A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

ヤン・リシエツキ ピアノ・リサイタル@東京オペラシティ コンサートホール 2011.10.28(fri)

2011年10月30日 01時43分42秒 | こんな音楽も聴くんです


今年16歳の天才ピアニスト、ヤン・リシエツキ君のリサイタルである。1995年ポーランド出身の両親のもとカナダに生まれる。わずか9歳でオーケストラ・デビュー。以来各地で様々なオーケストラと共演し、2009年モントリオール交響楽団のスタンダード・ライフ・コンクールで史上最年少のグランプリ、2010年には「デビュー・アトランティック」「カナダ放送協会・カナダ・ミュージック」の各賞を授与されたほか、様々な音楽賞を受賞している。まさにクラシック界の石川遼君、という趣の若き才能である。

オペラシティの広い会場にも全く物怖じしない度胸、長身だがあどけなさの残る美貌、そして何よりも表情豊かな演奏。プログラムはJ.S.バッハ:平均律クラヴィア曲集 第2巻 24の前奏曲とフーガより 第14番 嬰ヘ短調 BWV883/ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第24番 嬰へ長調 op.78/リスト:3つの演奏会用練習曲/メンデルスゾーン:厳格な変奏曲 ニ短調 op.54/ J.S.バッハ:平均律クラヴィア曲集 第1巻 24の前奏曲とフーガより 第12番 ヘ短調 BWV857/ショパン:12の練習曲 op.25。王道のピアノ・ソナタのオンパレードである。うつむき加減に集中して演奏する様は一流のベテラン・ピアニストにも引けを取らない。

リシエツキ君は名門ドイツ・グラモフォンと録音の専属契約を締結したことが発表された。クラシック界の若返りは順調に進んでいるようである。CDのセールスだけ考えれば彼のような純クラシックの演奏家のセールスはとても限られたものであるだろう。それでもクラシックという茨の道を歩むことを選んだリシエツキ君の活躍を祈りたいものだ。



クラシック
若い世代の
台頭だ

たまには王道のクラシックのコンサートも悪くない。
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