A Challenge To Fate

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【TIME誌記事翻訳】BABYMETALは本場のヘビメタファンを虜にすることが出来るか?

2014年04月13日 02時15分15秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


BABYMETAL、英大型フェス初参戦へ メタリカらと競演
ORICON STYLE 2014年04月09日

3人組メタルダンスユニット・BABYMETALが、7月4~6日(現地時間)にイギリスで開催される大型ロックフェス『Sonisphere Festival UK』に初出演することが決定した。

同フェスはヘッドライナーとしてメタリカ、アイアン・メイデン、ザ・プロディジーが出演。ほかにも、スレイヤー、ドリーム・シアターらそうそうたるバンドがラインナップされるなか、イギリスの音楽誌でも表紙に取り上げられるなど注目を集めているBABYMETALに出演依頼があり、今年唯一の日本人アーティストとして、6日公演に出演することが決定した。

ボーカルのSU-METALは「イギリスに行くのは初めてなので、どんな方が見に来てくださるのか、どんなライブになるのか、盛り上がってくださるのか、不安な気持ちもありますが、今からとてもワクワクドキドキしています」と緊張しつつも「私たち流のメタル=BABYMETALというONE AND ONLYなステージを、初めて観ていただく方々にもお届けできるように精一杯頑張りたいと思います」と気合十分。「同じ時期にヨーロッパツアーも行いますので、ぜひ楽しみに待っていてください!」と現地のファンに呼びかけた。

「アイドルとメタルの融合」をテーマにし、3月にはロックの聖地、東京・日本武道館でワンマンライブ2daysを成功させたBABYMETALは海外でも注目を集め、1stアルバム『BABYMETAL』(2月発売)は、3/22付の全米総合チャート「アルバム200」の187位にランクイン。総合チャートにランクインした数少ない日本人アーティストの中でも最年少記録を更新した。

同チャートではほかにも、期待の新人チャート「Heatseekers Albums」で20位に初登場し、翌週には4位にジャンプアップ。「World Albums」チャート2位、「Hard Rock Albums」チャート12位、「Independent Albums」チャート34位と、合計5部門にランクインを果たした。iTunes Storeでもアメリカ、イギリス、ドイツのメタルアルバム部門で1位を獲得している。

日本武道館2daysで日本での活動“第一章”を終えたBABYMETALは、ロック発祥の地と言われるイギリスで初のヨーロッパ公演を行い、世界進出に向けた“第二章”に突入。ヨーロッパツアーのスケジュールは後日発表される。



J-POPバンド『BABYMETAL』は実際のメタルファンを味方にすることが出来るか?
TIME April 10, 2014
written by Lily Rothman @lilyrothman



今までにチュチュを着たヘヴィメタルグループを観たことはあるかい?
イエス、上の曲は、ポップとダブステップを歪曲したヘヴィメタルの曲である。イエス、その曲を演奏するバンドは、お揃いのキュートなゴス衣装を着て楽器を演奏しない3人の十代女子を含む。イエス、実際のところ、チョコレートを食べたい(そして、明らかに太り過ぎるのを気にしている)という曲。そしてイエス、これは現実なのはもちろん、それ以上に、正真正銘のヒット曲である。このPVはYouTubeで580万回以上再生され、バンド名と同じく『BABYMETAL』とタイトルされた2月発売のデビュー・アルバムは、iTunesの日本のロックチャートの4位になり、最近ビルボード200チャートにもランクインした。

しかし現在BABYMETALはテストに直面している。今年の英国のメタルフェス「ソニスフィア」に出演することが発表されたのだ。冗談ではなく、アイアン・メイデン、リンプ・ビスキット、アリス・イン・チェインズなどソニスフィアの常連のラインナップと共に。そしてこれがBABYMETALの初UKライヴになる。

では、彼女たちは実際のメタルファンを味方にすることが出来るのか?

