛られている。紐はレコードジャケットを貫通してレコードの中心の穴を通っているので、レコードを出そうとすると紐を切らなければならない。取り出してみると、レコードは表面に縦横に傷が付けられ、音を聞くということはできないオブジェとしてのレコードであった。音のしないレコード。まさに80年代メールアートが40年の時を経て復活したような気にさせてくれる。MBもメルツバウもかつてのスカムなコラージュワークは陰を潜めてしまった現在では、春日井直樹の活動に期待したい。


★問合せ・注文はこちら

これらの素晴らしい作品を作りあげた春日井直樹そして奇跡のコラボを見せた剛田武に深い感謝を捧げたい。君たちの作品はパンデミックの中で生き延びる希望を与えてくれる。私はこの作品をステイホーム中の我が家のリビングにあるターンテーブルに乗せて、音量をいささか高めにして聴きたいと思っているが家族の理解が得られるかどうか心配なのでミキサーからヘッドフォンでモニターしながらこの文章を書いた。
春日井直樹と剛田武の作品は心ある者にはぜひ購入して欲しい。

レコードは
聴けば聴くほど
味が出る



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【総力特集③】過激発言続出!覆面ドラマー、キカンジュ・バク Kikanju Baku インタビュー~Part 2:「僕は扇動者」SNS,U$A,ロンドンの欺瞞を弾劾する。

2020年05月11日 02時06分55秒 | 素晴らしき変態音楽


キカンジュ・バクと共演したクリス・ピッツィオコスに経緯を尋ねたところ、「キカンジュはとても面白い男だよ。突然連絡をくれて、何の自己紹介もなく突然連絡をくれて、ロンドンで一緒にレコーディングをしないかと誘ってきたんだ。素晴らしいドラマーで、ちょっとウィーゼル・ウォルターに似ている。極端なほど独自の主義主張を貫いていて尊敬しているよ」との返事だった。インタビュー後半では、キカンジュ・バクが自らの主義について熱弁を振るう。かなり過激な内容だが、あえてすべて記載する。心して読んでいただきたい。

Bollock Swine-Flavescent Dittograph (feral raiding parties thwarting super-powers)


キカンジュ・バク Kikanju Baku Interview
Interviewed by 剛田武 Takeshi Goda by e-mail, April & May 2020

Part 2:「僕は扇動者で非合法の文化大使」SNS、U$A、ロンドンの欺瞞を弾劾する。

剛田武(以下TG):ロスコー・ミッチェルとの出会いは?
Kikanju Baku(以下KB):ミスター・ファントム!彼の秘密の連絡先を見つけたんだ...彼がかつて学長を務めていたミルズ大学のメールアドレスをね。その前に彼のエージェントを通して連絡しようとしたが拒否された。無暗に近づく輩をガードするためだろうね。だから僕は大学のアドレスに直接メールを送り、一か八かエレキベース奏者との30分の即興演奏の音源を添付した。これがすべてを変えたんだ。実力主義社会だよ。

ひとつハッキリさせておきたいことがある。Cafe Otoは僕とロスコーのコラボレーションとは何の関係もないんだ!僕らはCafe Otoとは全く関係なく別個に一緒にレコーディングしようと話し合っていたんだ。しかしその機会がないまま、ロスコーがCafe Oto出演でロンドンに来た時に(Otoとは別のところで)会った。そしたらロスコーが、Cafe Otoの二日目のライヴ中にタニ・タバルとのトリオで即興演奏をしないかと誘ってくれたんだ。それは彼の即断だった(その時のライヴ映像がYouTubeにあるはずだ)。

Cafe Otoは今まで僕のために何かをしてくれたことは一度もない。サポートもゼロ、オファーもゼロ、チャンスもゼロ。前衛ジャズ、ノイズ、ガンク、クレイジーでシットなアーティスト/シーン/活動に於いて、僕らが彼らよりも遥かに先を行っているから、僕らをライバルだと思っているんじゃないだろうか?僕は本当に奴らが大嫌いだし、(漢字で)「暗者女」だと思っている!他にも奴らは完全に無視している優秀で経験豊富なイギリスやヨーロッパのグループはたくさんいるし、同じように奴らが決して注目したり機会を与えたりしない日本の素晴らしいバンドもたくさんいる。
『Bells for the South Side』のライナーノーツでCafe Otoのことを書いてほしくなかった(当時僕は知らなかったし、知っていたらロスコーに書かないように頼んでいただろう)。だってそれは事実でも正確でもないから。何があっても奴らが僕(と他の人)のためにしてくれたことは何もない。

TG:マイケル・グレゴリー・ジャクソンとはどうですか?
KB:ロスコーの時と同じように、一緒にセッション/レコーディングしたいという野望を持って、彼に直接連絡したんだ。彼は快く返事をくれて、ニューヨークのVisions Festival 2015でロスコーたちと共演した後に、速攻でロスで会えるように手配した。MGJは前衛ジャズの歴史の中でも最も好きなミュージシャンの一人であり、彼のスタイル、無数のマナーや応用したシナリオ、そして彼自身のキャリアは、率直に言ってユニーク極まりない。エニグマ(謎)だね。偉大なジョー(ジョセフ)・デイリーも参加して、このアルバムの超変態的な性質を拡張してくれた...マジで良い人たちだし、勇気があって勇敢で自由だ。

