英語音楽/VINYL JAPAN proudly presents
【 TYLA from THE DOGS D'AMOUR 】
special guest DAVE KUSWORTH ( ex: JACOBITES )
日時:2020年3月8日 (日)
会場:代々木ZHER THE ZOO
開場:17:00 開演:18:00
80年代末〜90年代前半にドッグス・ダムールで何度か来日ツアーをしたタイラは、94年の1stソロ『The Life & Times Of A Ballad Monger(酔どれ詩人のバラッド)』のリリース時に唯一のソロ来日公演を行った。渋谷の小さなライヴハウス(O-nestだったか?)でアコースティックギターの弾き語り。チャールズ・ブコウスキーに捧げたソロアルバムの曲とドッグス・ダムールのナンバーを赤ワイン片手に歌う姿は、ワイルドな破滅型ロックンローラーのイメージとは異なり、イギリスのパブでしっとりと哀愁を歌う文系フォークシンガーだった。それから26年経って再び日本の地を踏んだタイラの来日公演は、降って沸いたコロナウィルス騒動で予定されていたドッグス・ダムールとしてのバンド公演が延期になったため、2日間の完全アコースティックソロライヴのみが開催された。奥さんと物販担当スタッフとの3人で来日したタイラが日本の感染者増加とイベント自粛ムードを知ったのは出発の前日だったという。「まあいいか」と心配もせず予定とおり日本へ向かって旅立ったという爛漫さは30年前と変わっていない。
さらにサポートアクトは初来日となるデイヴ・カスワース。ドッグス・ダムールの最初期ギタリストであり、80年代にニッキ・サドゥンとともにジャコバイツとして活動、その後もロックの裏街道を歩き続け、数は多くないがドッグス・ダムール以上に熱狂的なファンを持つカリスマ・ロッカーである。会場には如何にもバッドボーイズ然としたロッカー風や当時熱狂していたかもしれない女性ファン、レコード好きそうなロックファンが集まった。「ライヴハウス」がマスコミで叩かれるご時世もあり動員は半分程度だが、奇跡のロックヒーローふたりの来日ステージへの期待で静かな熱気熱が漂っている。
●デイヴ・カスワース Dave Kusworth
想像よりも若いように見えたが、顔に刻まれた年月の徴が歌と演奏にも表れている。初日は酔っぱらっていたのか曲を途中で止めるなど、オンボロぶりが逆に魅力を発していたと聞いたが、2日目となるこの日の演奏はキチンとしていた。カヴァー曲を中心にちょっと甘い声で歌う姿は30年前ならばアイドル的な人気になったかもしれない。歌い方といい風貌といいジョニー・サンダースを思わせる負け犬オーラがロック心に火を灯した。
●タイラ Tyla
2年半前にロンドンで観た時よりも太っている?誰かがロウェル・ジョージを引合に出していたが、確かに恰幅の良さはアメリカ南部のブルースマンを思わせる。それにしてもダミ声のヴォーカルは深みを増し、ギタープレイは変幻自在に歌の世界を拡張するパフォーマンスはさすが現役の貫禄たっぷり。パブロックの伝統を受け継いだ観客とのやりとりも面白い。改めて聴くと酔っぱらいの自堕落なラヴソングではなく、純愛を貫く男の輝きに満ちている。
アンコールではデイヴとタイラのデュオでローリング・ストーンズの「デッド・フラワーズ」を演奏。アコギ一本のロックンロールが如何に胸に響くか、心の底から実感した代々木の夜だった。延期になったドッグス・ダムールのリベンジ公演を楽しみにしていたい。
泣くのなら
アコギ一本
あればいい
TYLA FREE LIVE開催!
今週開催予定でした【DOGS D'AMOUR】来日公演は残念ながら延期となってしまいましたが、そのままの予定どおり東京に滞在しているTylaが急遽、フリーライブを新宿LOFTにて開催してくれることになりました。Tylaは勿論Young Parisianが出演いたします。
こちらのイベントは入場フリーとなっております。会場にてドリンク代のみお支払いいただけたらどなたでもご入場可能です。
Tyla/Vinyl japan presents
【TYLA FREE LIVE】
出演:Tyla / Young Parisian
3月11日 @新宿LOFT
Door Open 18:30/Show Starts 19:30
入場フリー
※会場入口にてドリンク代のみお支払い願います。
なお、このような状況ですので引続き本公演同様に開催にあたりましては感染拡大防止に細心の注意を払い対応させていただきます。
ご来場されるお客様におかれましても手洗いうがい、マスクのご用意など、感染防止策へのご理解とご協力をお願いいたします。
くれぐれもご無理はなさらないようお願いいたします。