それは奇妙な質問だ。なぜならBABYMETALは実際にはメタルの主流派に混ざろうとしていないのだから。公式Twitterのバイオにハッキリ明言されている通り、彼女たちの意図はメタルとJ-POPを融合することで「カワイイ」つまりキュートさを演出することなのだ。3人の少女が、自分の内なる怒りを解き放つ唯一の方法としてロックを選んだというのは大いなる錯覚だし、ジャンルの選択に拘らず、他のJ-POPのグループ同様に作られたグループである。リードシンガーはSu-Metal、残りは「叫びと踊り」担当のYuimetalとMoametal。彼女たちは、非メタルのポップバンド『さくら学院』のメンバーである。(さくら学院には中学校を卒業した者は参加出来ないという特定のコンセプトがある。BABYMETALのリードシンガーは昨年他のグループからは卒業したが、BABYMETALのメンバーはとっくに赤ちゃんの掟から解放されている。他のふたりは丁度14歳。)

母国ではBABYMETALは日本武道館を二日間ソールドアウトし、大会場で演奏出来ることを実証したが、世界の他の国となると、一回きりの「とんでもない」お騒がせアクトと、地球規模で永続できるバンドとの間には大きな隔たりがある。今では日本のポップ音楽(そしてJ-POPの従兄弟のK-POPと共に)は世界中のリスナーに充分馴染んでいるので、単に「風変わりな」輸入品ではなく、ちゃんとした評価を得られる。しかしBABYMETALの曲はその段階にはまだ達していないので、耳障りな映像と音声の混合体のBABYMETALのイメージは、今のところ人々の注目を惹くーーだが長続きはしない。

彼女たちが、メタルヘッズ(Metal-Headz)を感動させられる(または、メタラーなんて関係ないと自分のファンをソニスフィアに連れてこられるか)かどうかは、どの方向にヘディング(Heading)をキメるべきかの重要な手掛かりになるに違いない。それまでの間も彼女たちははひたすらヘドバン(Headbanging)し続ける。
[4/13 12:00:rosamourさんのご指摘で和訳を改訂しました]



ベビメタと
ヘビメタと
ヘビ使い



BABYMETALと同じ日に同じステージに立つのが、ロンドン在住日本人サイケデリックロックバンドBo Ningen。
Bo Ningen 3rdアルバム『III』は5月11日UKリリース。



L to R:最上もが(でんぱ組.inc)/Taigen Kawabe(Bo Ningen)/夢眠ねむ(でんぱ組.in)



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3 コメント

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和訳ありがとうございます! (rosamour)
2014-04-13 11:19:00
どうも。blogいつも拝見してます。
和訳りがとうございます^_^
たぶんお気づきとおもうのですが、
最終段落は、metal 'heads'/ 'head'ing / 'head'bang と、
'head'で踏んで〆の曲紹介で落とす意図で書いてあるので、
「..メタルヘッズを..に向けてヘディングをキメていくのか..ヘドバンを..」みたく
くずした文体か、和訳に(bold italic)で英文混ぜるといいかもなーとか。

BABYMETALの運営(KOBAさん)自体が、ヘドバン/モッシュシュ/サークル/デス,etc..
ジャンルのお決まりタームの記号性ちりばめた'釣り'にも自覚的に演出してるので、
TIMEのライターもそのへん(たぶん直感的に)汲んで書いてるぽいなあと。
所謂アイドル系にノンケでも、そういう記号性がフックになって'釣られた'音楽ファンも多いかなあと。

ウザイ系ファンの典型みたいな長文でスミマセン・・m(__)m
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ヽ(*´∀`*)ノ! (miro)
2014-04-13 11:54:39
rosamourさま

いつもありがとうございます。
なるほど!
なんか意味がおかしいなーと思ってたんDEATH。
直してみますね。

今後ともよろしくDEATH!
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Unknown (モッシュッシッメイト)
2014-04-13 12:33:33
小学生の時にディープ・パープルのハイウェイスターを聴いて以来のHR/HMリスナーです。
「BABYMETAL」は初見では"ふざけんな"って感じで拒絶してたんですが、最近よくメディアに登場するので改めて「ギミチョコ!!」聴いてみたらなんかシビレましたねw
SONISPHERE参戦決まってますます自分でも盛り上がってるんですけど、相変わらず世間では好意的でない意見も目立ちます。
ハマるひとには一発できまるんですが、そうでない自分のような生粋のヘビメタフリークでも取り込む不思議な魅力のようなものがあるのがBABYMETALです。
本文の記事を書いたライターやヨーロッパのリスナーがSONISPHERE後、どんな評価をするのが楽しみです。
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