N A B E G


TG:twitter、facebook、instagramなどのSNSを使わない理由を教えてくれますか?
KB:いいよ! 僕は一切のSNSを使ったことがない。SNSが個人や芸術上の健全性/独立性に対する多大な脅威/退化であることは明白だ。企業や国家の監視や侵入に晒されるセキュリティ上の意味合いは言うまでもない。それはまた、商業組織による、「生活」と芸術への巨大な権利剥奪であり、収用と侵略であり、一種の実存的で創造的な私有化と強盗でもある。さらに言えば、それらは商業的・企業的なプラットフォームやメディアだから、「人間性」、知的能力、芸術的表現、独立した思考を傷つけ、汚染し、堕落させ、安っぽくする、いわば人生や思考を「商品化」する。確かにいくつかの "短期的な "利点はあるが、大規模なおとり捜査/欺瞞/トリック/搾取なんだ。衰弱 - 不誠実 - 姦通。新種の植民地主義。

また、SNSはほとんどアメリカ製(Amerikkkan)だ。Facebook、Microsoft、Amazon、Bandcamp、Apple、Googleなど.....極度の独占である。それはノーグッド、それは危険で、不健康で、不自然だ。 - そしてもちろん -アメリカ(Amerikkka)は、最低の共通分母、最大の違反者、最も非良心的、最も無責任。危険。占領。奴隷。

僕はテクノロジーをひどく嫌っている。全部ダメという訳ではなく、大きな注意、配慮、倫理観、そして慎重さをもって使用・適用された場合は別だ。 しかし、僕のみるところでは、一般的にテクノロジーの進歩は、人間の衰退、障害、衰退と一致している。僕が好きなのは、芸術、工芸品、スキル、本能-直感-知的-賢明さであり、 テクノロジーではない。そして僕は常に、いつも自然が要素/イデオロギー/影響力の主体となることを好む。ファック・ザ・マシーン!代用ではない。依存はしない。従属はしない。

TG:トランプ氏とアメリカの現状については?
KB:トランプは、すべての-糞尿を-世の中に-垂れ流す-ケツの穴だ。何もかもが、すべてが、ひどい、恐ろしい、言いようのない、忌まわしい、嫌らしい、病的な、非常識な、浅はかな、誤った、犯罪的な、考えられない、ぞっとする。トランプ!おそらく人類史上最悪の男、猥褻、有害、不快、愚鈍、人間以下の堕落、愚劣、糞ったれ、倒錯、冒涜、狂気、非人道性、その絶対的な頂点に達している。U$Aは長い間、最悪の犯罪者だったが、トランプはそれを新たな水準、新たなどん底に拡張した。比較しようもない前代未聞のクソッタレ。アメリカは毒だ...もちろん、そこには多くの偉大で美しい人々や物事があるが、あまりにも多くの腐敗、毒性、愚かさ、排泄物がある。もうたくさんだ。

残念なことに、僕のクリエイティブなプロジェクトや仕事の多くはアメリカにあった。しかし、2017年の秋に、僕はこのクソみたいな国へ旅行することを永久に放棄・拒否しなければならなかった。アメリカの「パフォーマンス」はますます受け入れ難くなってきた。特にロスコーとのライブとレコーディングのオファーを断らなければならなくなった...僕のキャリアにとっては大きなマイナスだが、もちろん、絶対に必要なことだ。以前も恐ろしく悪かったけど、今は不条理どころではない。Fuck U$A!

Foju 浮遊 Frequency: Falciform


TG:ロンドンの音楽シーンについて教えてください。あなたの立ち位置・活動方針は?
KB:ロンドンはひどい街だよ。とんでもなく欺瞞に満ちて、堕落していて、詐欺的な街だ。誠実さがトランプ・タワーの便器と同じくらいしかない糞溜めさ。詐欺、狡猾さ、捏造された評判の街だ。

僕は完全に自己運営で自立している。シーン、業界、組織、公的な企業とは無関係で、すごく恐れられ、禁止され、ブラックリストに掲載され、無法者とされている超最下級民だ。僕のアート/作品は国際的でどこでも機能する。...それは世界の反対側のイグルーの中にいる狂人になるだろう。そして、لرُّبْع ٱلْخَالِي(翻訳不能)で僻地の警官殺しと出会って、僕たち自身のアドレナリンと憤りに突き動かされた強迫観念と衝撃と衝動のままに、成すべきことを成すだろう。 完全な無鉄砲、すべてを超えたアートだ ^0^

