A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

遂に完結~Hair Stylistics「Big Audio Dynamite Shit」

2009年03月21日 00時30分00秒 | 素晴らしき変態音楽
昨年の4月から始まった月刊ヘア・スタイリスティックスの完結作が届いた。

タイトルはクラッシュのミック・ジョーンズがやっていたバンド名のもじりだろうか。例によって単なる言葉上のパロディーであって音的には何の関係もない。
完結編だからといって何の気負いもないのが中原氏らしい。いつものようにちょっとユーモラスな電子音が浮遊するヘアスタ流ノイズ・ワールドである。若干テクノっぽく丁寧な音作りがなされているのが違いといえるか。

気合いが入っているのはアートワークである。海外ポルノ雑誌からのコラージュはちょっと子どもには見せられないグロテスクさである。ホワイトハウス、MB以来の露悪趣味が受け継がれていることが窺える。

月刊ヘアスタのアートワーク原画を中心とした、中原昌也「ペインティング/ペンディング展」が3月27日から外苑前の「On Sundays」で開催される。ヘアスタまたは中原氏にちょっとでも興味のある人は観に行くことをお薦めする。
boid HP

中原さん
一年ホントに
お疲れさん

ヘアスタに対抗したのか、メルツバウの13ヶ月連続リリース「日本の鳥シリーズ」が始まった。勿論予約した。





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渋谷タワレコ漫遊記

2009年03月20日 01時19分44秒 | Weblog
最近の通勤の友はゆらゆら帝国だ。先日までヘアスタだったが。

ゆら帝のメジャー全アルバムをiPodに入れて聴きながら片道30分徒歩通勤している。
何度聴いても新しい発見がある。「19か20」のギター・ソロがとても素晴らしいとか、「ドア」が凄くドラマチックな歌詞だとか、今回聴き返して印象に残った。

今日は帰りにタワーレコード渋谷店に寄った。先日のライヴが印象的だったキノコホテルのDVDを買おうと思ったのだ。ポイントも丁度2000円分溜まったしね。しかし品切れで取り寄せになってしまった。この3連休のあいだに楽しもうと思っていたから残念。

6Fクラシックフロアの現代音楽コーナーで高橋アキの3枚組を見つけ欲しくなるが我慢。
5Fジャズフロアのアヴァンギャルド・コーナーでは"たま"のメンバーも参加したパスカルズというほのぼの系のバンドのCDを試聴。観覧自由のインストア・ライヴが3月29日にあるから観に来ようかと思う。

帰ろうかと1Fへ降りたところでフリクションのインストア・ライヴのチラシを発見。3月25日リリースの新作「DEEPER」予約者のみ観覧できるそうだ。早速2Fへ戻り予約。整理番号は104番だった。

予約コーナーに「風とロック」の最新版が積んであり、丸々一冊チャットモンチー特集。しかもブ厚くなって200ページ以上ありそうだ。写真満載で後々貴重になるだろうから3冊ゲット。今日から配布らしい。ラッキー!
チャットモの「告白」は試聴しただけだがなかなかいいアルバムだ。レンタル解禁になったらTSUTAYAで借りようっと。チャットモは何故か所有欲が湧かないのだ。
風とロック HP

タワレコ渋谷はいつ来ても何か発見があるから面白い。

タワレコの
ポイント貯めて
得をする

最近また中原昌也氏の「作業日誌 2004~2007」を読んでいる。



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モータウン50周年

2009年03月19日 00時20分39秒 | こんな音楽も聴くんです
レコード・レーベルで創立50周年というとモータウン・レコードもそうだ。

1959年デトロイトでベリー・ゴーディー・ジュニアによって設立されている。モータウンという名は自動車産業で知られるデトロイトの別称「Motor Town」より。
スティーヴィー・ワンダー、スモーキー・ロビンソン、ダイアナ・ロス、マーヴィン・ゲイ、テンプテーションズ、ジャクソン・ファイヴ、コモドアーズなどブラック・ミュージック/ソウルの歴史を語るには欠かせないレーベルだが、私はブラック・ミュージックは苦手である(ジャズ、ブルースは除く)。

