A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

Psychedelic Speed Junkies~ガセネタin the Box「ちらかしっぱなし」

2011年07月25日 00時25分05秒 | 素晴らしき変態音楽

このブログの読者ならこの無謀な10枚組CD Boxが遅かれ早かれ取り上げられると思っていただろう。ご期待に応えて早速紹介しよう。とは言っても私は未だDisk 1しか聴いていないので全体的な評価は出来ない。それに以前大里俊晴氏の著作「ガセネタの荒野」(CD Boxのリリースに合わせて見事復刊された)を紹介した記事やタコのディスク・レビューの繰り返しになるから山崎春美氏についての個人的エピソードも書かない。

まずは作品紹介をamazonのデータより:
1977年結成。山崎春美(vo/→タコ)、浜野純(g/→不失者)、大里俊晴(b/→タコ、ほか)に、ドラムに、村田龍美、高野、乾純(→スターリン)、佐藤隆史(→ピナコテカ)が入れ替わりで加わる。吉祥寺マイナーを中心に大学構内、学園祭などで活動を続け、1979年解散。“このバンドの為なら何でもする”とは故・間章氏。レパートリーは「雨上がりのバラード」「父ちゃんのポーが聞こえる」「宇宙人の春」「社会復帰」以上4曲しかなかった。本セットは、77年夏のごく初期から79年3月30日解散前夜まで、時期や参加メンバーによって「こたつで吠えろ」「て」「ガセネタ」「アナルキス」など名前を変えながら行なった様々なライヴや練習スタジオのカセット一発録音を9枚のCD(disk1~9)に、さらにMOODMANによる2011年スピードミックス盤を附した10枚組。「雨上がりのバラード」26テイク、「父ちゃんのポーが聞こえる」27テイク、「宇宙人の春」17テイク、「社会復帰」11テイク、プラスその他11テイク、以上670分92テイク収録予定。

以上で必要な情報は全て揃っている訳だ。

一聴するとBoxのDisk 9に共演が収録されているサイケバンド、HIGHRISEに非常に近いものを感じる。浜野純氏の饒舌なギター・プレイが、HIGHRISE~凶悪のインテンション~Green Flamesの成田宗弘氏のプレイに多大な影響を与えたことは間違いない。混沌としたスピード・フリークなサウンドが突進して行く様は21世紀にも通用する破壊力がある。故に今頃になって30数年前のカセット音源が日の目を見ることは有意義なのだろう。少なくとも今は主催者であるJOJO広重氏による安価なヤフオク出品により値崩れしている非常階段30枚組CD Boxよりも個人的には気に入った。

10枚組で8400円というお得な価格である。しかしここに収められたサウンドと情念はその10倍の価値がある。 私が全Disk聴き終わるのは1年後か2年後か分からない。それでも買って良かったと思う。価値を共有できる人のみ購入して欲しい。Disk Unionで買うとさらに一枚"未発表音源CD"がもらえる。

ガセネタの
荒野に散った
骨の糟

灰野さんの100枚組Boxは実現しないかな。

コメント (3)
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