畜生!ものすごくたくさんの歴史/サブカルチャー/活動がある。自律的で、深遠で、異端で、非商業的で、自己決定的で、全人類的で、記念碑的。 しかし、常に最大限の真正性を持ち、妥協せず、統合されない。自己推進、自己統治、自己維持。辺境、自足自給、道なき道、地下。つまり「無法地帯」。
僕はフーリガンたちを動かす扇動者であり指揮官なんだ。集合体、レコードレーベル、イベント、流通、議決、組合...決して公式/メインストリームという認識ではなく、ただ自分たちのチャンネルを通したもの。大切なのはクオリティ、オリジナリティ、誠実さ、真正性。
いくつか名前を挙げてみよう:
Tetsubishi Gob-Stopper, Erst-while Antrum, Ethnicity Against the Error, Lo-fi or Die Rex, Jigokuki, Basayev Inductions, Melanin Momentum and the Moral Militia, the Output for Esoteric and Autonomous Art, Menstrum Mangroves, the Enclave for Aberrational Expostulation, Gosh-Glut Godatsu Disruptions, Megrim Mercurial, Blacc-Azz Mzfkrz Unincorporated, Sankofaz, the Clerisy, Bleg.

また、伝説的な中国のマルチ・インストゥルメンタル奏者のRay Manや、中国オペラ、香港の伝統音楽、中国古典音楽アンサンブル/グループ/ミュージシャンともよく仕事をしている。また、英国在住の日本の伝統芸術家、特に日本の伝統舞踊家ともよくコラボする。モンゴル、シルクロード、中央アジアのアーティストともね。

僕はロンドンの秘密で非合法の文化大使なんだ。これまでに多くのことを成し遂げ、今もなお多くのことを行い、保管庫/桶/棺桶/カタコンベから引っ張り出している。まだまだ続けるよ。

Law Facilitates Crime


Kikanju Bakuのことをもっと知りたい方は
⇒公式サイト「がき しどしゃ


がき しどしゃ
餓鬼の指導者
キカンジュ・バク

●キカンジュ・バク 新作 年内リリース予定


『Xenophilia ゼノフィリア』 Vinyl LP

Hamiet Bluiett ハミエット・ブリューイット : baritone sax
James Brandon Lewis ジェームズ・ブランドン・ルイス : tenor sax
Luke Stewart ルーク・スチュワート : bass
Kikanju Baku キカンジュ・バク : drums

Recorded in Systems Two Studios, New York, July 2016
Engineer : Jon Rosenberg
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【特報】絶賛発売中!春日井直樹+剛田武コラボアルバム『Naoki Kasugai / Takeshi Goda - Walk 2020 / 1 / 30』~COVID-19時代の地下音楽

2020年05月10日 00時28分13秒 | 素晴らしき変態音楽


Naoki Kasugai / Takeshi Goda 『Walk 2020 / 1 / 30』


DAYTRIP RECORDS DTR-LP013
定価2800円(税込)
2020.5.11 Release

限定200枚プレス
限定100枚のみ3曲入りカセットとQRコードポストカード付

80年代から活動する地下音楽家にしてDaytrip Records主宰「春日井直樹」と、『地下音楽への招待』著者にしてDJイベント『盤魔殿』主宰「剛田武」が運命の邂逅。2020年1月末、名古屋市内を共に歩きフィールドレコーディングしてお互いの演奏をミックスしたサイケデリック・インプロ・アンビエント作品。
200枚全てのジャケットがハンドメイドで作られ1枚1枚違うコラージュ・アートがほどこされております。全てが1点モノとなります。

▼裏ジャケットの例


A1 Walk 2020/1/30 Am11:38-pm12:21
B1 Walk 2020/1/30 Am11:38-pm12:21

Takeshi Goda : Walk, Noise Doll, Baby Duck, Flute-sax
(on Cassette: Guitar, Flute, Piano, Voice, Shortwave Radio, Turntable, Tape Recorder, Empty Can, Electric Motor, Alarm Clock, Toys)
Naoki Kasugai : Walk, Electronics, Noise

*recorded data - 2020/1/30 am 11:38 - pm 12:21
*recorded point - nagoya shi nakaku nishiki from nakaku osu

=特典カセット音源内容=
SIDE-A
1. Walk Remix
remixed by DJ Necronomicon 2020/4/25
2. Euqisumorih 1981 Mix
taken from "Hiromusique" (1981/4) and "You Kiss Molly" (1981/9)
SIDE-B.
1. Dual Improvisation Bogus
recorded in Goda's room 2020/1/26 & 2020/4/25



春日井直樹
80年代に謎多きカセットレーベルDD.Recordsからカセット作品を多数リリース。バンドおよびソロでサイケデリックな音楽活動を行いつつ、90年代に中古レコード店を経営、その後ライブハウス『鶴舞DAYTRIP』のオーナーとして様々なイベントを企画(現在はオーナー職から退任)。1998年にサイケデリック、ノイズ、アヴァンギャルドなどマイノリティーな音楽をメインとしたインディーズ・レーベル『DAYTRIP RECORS』を立ち上げる。近年、自らの過去~現在に至る大量の音源をアナログレコード/カセットテープ/CD/CDRでリリースしている。また、2600枚を超える自作のコラージュ・アート作品をサイトで公開している。