物心付いた頃より心惹かれたのは白人によるロックだった。パンクも基本的には白人の音楽だったし、その後のオルタナ、ブリットポップ、テクノ、ノイズなども黒人は少数派だった。
ソウルやファンクを聴くと流石に黒人のリズム感の素晴らしさやソングライターとしての才能は理解できる。しかしどこかに"これは自分の音楽じゃない"というわだかまりがあるのだ。どう頑張っても黒人には勝てない、というコンプレックスの現れでもあるのだろう。

モータウン
アルバム一枚
持ってません

黒人のハーシュ・ノイズ・アーティストがいたらぜひ観てみたいものだ。



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アイランド・レコード50周年

2009年03月18日 00時41分42秒 | こんな音楽も聴くんです
アイランド・レコードはジャマイカ生まれのレコードレーベルで、イギリス人クリス・ブラックウェルにより、1959年に設立された。

初期はレゲエミュージックを主に送り出していた。1964年ミリー・スモールの『マイ・ボーイ・ロリポップ』をヒットさせスカのリズムを世界に広めた。
スティーヴ・ウィンウッドと出会いロックへ方向性を変える。1962年、ブラックウェルが学生時代を過ごしていたロンドンにイギリス法人を構え欧州での活動を本格化。キング・クリムゾンやロキシー・ミュージック、エマーソン・レイク&パーマーの英国内での配給も行った。同時にボブ・マーリーも輩出し、レゲエミュージックを世界的なものにするという設立当初の目的も成し遂げている。

私が好きなのは60年代イギリスのサイケ~プログレの名盤を多く排出していることだ。キャット・スティーヴンス、ニック・ドレイク、ニルヴァーナ(カート・コバーンのじゃないよ)、クウィンテサンス、スプーキー・トゥース、グリムスなど地味ながら英国ならではの味わいのある作品をリリースしてきた。その姿勢はU2やポール・ウェラーを擁する現在に引き継がれている。

アイランド
椰子の木マークに
憧れた

今年5月にはスプーキー・トゥースやトム・トム・クラブも再結成され、1週間にわたる50周年コンサートがロンドンのシェパーズブッシュ・エンパイアで開かれるそうだ。



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郵便局のバカヤロー!

2009年03月17日 00時45分24秒 | どーでもいいけど
イタリアへ航空便でCDを送った。またMySpaceで知り合ったノイズミュージシャンとCDのトレードをするのだ。

いつもなら段ボールに挟んで頑丈に梱包するのだが、送料も高いので、今回はプチプチで包んで普通の封筒にしてみた。
朝通勤途中に渋谷の道玄坂にある郵便局に持ち込むと、送料はいつもより高い670円だと言う。一瞬疑念が心をかすめたが、送料の値上げがあったのかも、と考えて素直に支払った。
しかしおかしいと、会社でインターネットで調べてみたら、国際郵便には定形外普通郵便の他に小型包装物というのがあり、それだと420円で送れたことを知った。確かに私の勉強不足が悪いのだが、そんな安い方法があるのなら窓口で教えてくれてもいいのではないか。非常にムカついた。民営化してもこんなちょっとしたサービスも出来ないんじゃ最低だ。
それより窓口でもっと安い方法がないか尋ねなかった自分のふがいなさに余計腹が立った。

航空便
安く送れりゃ
皆満足

ブログに書いて少しすっきりした。でもあ~やっぱりムカつく! 
250円の差はシャレにならない。




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キノコホテル@新宿 JAM 2009.3.15 (sun)

2009年03月16日 01時17分19秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界
DVD「キノコホテルの夜明け」発売記念公演「サロン・ド・キノコ~キノコホテルのすべて~」。

会場に入ると、珍しく前の方に椅子が4列ほど並べてある。ステージは風船や銀モールで飾られており、学芸会っぽい雰囲気。

最初にキノコ学級と名のる制服姿の女子高生バンドが一曲演奏。この日の為の企画モノのようだ。
続いて本来のサポートアクト、マキタ学級が登場。39歳のマキタスポーツという名前でピン芸人としても活動するvo,gを中心とする男性トリオでコミックバンド風。ミスチルの替歌やアリスのカヴァーで盛り上げるが、キノコホテルとの関係は不明。面白かったけど。

