A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

BiS @ 下北沢 Disk Union 2012.10.24 (wed)

2012年10月26日 00時35分10秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


BiS メジャー1stアルバム「IDOL is DEAD」リリース記念フリーライブ開催!
CD特典は感謝を込めてのハグ&チェキ会!

アーバンギャルドのアイドル五番勝負!!!、ディアフーフvs.私立恵比寿中学、そして11/18のBiS階段と熱く燃え上がる最近のアイドル・シーン。初めて観たテン世代アイドルはでんぱ組.inc。そこで目の当たりにした80年代のハードコア・パンクを髣髴させるアイドル・ヲタのノリに驚愕して以来いくつかアイドルのライヴを体験するにつれ、次第に深みにハマる自分を感じる。ミュージック・マガジン社から発刊された「アイドル・ソング・クロニクル2002-2012」を見るとモーニング娘。~AKB48、Perfume、ももいろクローバーZ~現在のアイドル戦国時代、という流れが分かり面白い。星の数ほど存在するアイドルの数々は、80年代バンド・ブーム時代を凌駕するほどだ。それぞれのアイドルのライヴ現場ででんぱ組.incのようなエキサイティングな熱気溢れる光景が夜な夜な繰り広げられていると思うと気が遠くなる。


何気なくDisk Unionのサイトを見ていたら、非常階段と共演するアイドル・グループBiSが下北沢店でインストア・ライヴを行うという告知を発見。前日にファンシーナムナムを観た時は店内に何の告知もなかったが、この日がBiSのメジャー・デビュー・アルバムの発売日。その記念すべき日によりによって下北ユニオンでイベント???何とも不可解なアイドルだ。以前衝撃の全裸PVを紹介したが、BiSは自ら”アイドルの常識をぶち破る””すでにアイドルなのかどうなのか疑問視されてはいますが...”と言ってしまう非アイドル的異端の存在。彼女たちのPVはどれもぶっ飛んだ問題作ばかりでそれだけ観るととてもAKB48やももクロと同じ土俵で勝負しているとは信じがたい。似た存在にジェイソンマスクでステージダイヴする「ヘビメタアイドル」アリス十番がいるが、そのドキュメンタリー映像には必死に練習する姿やファンとの絆が描かれていて逆に現在のアイドル界の構造が分かりやすい。ヤフオクで落札された一人ライヴの映像には思わずもらい泣き。

BiSは写真やPVではかなりのキワモノ路線だが実際の現場がどうなのか確認する機会が早くも訪れた。リキッドルーム・ワンマンをソールドアウトするBiSはファンナムとは知名度が圧倒的に違う。ユニオンの店内が目茶苦茶になるんじゃないか?という好奇心もあり見物に行くことにした。店の中央のCD棚を全部どかせて広いスペースが作ってある。そこへユニオンに似合わぬ普通の高校生風女子が数人「おはようございまーす」と入ってきた。これがメンバーか、と思ったが客は誰も騒がない。

閉店後21時スタートとのことで蛍の光が流れるまで店内をうろついたがファンらしき姿は無い。さてはと思い外へ出ると入口から茶沢通り沿いに200mくらい列が出来ていた。圧倒的に20代男子だがちらほら女性の姿も。シモキタという土地柄なのか、余りヲタっぽい雰囲気ではなく普通に街にいる今風の若者が多い。騒ぐ訳でもなく友人同士で世間話をしながら大人しく並んでいる。時間になると店内へ誘導される。狭いスペースに100人以上の観客が入れるのかと思ったが、意外に丁度良く収まった。スタンディングだと何も見えないので「前の方は中腰でお願いします」とスタッフが言うと全員すんなり座り込む。おかげでステージは良く見えるが立膝はかなり辛かった。

メンバーが登場すると拍手と歓声に混じって何故か笑いが起こる。この状況は確かに可笑しい。動画撮影・録音は禁止だが写真はOK。昔のアイドルのイベントでは大勢のカメラ小僧が音楽そっちのけで写真を撮りまくっていたが、それが皆無。時折スマホで写真を撮る人がいるが、大多数は写真を撮ることもなく時折掛け声や手拍子でパフォーマンスを楽しんでいる。立ち上がって音頭を取るお調子者(たぶん名物ヲタ)がいる程度で、騒ぐ時は大声で叫びあとは静かに聴いている。う~んこれまた謎が深まった。余りに素直すぎないかキミたち?ライヴハウスではモッシュ状態で盛り上がるんだろうけど。


肝心のパフォーマンスは殆ど口パクで"一糸乱れぬ"とは言えぬゆるいダンスとお決まりのトーク、曲はメタルやパンク調だが明らかにアイドル然としたスタイルにちょっと拍子抜け。まあPVでは裸や流血があっても普通の可愛い女の子だからなぁ~。30分のパフォーマンスの後はお楽しみのファンとの交流会=ハグ&チェキ会。CD購入者しか参加できないし時間もかかるのでそのまま退散。「直接ふれあえる」というのが現代アイドルの必須条件なのである。

様々なアイドルが様々な個性をアピールしてしのぎを削る戦国時代、BiSの立ち位置はひと際ユニークで面白い。例えばこのインタビューなんかアイドルの常識では有り得ないと思うのは年寄りの証拠だろうか?

▼完全にデスメタル



▼グロ過ぎね?



アイドルの
意味が昔と
変わってる

先に紹介したアイドル本ではPerfumeは載っているが我らがきゃりーぱみゅぱみゅは掲載されていない。原宿/青文字系はアイドルじゃないということだろうか?




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