剛田武
1962年千葉県生まれ。1978年から「ALAMAR」「GLANDES」「鰺tation」「OTHER ROOM」「Rajio」等のバンドとソロ・ユニット「Euqisumorih」で音楽活動、「FLOWER TRIP」でTV番組『イカ天』に出演するも94年に解散。サラリーマン生活を続けながら、2005年からブログ『A Challenge To Fate』をスタートし地下ブロガーとして活動。2016年著書『地下音楽への招待』(ロフトブックス)を出版。DJイベント『盤魔殿』を宇田川岳夫らと主宰し、DJ Necronomiconとして活動する。


どちらも1960年代生まれ、10代後半に自宅録音に目覚め音源を作り始め、サイケデリックロックにハマりサイケバンドで活動。実生活の道は、方やライブハウス経営、方やサラリーマンと分かれてしまったが、常にサイケ、ノイズ、アヴァンギャルドなど地下音楽への興味を追求し続け、21世紀に入って幻のカセットレーベル「DD.Records」をきっかけに知り合った両者は、メールやSNSのやり取りでお互いの共通点を認識し合うようになった。知り合ってから4年経った2020年1月30日に名古屋でついに邂逅を果たした。当時はCOVID-19(新型コロナウィルス感染症)パンデミック発生前、ノー・マスクで錦~大須をのんびり散歩して、ケバブ屋で親密に話し合った。春日井作品のひとつの重要なコンセプトである『Walk(散歩)』の手法を継承しつつ、春日井と剛田それぞれの演奏・音源をミックスすることで、従来の"Solo Walk"を別次元(Duo)へメタモルフォーゼし、フィールドレコーディング/ベッドルームポップ/ミュージックコンクレート/アンビエント/エレクトロニクス/ノイズ/インプロヴィゼーションすべての要素を融合したサウンドアートが完成した。さらに、ジャケットのコラージュ・アート(春日井)、リミックス&カセット音源制作とポストカードのデザイン(剛田)は、それぞれがCOVID-19の自粛期間に引き籠り状態で作成された。まさに世界が経験したことない事態に震える「今」にしか生まれえない作品と言えるだろう。

詳細、通販注文はDAYTRIP RECORDS公式サイトにて。
高円寺LOS APSON?にて販売中!!、下北沢pianola recordsでも近日販売予定

宇田川岳夫氏(フリンジカルチャー研究家)によるレコード評掲載⇒“パンデミックの中で生き延びる希望” ~『春日井直樹&剛田武 - Walk 2020 / 1 /30』『春日井直樹 / VINYL MASOCHISM』


Naoki Kasugai(春日井直樹) / Takeshi ‎ Goda(剛田武)– Walk 2020 / 1 / 30



【参考音源】
実験映画「Naoki Kasugai / WALK2019/12/9」


DJ Necronomicon a.k.a. 剛田武 【愛は空っぽ Love Is Vacant MIX】



地下音楽
二人で歩けば
迷宮入り

▼割引購入も可
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【総力特集②】本邦初インタビュー!覆面即興ドラマー、キカンジュ・バク Kikanju Baku~Part 1:前衛ジャズと日本カルチャーへの愛を語る。

2020年05月08日 02時20分19秒 | 素晴らしき変態音楽


キカンジュ・バクは常に覆面、もしくは三度笠を被ったりして、決して素顔を公開していない。さらにTwitter, Facebook, InstagramなどのSNSは一切使用していない。最も詳しい情報源である公式サイト「がき しどしゃ」は意味不明な檄文ばかりである。海外の音楽誌やサイトにはCDレビューやライヴ記事はあるのだが、キカンジュ・バク本人のプロフィールに触れたものは発見できなかった。謎が謎を呼ぶこの覆面即興ドラマーの素顔を知りたいと思い、メール・インタビューを申し込んだところ、即座にOKの返事がきた。

ichiban! way cool & total arigato overload to yu for yur kind words & enthusiasm - mezamashii!!!
good grief! - hell hai! we can do an email interview wit' th quickness! its an exclusive! yu are th first to ask in a jazz orbit ever!!! yur courage & tenacity burns vivid among other lesser okubyo - omedetougoziamsu!!! ^ ^

とても喜んでくれて協力的なのは分かるが、略語と妙なローマ字交じりの文章は、果たして解読できる返答が来るかどうか、不安でもあり楽しみでもあった。質問を送ってから約一週間でロックダウン中のロンドンから届いた回答は、予想を裏切る(?)まともで知的な文章で綴られていた。ところどころ漢字やひらがな、さらに中国語やハングルが混じってはいるが、自分のことを正確に伝えようという気持ちが伝わる。その思想はときには過激に思えたりもするが、彼の確固たる信念に支えられた嘘のない言葉である事は間違いない。音楽同様に、考え方・生き方もエクストリームな「音楽テロリスト」ぶりをどこまで伝えられるかわからないが、2回に分けて訳出することにした。前半は彼のプロフィールや音楽嗜好について。

Reforester demo 1



キカンジュ・バク Kikanju Baku Interview
Interviewed by 剛田武 Takeshi Goda by e-mail, April 2020


Part 1:前衛ジャズと日本カルチャーへの愛。

剛田武(以下TG):生まれを教えてください。
Kikanju Baku(以下KB):〔なぜか中国語で〕分類分類信息.氏族的秘密.(=その情報は一族の秘密だ)