いつの間にか会場は後ろまで満員になっている。80%が男性。キノコホテルにはまだ女性ファンは付いていないようだ。

いよいよキノコホテルの登場。2部構成とのことで第1部はふわっとしたサイケ調の衣装。DVD収録時、また私が観た昨年夏からgとdsが変ったが、新メンバーも実力者でしっかりとホテル従業員としての役割を果たしている。前回観た時は常に上から目線だった支配人(リーダー/vo,key)のアリアンヌ東雲嬢が妙に明るくなりバンドの雰囲気もオープンな感じになった。やはりDVDをリリースした自信の表れでもあるのだろう。7曲程演奏して15分間の休憩。

第2部は映像通りのミニのミリタリールック。出世曲「真っ赤なゼリー」を含む10曲を演奏。途中マリアンヌ嬢が客席に乱入して歌ったり、キーボードの上に登ったり(紫のパンティが眩しかった!)魅惑のライヴを展開。新加入のギタリストのファズを多用したサイケギターもいい。アンコールを2回もしてくれて大満足。

夏にはアルバムをリリースするそうだ。楽しみ~。
キノコホテル HP (New)

キノコ食い
幻覚見たよな
夜だった

日本のガールズ・ガレージ・シーンでは頭ひとつ抜け出したような気がする。



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ジョアン・ミロ展@大丸ミュージアム東京

2009年03月15日 02時02分38秒 | アート!アート!アート!
「PARADE of OBSESSIONS(執着の行列)」と題された待望のミロ展を観てきた。

1960年代以降、ミロが老境に差し掛かった時代の作品展だ。「性」「天体」「地球」「鳥」の4つのテーマ(執着)に分けられた展示は、この陽気で難解さの少ない前衛芸術家の円熟したスタイルを理解するのに役立った。
鮮烈な色使いと思い切りデフォルメされた造形に、天真爛漫な子どものような感性が漲った70点余りの作品。絵画だけでなく彫塑作品もあって興味深い。「希望の星を取り囲む鳥たち」「ガミガミ女と月」「太陽の崇拝者」「飛行秤」「夜中の野蛮人」「カボチャ」「力強い思想家」「月…の発作」など作品タイトルがユニークだ。
「鳥」「星」「女」をテーマにした作品が多い。また「三本毛」として毛が三本ある肖像も思わず頬が緩む面白さ。
こんな楽しい作品を次々産み出したミロは90歳まで長生きをした。子どもの心をいつまでも保ち続けた証拠だろう。
いつまでも観ていたくなる展覧会だった。
ジョアン・ミロ展 HP

ジョアン・ミロ
あなたの名前
借りてます

ミロのユーモアはHair Stylistics(中原昌也氏)に通じるものを感じる。帰りの電車でiPodでヘアスタを聴いた。



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Bastard Noise etc.@新宿URGA 2009.3.12 (thu)

2009年03月14日 01時12分00秒 | 素晴らしき変態音楽
アメリカ西海岸のグラインド・ノイズ・バンド、Bastard Noiseのジャパンツアー最終日。

最近ノイズにハマっているので勇んで出掛けてみた。対バンはGovernment Alpha、Defektro、Astro+Analog Suicide+Reiko A.という日本のノイズ界を代表するメンツ。

新宿URGAは5年くらい前に灰野さんを観に行って以来だったが、記憶よりも小さなハコで驚いた。灰野さんの時は椅子があったと記憶しているが、今回はオールスタンディング。ノイズのスタンディングはきついのに加え、喫煙OKなので煙草の煙が充満して非常に辛い。この時点で来たことを後悔しましたね。

ノイズのライヴとしては驚くほどの客の入り。外人が多いな、と思ったら出演者にも外人が入っていて、その知り合いと見た。あとは常連客が多いらしく観客同士で会話が弾んでいる。ちょっとアウェーな気分。

最初はGovernment Alpha。吉田恭淑氏によるワンマンユニット。フロアに機材をセッティングしての演奏。各種エフェクターやヴォイスを使ってのパフォーマンスはノイズの基本。

続いてDefektro。女性二人(内一人はKUNTのグラインダー娘Laura嬢)と男性一人からなる三人組。巨大な金属製のオブジェ(扇風機みたいなのと昆虫の足の様なの)を使いつつヴィジュアル的にも面白い演奏を見せた。

