A Challenge To Fate

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【潤んだ瞳ジャケ特集】スコット・ウォーカー/13thフロア・エレヴェーターズ/フリーク・シーン/ラーズ/セラピー?他

2018年03月16日 08時37分51秒 | 素晴らしき変態音楽


春先の花粉で目が痒くて堪らないこの季節「眼球を取り出して丸洗いしたい」と思っている人も少なくないだろう。かくいう筆者は花粉症ではない(と信じている)が目の痒みに悩まされ目薬が手放せない。最寄り駅から自宅まで自転車で20分走って帰宅すると即座にコンタクトを外して目薬を挿さねばレコードも聴けやしない。疼く瞳が落ち着いたところで、今宵はあの娘の代わりにレコードジャケットの瞳を見つめて悦に入ることにしよう。

●Scott Walker『Scott 3』(Philips ‎– SBL 7882 1969)


60年代半ばにビートルズに匹敵する人気を集めたイギリスのヴォーカル・グループ、ウォーカー・ブラザーズのリーダー、スコット・ウォーカーの3rdソロ・アルバム。内省的なシャンソンやバラードを朗々としたテナーで歌い上げるスタイルは、デヴィッド・ボウイやディヴッド・シルヴィアン、モリッシーなどロック歌手に信奉者が多い。

Scott Walker: Scott 3 (Full Album)



●The Freak Scene『Psychedelic Psoul』(Columbia ‎– CS 9456 1967)


ニューヨーク出身のガレージサイケ・バンド、ザ・ディープのギタリスト、ラスティ・エヴァンスによるスタジオ・プロジェクト、フリーク・シーンの唯一のアルバム。スタジオワークによる低音がカットされた奇妙なサウンドで、サイケデリックとローファイの融合を果たした。

The Freak Scene Psychedelic Psoul



●The 13th Floor Elevators『The Psychedelic Sounds Of The 13th Floor Elevators』(International Artists ‎– IA-LP-1 1966)


テキサス出身ロッキー・エリクソン率いる13thフロア・エレヴェーターズの1stアルバム。ガレージパンクにアシッドを振りかけたサイケデリック・ロックの名盤。エリクソンの粘着質なダミ声と執拗に鳴り続けるエレクトリック・ジャグが特徴。

{BEST QUALITY!} The Psychedelic Sounds of the 13th Floor Elevators (1966) {Audiophile Edition 2.0}



●The Mesmerizing Eye『Psychedelia ~ A Musical Light Show』(Smash Records ‎– SRS 67090 1966)


キム・フォーリー周辺のサウンドエンジニアによるメンバー不詳の覆面プロジェクト「メズメライジング・アイ」(魅惑的な瞳)の唯一の作品。簡単に言えばサイケブームの便乗企画だが、アンビエントなサウンドエフェクト満載の実験サウンドは、ポップカルチャーへアイロニーに満ちている。

Mesmerizing Eye - Psychedelia, a music lightshow (1967)



●Trilogy『I'm Beginning To Feel It』(Mercury ‎– SR 61310 1970)


シカゴ出身の三人組トリロジー(三部作)の唯一作。三つ目ジャケが不気味だが、内容はクロスビー、スティルス&ナッシュに通じる真っ当なカントリータッチのアメリカン・ロック。軽いサイケ感は漂うが、70年代の醒めた視線で見つめ返す。

Trilogy - I'm Begining to Feel It [1970 US]



●The La's『The La's』(Go! Discs ‎– 828 202-1 1990)


90年代UKロックの代表的名曲『ゼア・シー・ゴーズ』を生んだリヴァプール出身のラーズの1stアルバム。リヴァプール訛全開のマージービートが素晴らし過ぎて、この一作で消えて逝った不遇のバンドであった。

The La's (Full Album)



●Therapy?『Nurse』(A&M Records ‎– 540 044-1 1992)


北アイルランド出身のオルタナ/パンクバンド、セラピー?の2ndアルバム。グランジヘのイギリスからの回答と呼ばれたが、当時の武力抗争が続いていた北アイルランドの政治情勢を反映するクールな視点に貫かれていた。

Therapy? – Nurse [FULL ALBUM | HQ SOUND]



涙目の
君の瞳は
千万ボルト



♥推しメンの瞳に乾杯





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1 コメント

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南国土佐を後にして (haragaki)
2018-03-19 21:15:01
ブログの内容と全然関係なくて恐縮ですが、只今高知から帰ってまいりました。いやあ、凄まじかったですよ! 疑いなく、ここ数年間のベストライヴでした。
特に、エアシンセの音響の切れ味とそれを操る手の動きの美しさは筆舌に尽くし難かったです。<幽玄>とはまさにあのことでしょう。

PAのタカオさん、素晴らしい音響をありがとうございました! そして、11年間御苦労様でした。
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