TG:初めての音楽体験は?
KB:正直なところ、正確には覚えていないけど、音楽は常に僕の周囲にあったし、僕の中にもあったんだ。

TG:子供の頃、どんな音楽が好きでしたか?
KB:手に入るものはなんでも聴いたよ。周りにあるたくさんの音楽、特にアフリカとラテンアメリカ・スタイルの音楽。ZZ Top、Stanley Clark、Al De Miola、Graham Central Station、Tower of Power、それからCameo、Rick James、Michael Henderson、Mary Jane Girlsなどその頃流行の屑ファンク。その後、もっと自分自身の意思で聴いたのは、Ice Cube、Geto Boys、Public Enemy、Lench Mob、Dre Dog,Dayton Family、Poison Clan、Lunizなどのラップ。

TG:いつ、どのようにしてドラムを叩き始めたのですか?
KB:6歳で最初のドラム・キットを手に入れた! でも、どうやらその前からどんな物でもぶっ叩いていたらしい。

TG:最初にやったのはASHIAIPというグラインドコアバンドだと思いますが、いつ、どのようにしてバンドを始めたの?
KB:ドイツの奥地でMr. MeinhofとMad Ghaziと一緒に結成した。2003年だったかな?最初にアナログ・レコードをリリースしたのがASHIAIP(Ariel Sharons Head In An Industrial Press)だったんだ。でも、その前には「しぬ マザーファッキング うじむし」というバンドで2作リリースしている。他にもグラインドコア、スラッシュ、デスメタル関連のバンドをがいくつか前にやっていたよ。

▼「しぬ マザーファッキング うじむし」のリイシュー音源は画像をクリックでダウンロード可能。


TG:ジャズや即興音楽に興味を持ったきっかけは?
KB:いつも即興でやっていたんだ...他の何よりも前からね。前衛ジャズは14年ほど前に範囲を広げて発見したんだっけな?... ノイズコアやグラインドコアが商業化して停滞してきた。疲弊したジャンルに不満を持って、新鮮な刺激を求めて他の音楽を探し始めたんだ。 そして(60,70年代の)前衛ジャズに偶然出くわして、追加の外挿法を経験したって訳さ(笑)。

TG:好きなドラマー/ミュージシャンは?
KB:ああ...難しいな...影響と好き嫌い、前と後...でもチェックしてみてくれ...初めに好きになったのは最もキネティックな時代のOGパワー・ドラマー達...Alphonso Mouzon、 Tony Williams、 Billy Cobham、 Narada Michael Walden。そのあとは何といってもBarry Altschulだね。
また、ジャングルやドラム・ファンクにも大きな影響を受けたよ...ドラムンベースはあまりにも単調だったけど、後のブレイクコアやグリッチが大きな励みになった。”(ブレイクビーツなど)機械によるビート”に多大な刺激を受けたよ。マシングラインドとサイバーグラインドは根本的な影響をもたらした。90年代の終わりからミレニウムの幕開けにかけて、非常に小さいながらも劇的なマイクロ・ムーブメントが意義を持った特別な瞬間があったんだ。
90年代初め~中期のメタルに戻ろう。Pete Sandoval(Morbid Angel)、 Paul Bostaph(Slayer)、 Dave Lombardo(Slayer)、Suffocationのメンバー全員(最近の彼らがどの程度のレベルかは分からないが)など。その流れで僕が注目したいドラマーはDim MakのBrandon Thomasだね。彼はテーブルを丸ごと割ってしまったんだ!
奇妙に聴こえるかもしれないが、僕のプレイに一番インスピレーションをくれるのはサックス奏者なんだ。Sam Rivers、Roscoe Mitchell、Dewey Redman、 Marion Brown、 Archie Shepp、 Kenneth Terroade、そしてEddie Harrisのヴィヴィッドで妥協のない演奏は最高だね。
確かにバトゥカーダ(サンバの一種)など、それにもましてアフリカの集団パーカッション、特にFuji & JuJuなども好きだけど、別々の打楽器を持った複数のミュージシャンが集団で同時に演奏していることを、僕は一台のドラム・キットに"変換”して、ソロで演奏しているんだ。
様々なジャンルに亘ってあまりにも多くの素晴らしいミュージシャンがいるのですべてに言及することはできないけど、Chinbat Baasankhuu & Farida Mohammad Ali、Sonia M'Bareck & Aman、Estampie、Al Andaluz Projectをチェックしてほしい。

Reforester demo 2


TG:日本文化に興味を持ったのはいつ、どのようにして?
KB:もともと東洋が好きだった。日本.........うーん.........かなり幼い頃に、セガ、ニンテンドー、「忍 -SHINOBI-」、「悪魔城ドラキュラ」、「スノーブラザーズ」、コナミなどの家庭用ゲーム機で無意識のうちに日本を知った。そして「アキラ」や「バトル・エンジェル(銃夢)」や忍者関連の漫画。幼少期に琉球列島出身の親友の影響で古武道を始めた。忍術にも興味を持ち、その後も友人や恋人のような交流を続けている。