次にAstro(長谷川洋氏)とイスタンブール出身のAnalog SuicideことBatur Sonmez氏に加え、舞踏で元MerzbowのReiko A.嬢の共演。ぐしゃぐしゃノイズにゆっくりした動きの静謐なダンスがアンバランスで面白い。

ここまでは所謂エレクトロニクス・ノイズで、その轟音に身を任せていれば快感だったが、トリのBastard Noiseはエレクトロニクス+ベース+ドラムスのバンド編成。しかもデスメタルを思わせる変拍子のグラインドコア・サウンドを聴かせた。もっと電子ノイズな演奏を予想していたので驚いた。これはこれで気持ちいいが、もっと電子ノイズに浸りたかったなあ。

という訳で約3時間、煙草まみれの時間は正直辛かった。演奏はそれぞれ良かったんだけどね。あとノイズにしては音がちょっと小さい気がした。

こりゃ辛い
煙草野郎の
巣窟だ

ガレージ系のライヴでも煙草を吸う人は多いが、ここまで酷いのは久しぶりだった。









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懐かしいだけじゃない! 実用的なインベーダーゲーム

2009年03月13日 00時31分58秒 | トレンド・ウォッチング
1978年にタイトーが発売し、全国のゲームセンターや喫茶店で大ブームを巻き起こした「スペースインベーダー」が1/6サイズで復活した。

タカラトミーが、100円硬貨を投入して実際にゲームをプレイできる貯金箱「スペースインベーダー ゲーム筐体型バンク」を3月26日に発売するそうだ。
実際にどんなものかというと・・・
タカラトミーの公式ページはこちら。
タカラトミー HP

これのすごいところは、ミニチュアでありながら「実際に100円を入れてプレイができる!」という点。テンションが上がる人も多いだろう。
今まで、ファミコンやゲームボーイ、などなどがリメイクされてきたが、これは「筐体」、つまり喫茶店においてあるゲーム台をそのまま再現している、というのがニクいわけだ。

HP「ITメディア」には、開発者のインタビューも載っている:
東京・新橋にある老舗喫茶「ジャパン」で行われた発表会には、スペースインベーダーの開発者として知られる西角友宏氏(現株式会社ドリームス社長)と、音響を担当した亀井道行氏(現・タイトーAM事業本部マネージャー)が駆けつけ、開発当時を振り返った。
30年前はPCなどないから、ゲームを開発するための機材を作るところから始めなければならなかった。作業の6割くらいは機材作り。
また、「インベーダーの動きが“かわいい”などと言われるが、当時のハードウェアではアレしかできなかった」

あの「ギコチナイ」動きは「あれしかできなかった」産物なわけだ!味、かと思っていたが。

気になる値段は・・・

価格は5775円。

100円玉を80枚貯められるそうだ。貯金箱としても優秀なミニチュア「スペースインベーダー」。
自宅を喫茶店にしてみてはいかが???

インベーダー
BGMも
面白い

ユニークなテクノイズ・ミュージックだ。



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ノイズを巡るシンクロニシティー、MBの脅迫性。

2009年03月12日 00時54分17秒 | 素晴らしき変態音楽
昨日MySpaceでMBというアーティストからフレンド・リクエスト承認の連絡が来た。

MBはイタリアのワンマン・ユニットで本名をMariozio Bianchiといい、80年代ノイズ・シーンを暗黒に彩った異端のアーティストだった。その執拗に繰り返される引き摺るようなノイズは聴く者の脳波を掻き乱す、言いようもない強迫観念に満ちた禍々しいものであった。アートワークにはナチスの収容所や屍体、ポルノなどが使われ、彼の世界の持つ脅迫観念を倍増させた。

彼がMBとして活動する前にSacher-Pelzというユニット名を名乗っており、その時代の曲を集めた4cd Box Setを1ヶ月前にオランダにオーダーして到着を心待ちにしていた。

それが昨日届いたのである。MBが私のリクエストを承認したのと同じ日に。何というシンクロニシティー!
初めて聴くSacher-Pelzの音はMBと変らぬ神経症的ノイズだった。

ノイズ界
震撼させる
偶然性

90年代以降暫く音楽活動から離れていたMaurizio Bianchiは21世紀になって活動を再開し新作CDを何枚か出しているようだ。

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