「Red Lights of Sanhedrin」
Sanhedrin featuring Akira Sakata
■Open 19:00 / Start 19:30
■Adv 3000 / Door 3500 (+1D)
LIVE
Sanhedrin :
灰野敬二 (g)
ナスノミツル (b)
吉田達也 (ds)
featuring : 坂田明 (sax)
7月3日フルートのMiyaをフィーチャーした「Blue Lights of Sanhedrion(サンヘドリンの青い光)」に続く「サンヘドリンの赤い光」はサックスの坂田明をフィーチャーし、渋谷LUSHで開催された。「灰野氏は歪(ひず)みなしで演奏」と告知された『青』の真逆が『赤』なのかと短絡的に考えるのは早計だが、メンバーぞれぞれ何度も共演する坂田の激烈なプレイを思えば当たらずとも遠からずといったところか。
⇒サンヘドリン(灰野敬二+ナスノミツル+吉田達也)feat. Miya@新宿Pit Inn 2016.7.3 (sun)
椅子席がちょうど埋まる動員。前回のピットインで見た顔もチラホラ、共演したMiyaの姿も。ちょうど期待感が高まる中、メンバーが登場してライヴがスタート。緊張感のある弱音の重なりが徐々に高まり、極点に達する前に鎮静する。その度に風景が変化し四人は次のルートで極点を目指す。何故かずっと昔学校で習ったスコットとアムンゼンの極点への競争を思い出した。アムンゼンのように極点に一番乗り出来たかどうかは判然としないが、スコットのような悲劇にならなかったことは幸いであった。もしかすると観客の中に、パフォーマンスに圧倒されて幽体離脱して涅槃に遊んだ者がいるかもしれない。セットが終って正気に戻ってみたら、50分強のライヴ中、ほの暗い照明は殆ど変化はしなかった。にもかかわらず色鮮やかな幻影を見せたのは四つの音色の多彩さの業(わざ)だろう。
第2部は照明を更に落とし、ひたすら音だけに集中する。坂田と吉田のデュオが、瞬時にして灰野とナズノのデュオにチェンジするスリリングな瞬間の連続。音量合戦に陥ること無く、四人で織り上げたストーリーは、山あり谷ありの冒険譚胆となり、To Be Continued(続きは次回へ)の大河ドラマの様相を呈した。と言うことはサンヘドリンの冒険はまだまだ終らないと解釈し、心の中で小さなガッツポーズを決めても許されるだろう。そう信じて夢見る希望を見いだした渋谷の真っ赤な夜だった。
サンヘドリン(灰野敬二/ナスノミツル/吉田達也)@GOODMAN #1
耳を澄まして聴いたテニスコーツとのコラボの三日後にパワー全開の灰野のライヴを観て、音の強靭さは音量と無関係であることを改めて実感した。
サンヘドリン
坂田が赤で
Miyaが青
次回at渋谷LUSH
10月28日(金) 渋谷LUSH
不失者 Fushitsusha
■Open 19:00 / Start 19:30
■Adv 3500 / Door 4000 (+1D)
LIVE
不失者 Fushitsusha :
灰野敬二 (vo, g)
森重靖宗 (b)
Ryosuke Kiyasu (ds)
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