90年代後半以降、たくさんの日本のガンク、ノイズグラインド、ノイズユニットとプロデュース、リリース、コラボレーションをしている。ひみつキング、Final Exit、OPS-PSF、World、Wage-Slave Exchange、Sewage、Government Alpha、 the crazy Kanai brothers、 Sadistic Lingam Cult など。日本のノイズコア、グラインド、ノイズのディストリビューション、トレード、売買をしている(今でも”Gobbledy-Gunk”を通してやっている)。 だから、かなり早い時期から日本との交流は続いているんだ。

▼通販サイト「Gobbledy-Gunk」へは画像クリックでリンク。


TG:好きな日本の文化、音楽、テレビや映画、ゲームは?
KB:ああ、たくさんあるよ。ダーティペア(オリジナル版)、木城 ゆきとバトルエンジェル/銃夢、池上 遼、三浦 建太郎&ベルセルク、松永 豊和、桂 正和、塩崎 雄二、エンゼルコップ/板野 一郎、奥浩哉&クレイジー、ガンツ、山口 譲司/バース、園田 健、梅津 泰臣&他にもたくさんの漫画からインスピレーションを受けている。あと、絶対に大好きな浮世絵。
大島ゆかり(アクション女優)は最高の一人。今でも恋している。初見 良昭(武術家)はとても重要な存在であり、尊敬していた。

山下洋輔トリオは 凄まじい!! 詩人の白石かずこ、最も爆裂していたころの日野元彦、そして寺内タケシ。日本の伝統音楽もたくさん聴いているけど、歌舞伎や能よりも民謡、特に三味線と女の歌手がいいね。
演歌も素晴らしいが、とても古い時代のものしか聴かない。特に好きなのはいしだ あゆみ。素晴らしい歌声ともう一人の”好きぴ! ^0^”
神道も魅力的だ。修行するのではなく、風習、神、神楽、民俗学、神話、特に鬼やカラス天狗。浮世絵では特に歌川 國芳が好き。
サムライスピリッツ 1 & 2 forever yo!
他にもたくさんある。

TG:ところで、Kikanju Baku(キカンジュ・バク)というニックネームの由来は?
KB:これは本名だよ! アフリカの名前なんだ。でも日本語訳があるのは知ってるよ―― 〔韓国語で〕기관총!(=機関銃) ダカダカダカ!

キカンジュ・バク
本名だとは
サプライズ

Part 2では思想面について語ってもらおう。

Reforester demo 3


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【総力特集】キカンジュ・バク~爆裂ドラマーにして挑発的音楽テロリスト①出会い。ロスコー・ミッチェル、クレイグ・テイボーンとクリス・ピッツィオコス

2020年05月07日 00時24分50秒 | 素晴らしき変態音楽


Kikanju Baku(キカンジュ・バク)という奇妙なミュージシャンを初めて知ったのは、シカゴ派フリー・ジャズを代表するリード奏者ロスコー・ミッチェルの2014年のアルバム『Conversation』だった。2013年9月カリフォルニアのスタジオで録音されたトリオ編成の2枚組アルバム。ニューヨーク即興シーンで活躍するピアニスト/キーボード奏者のクレイグ・テイボーンと共に参加しているドラマーがキカンジュ・バクだった。

Roscoe Mitchell With Craig Taborn And Kikanju Baku ‎/ Conversations I
(Wide Hive Records ‎– WH-0317 / 2014)


Roscoe Mitchell With Craig Taborn And Kikanju Baku / Conversations II
(Wide Hive Records ‎– WH-0319 / 2014)


ジャケット写真ではニット帽で顔を隠していて人種も国籍も不明だが、日本語ローマ字風の名前から,2000年代に海外でも活躍した日本人DJ/トラックメイカーのDJ Bakuを思い起こし、グラフィックアート風のジャケットも相まって、クラブ/ソウルジャズ系かと勘違いしてしまった。しかしレコードに針を下した瞬間から超ハードコアなフリー・インプロヴィゼーションの嵐に巻き込まれ、驚く以上に歓喜に震えた(当然ながらロスコー・ミッチェルがクラブ・ジャズをやるわけがない)。何よりも三者が対等に渡り合う緊張感とスリルに快感中枢が刺激された。特にキカンジュ・バクのドラムは、情念的なアメリカのフリージャズよりもヨーロピアン・フリー・ミュージックに近いクールかつアブストラクトなスタイルを持ちながらも、従来の即興音楽とは異なる物音/ノイズ的なトラッシュ感覚にあふれており、それに刺激されたように当時73歳のロスコー・ミッチェルが年齢・芸歴を感じさせない瑞々しいプレイを聴かせる。理知的な印象があるクレイグ・テイボーンの理性を投げ捨てたような激情ピアノも面白い。

Roscoe Mitchell /Craig Taborn/Kikanju Baku - Darse



その3年後、2017年にECMからリリースされたロスコー・ミッチェルの2枚組アルバム『Bells For The South Side』は、2015年9月シカゴで開催されたAACM50周年記念コンサートでミッチェルの4つのトリオのメンバーが一堂に会したライヴ録音だった。

Roscoe Mitchell /‎ Bells For The South Side
(ECM Records ‎– ECM 2494/95 / 2017)


ここでも、クレイグ・テイボーンとともにキカンジュ・バクが参加し、タイショーン・ソーリー、ウィリアム・ワイナント、タニ・タバルといったベテラン・ドラマーの向こうを張って爆裂プレイを聴かる。ロスコー・ミッチェルはライナーノーツでキカンジュ・バクとの出会いをこう語っている。
「ロンドンのCafe Otoに出演した時、ロンドンの若いドラマー、キカンジュ・バクが一緒にプレイしたい、という大胆なEメールを送ってきた。添付されていた彼の音楽を聴いたら強烈な印象を受けて、Cafe Oto第二夜ジョン・エドワーズとタニ・タバルとのトリオ・ライヴに彼を呼んで共演した。コンサートのすぐ後に、90年代後半から私のバンドでコラボしているクレイグ・テイボーンを加えてトリオを結成したんだ。」
大胆な売り込みが功を奏した異例の抜擢だが、それはキカンジュの演奏の素晴らしさの証明である。

Roscoe Mitchell – Bells for the South Side



奇妙な名前と激烈ドラムは心に刻まれたものの、それ以上キカンジュ・バクのことを調べることもなく2年半が経った今年の4月初旬、新型コロナウィルス感染拡大予防の自粛期間の徒然にクリス・ピッツィオコスの近況を調べていたところ、聞いたこともないアルバムにピッツィオコスが参加していることを発見した。それが2019年11月リリースの『Kikanju Baku And Citizens Of Nowhere / No Justice = Justification』だった。まさかピッツィオコスとキカンジュ・バクが繋がるとは驚きだった。しかし、そもそもクリス・ピッツィオコスとNY即興シーンを筆者が"発見"したのは、メアリー・ハルヴァーソン経由で知ったドラマー、ケヴィン・シェアをYouTubeで検索していて偶然出てきた動画だった。即興だけに偶然の連鎖で、今回の"繋がり"は必然かもしれない。

Kikanju Baku And Citizens Of Nowhere ‎/ No Justice = Justification
(Ethnicity Against The Error ‎– 003 / 2019)


正確には『Revolt Against State Simulated Stockholm Syndrome』と『No Justice = Justification』のCD2枚組。キカンジュ・バクの自主レーベルEthnicity Against The Errorから2019年に限定500セットでリリースされた。クリス・ピッツィオコス(as)、ワシントンDC出身のベーシスト、ルーク・スチュワート(b)とキカンジュ・バクからなる「コンカッション・プロジェクタイル・トリオ Concussion Projectile Trio (脳しんとう発射トリオ)」、バクとMad Hwa(vo)、Reg Bloor(g)、886VGことIgnacio Ruz(noise)による「コンダイン Condign(尊厳)」、バクとNils Asheber(spoken words)のデュオの3組の演奏が収録されている。コンカッション~は2018年1月にロンドンのバクのルーム・スタジオで録音された音源。完全即興による荒削りながらもエネルギッシュな爆裂プレイは、2015年に初めてピッツィオコスを知った時の衝撃を思い出させてくれる。コンダインはジャンクでローファイなノイズコア、Baku/Asheberは即興アジテーション。戦場・軍隊・難民・差別をテーマにしたアートワークやタイトルは、初期のパンク、レゲエ、ラップ/ヒップホップなどのRebel Music(反逆の音楽)に通じる。

Condign – (Abrasions one) Kikanju, Ruz, Captain Gorgon; early stages outpourings, Ldn 2018


キカンジュ・バクの公式サイトを見ると、同様に政治や犯罪、社会問題に関連する過剰なステイトメント(声明)に溢れており、日本人には(おそらく英語圏の人でも)理解困難な単語や表現のオンパレード。彼が主催したイベントやコンサートの写真も掲載されており、多様な文化背景を持つ人々が集まるDIYなスタイルであることわかる。日本語やハングルを交えたB級エログロ・ナンセンスなグラフィックも文化的ミクスチャーの表れだろう。秘密結社的な自主レーベルから数多くの作品をCD,CD-R,カセットテープでリリースしており、様々なプロジェクトが収録されたコンピレーション作品も多数あって、内容の解読に苦労する。こうした訳のわからなさ・混沌・曖昧性は、地下音楽の醍醐味のひとつであり、カオスを提示する挑発的な音楽スタイルと共に、地下音楽愛好家の興味を惹いて止まない。



<Selected Discography>
Kikanju Baku, James Fei ‎/ No One Teaches The Snake To Strike

(Ethnicity Against The Error ‎– 002 / 2017)

ロスコー・ミッチェルとの共演で知られる台湾生まれのマルチ・リード/エレクトロニクス奏者ジェイムズ・フェイとのデュオ作。

Michael Gregory Jackson - Kikanju Baku - Joseph Daley / Endogeny & Exogamy
(Ethnicity Against The Error ‎– 001 / 2015)

オリヴァー・レイクやデヴィッド・マレイとの共演で知られるギタリスト/シンガーソングライターのマイケル・グレゴリー・ジャクソンと、サム・リヴァースとの共演でしられるチューバ奏者ジョセフ・ダレイとのコラボ作。

Concussion Projectile Trio / Enko Ecto Explo ep
(No Label self release / 2018)

NY即興シーンの雄クリス・ピッツィオコスとワシントンDC出身ベーシスト、ルーク・スチュワートとのトリオの4曲入1st EP。
なんと下記リンクから無料ダウンロード可能。
Enko Ecto Explo

公式サイトでさまざまな音源が試聴・ダウンロードできる。
KIKANJU BAKU がき しどしゃ

キカンジュ・バク
叩くドラムは
機関銃?

これから数回にわたってこの武闘派ドラマーの謎に迫っていく。乞うご期待!

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【灰野敬二生誕後夜祭】動画・音源で聴く灰野敬二ライヴ・フルセット全5公演+α、約7時間半。

2020年05月05日 02時32分26秒 | 灰野敬二さんのこと

撮影:船木和倖

2020年5月3日(日)は毎年恒例の高円寺ShowBoatで『灰野敬二生誕公演』が開催される予定だった。特に今年は彼の美学の核となるロックバンド「不失者」の特別公演として6人のゲスト・ミュージシャンを迎えてのコラボレーションという初の試みになる予定であったが、新型コロナウィルス感染症による緊急事態宣言に伴い、延期になったのは既報の通り。

その代わりという訳ではないが、5月3日に海外のストリーミング・チャンネル「Home Cooking」にてダニエル・ブランバーグとのコラボレーション映像作品『シルヴァー・ディナー』が公開されたのでご覧になった方も多いだろう。しかしやっぱり生誕の日はライヴを観なきゃ満足できないファンも少なくないに違いない。筆者を含めそんな方のために、2018年~2020年のフルセット動画・音源をまとめてみた。全部観ると約7時間半。おうち時間のおともにお楽しみください。

2020年
2月9日(日) Pirelli HangarBicocca, Milan, Italy
Cerith Wyn Evans - Sound performance “….the Amplifying Gas”
1時間43分

灰野敬二 Keiji Haino Sound Performance Live @ Pirelli HangarBicocca (February 9th 2020)



2019年
4月7日(日) Zebulon, Lon Angeles, USA
Keiji Haino: A Night of Hurdy-gurdy Music
1時間8分

Keiji Haino - Hurdy-Gurdy Live in Los Angeles, 04.07.19 - Zebulon



2018年
11月11日(日) 東京 高円寺メウノータ
灰野敬二 ソロライブ
49分
(音声のみ)
Keiji Haino live Audio @ Meu Nota 11NOV18(49:29)



9月15日(土) Folkteatern, Gothenburg, Sweden
iDEAL20 Keiji Haino Solo Performance
48分

Keiji Haino live Folkteatern 2018.09.15



4月1日(日) De Studio, Antwerp, Belgium
Keiji Haino/Heather Leigh/Peter Brötzmann European Tour 2018
1時間30分

Peter Brötzmann - Heather Leigh - Keiji Haino (Live @ De Studio, Antwerp, April 1st, 2018)



PLAYLIST:UK NTS Radio KEIJI HAINO
TOKYO, 21.05.19 With KEIJI HAINO
1時間30分
 
(写真をクリック)


"An enigma of the Japanese avant-garde digs far and wide for a ninety minute long show, featuring everything from Armenian opera, to southern blues & European medieval music."
"謎多き日本の前衛音楽家が、アルメニアのオペラからサザン・ブルース、ヨーロッパの中世音楽まで、あらゆるジャンルの音楽を90分に渡って披露する。"

TRACKLIST
Koku Nishimura - Choshi (Myoan Shinpo Ryu)
Melania Abovian - Dle Yaman
Lusine Zakaryan - Sourb-Sourb
Emahoy Tsegué-Maryam Guèbrou - The Homeless Wanderer
Louisana Red - Sweetblood Call
Robert Pete Williams - It's A Long Old Road
Russ Garcia - Venus
Terance Casey - Song Hits Medley
Connie Stevens - Blame It on My Youth
Andrea Carroll - It Hurts To Be Sixteen
Ural Thomas - Smile
New York Art Quartet - Sweet/Black Dada Nihilismus
Asnakech Worku - Tche Belew
Sequentia - Germany_ Anon. 9th c. - Thes abet er ubar woroltring
A. Forqueray / Ch. Dolle, Wieland Kuijken • Sigiswald Kuijken • Robert Kohnen - Pieces de viole, Op. 2: Suite No. 2 in C Minor: V. Sarabande
Lola Kiepja - Laments (No. 43 and 44)
Quinteto Violado - Vaquejada
Freed - Girlfriend
Alan Wilson - On The Road Again
Humble Pie - Charlene

灰野さん
お誕生日
おめでとう

【有料動画】
FOD『PARK』 灰野敬二
-LIVE- ▼ 1:ギターセッション 2:パーカッションセッション 灰野敬二 時間:44分
-TALK- 灰野敬二 インタビュアー:松永良平 時間:31分

詳細はFOD『PARK』配信ページ
http://fod.fujitv.co.jp/s/genre/music/ser0130/



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